【投げ釣り】カレイ《餌使いの考え方》 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

【投げ釣り】カレイ・本番の即戦力データ《餌使いの考え方》

カレイ本番11

《餌使いの考え方》

当たり餌は状況で…というか、
そのとき使える餌を選択!!

餌代がかさむのは深刻な問題だし、どんな実績餌でも効果的なとき、そうでもない場面があるわけだから…

(文:松尾幸浩)

私のホームグランドである神明間および淡路島では例年11月中旬から12月上旬にかけてが乗っ込みカレイの最盛期。食味が抜群な良型のマコ、50㌢オーバーの超ド級イシが接岸するとあって、実績のある釣り場で迎撃できればチャンスは十分です。

ただし、この時期は餌使いがなかなか難しく、これで失敗すると…。このエリアに限らず乗っ込み期の釣りで非常に重要となる餌のセレクト。しっかりと考えて臨みましょう。

主力はマムシ&アオイソメ。
でも、ユムシや塩虫も必携

カレイ本番12

カレイを狙ううえでマムシとアオイソメは欠かせません。

私がこの時期に持っておきたいと思う餌の種類を必要順にあげると、①にマムシ、②がアオイソメ、③がコガネムシ、④がユムシとなります。

その量のバランスは、カレイの最盛期だと水温も低下して餌取りも減少しているから竿2本で1日釣る場合だとメインに使う安価なアオイソメを1000円(サイズを選べるなら数の多い細めのもの)、朝夕のまづめどきや満潮前後の確率の高い時合に投入したいマムシを1500円は購入したいところ。その他、大型の特効餌となるコガネが入荷していればマムシと入れかえてもOKです。

また、たとえば舞子から林崎周辺の浅場ではクサフグが多い場合もあり、餌取り対策として塩マムシや餌取りに強いユムシがほしい場合もあり、予備として塩マムシ1000円とユムシ10個を持参することもあります。その他、林崎漁港周辺では東側の明石川尻に袋虫(イチヨセ)がいて、干潮時に自分で掘って使っているベテランがいるほどカレイの食いも良好で、昼間でもスズキやチヌ・マダイなどの大物がヒットしています(餌店で入手できないのが残念…)。

塩虫の自作は簡単ですよ!!

塩マムシや塩コガネは取り扱う餌店もありますが自作するのも簡単です。いわゆる天日塩が必要ですが、私が使う「千年の塩」は1㌔で200円程度と安価なので負担も気になりません。

まず、購入した虫餌をタッパーに入れて塩を全体にまぶす。10分ほどおいて虫が死んで動かなくなったら、新聞紙を広げて1匹ずつ重ならないように並べる。10分ほどすると虫から水分が出るので、新聞紙を濃いめの塩水に浸したものをタッパーなどの容器に敷いて虫を重ならないように並べ、いっぱいになればその上に新聞紙を敷いて虫を並べる、というように重ねていけばOK。タッパーを冷蔵庫の野菜室で保管する(冷凍庫はダメ)。

以上、注意するのは塩虫にする餌もできるだけ新鮮なものを使うことぐらいです。

私は近郊のカレイ釣りではコガネが最高の餌と思っていて、超ド級イシや大型マコのほとんどはこれでヒットさせています。コガネはやわらかいので遠投時に切れてしまう怖れがあるし、入荷も少なく時期も限定されるもの。手に入るときに大量購入し、塩虫にしておくと何かと便利ですね。

餌とハリ、バランスを考慮?

大物狙いの基本は大バリに大餌だと思いますが、それだと経費が…。そこで25~30㌢級のカレイがメインになる状況ならカレイバリ12号の2本バリにマムシならハリいっぱい、コガネは小型なら1匹掛け、大型は2分割で刺します。アオイソメは細めなら2~3匹の房掛け、太めは3分割します。ユムシは餌取りが多い場合は小型の1匹掛けで、餌取りが少ないときはタテに2分割して使います。

私の場合、カレイが食いつきやすい先バリはカレイバリを使用してマムシやコガネムシの主餌をつけ、エダバリにはフトコロの広い丸セイゴの13号にアオイソメを結んで5匹ほど房掛けにして使う場合が多いです。

投げ本番図8

この時期には落ちギスの大型が釣れることもよくありますが、これについては12号のカレイバリで十分対応できます。ただ、荒れ後には60~70㌢級のスズキの回遊も多く、朝夕のまづめどきには先バリを丸セイゴ15号の大きめのハリにして対応することもよくあります。

また、状況によっては飛距離をのばすために1本バリにすることもあります。その場合はフルスイングで餌がちぎれないように塩虫を使うのがベターです。

なお、最近は餌取り対策としてユムシをヨコに2分割し、ハリスにこき上げて釣鐘状にし、中のハリにマムシを刺してユムシでハリを隠すようなつけ方で好釣果を上げているクラブ員もいます。餌取りがひどいときには試して下さい。