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【チヌ釣りQ&A・かかり釣り】穂先は使いわけるべきですか?
Q:穂先は使いわけるべきですか?
釣り場に持ち込む竿は基本的に1タックルで、幅広い対応力が見込める中間調子の穂先を使用しています。あれもこれもと使いわけるよりも、1種類の穂先を使い込むことで微妙なアタリなどを把握しやすくなる気がします。ただ、状況によっては重いオモリが使えずに苦労するといったことも…。やはり臨機応変に使いわけるのがベターなのでしょうか?
A:自身のスタイルに合うものが正解です
私はある程度の知識を得てから入門するタイプです。初めての釣り場へ行く場合は事前に雑誌などで情報を収集して、見よう見まねでチヌ竿を作っていました。今なら笑ってしまうような作品ですが、その竿を2年ほど使って初めての年なしをキャッチしました。
クラブに入会すると先輩から竿を譲ってもらったり、アドバイスを受けて自作しましたが穂先の調子については度外視。「名手の作る竿は釣れる竿だから、その釣り方や調子を模倣すれば…」と、釣りのスタイル自体を穂先に合わせていたわけです。
穂先の調子を伝える際に「1号オモリをトップに吊ると何㌢下がるか」ということが目安にされます。本来は「トップから何㌢あたりから曲がり始めて何㌢下がる」としなければならないのですが、基本的には下がり幅が大きければ曲がりの頂点も先端から離れて手前寄りとなります。「へ」の字に曲がる穂先もありますが、省略しても描くカーブはおおむね想像できます。
以前の私は16㌢下がる穂先(16号)を使用していましたが、現在メインに使用しているのは5号。かなり先調子で、かたい穂先です。仮に穂先の先端を固定し、水平状態から筏が16㌢上昇したとすると、16号のトップは同地点に留まっています。負荷がかかったぶんを曲がりで吸収するので餌は動かないという理屈です。5号の場合、釣り人が11㌢ぶん下げる操作が必要なので波があるときは忙しい釣りになります。
あの釣り方をしてみたい、こんな釣り場に挑戦したい、この餌を使ってみようと、気分とともに号数も変化してきました。近年は釣行場所が偏ってきたので私の穂先遍歴はもう終わりでしょう。今後も5〜8号をメインに使っていくことになりそうです。
先日、16号を使う釣り人と同じ筏に乗り合わせたところ中・小型を50匹ほど釣りました。穂先の号数以外はほぼ同じ釣り方と餌(サナギ、コーン)で、2人とも「ピピッ」といった感じのアタリで釣れました。16号だからといって穂先がグッと入ったということは1度もなかったのです。ハリ掛かりする位置もほぼ同じでした。
私が考えるに、穂先が表現するアタリに硬調、軟調での差はありません。使用者にとってアタリが見やすい、扱いやすい、本命のアタリを感知できる…というように釣りのスタイルを反映できるものであることが大事です。
釣りは狙いの魚を釣らなければスキルアップは見込めません。1つの穂先をとことん使い込むことは、たくさんのチヌを釣るわけですから、おのずと自分だけのチヌアタリの種類が増えて、アタリをだすための釣り方の工夫も確立されてくるでしょう。
アタリの蓄積ができれば不幸にしてお気に入りの穂先が折れたとしても、応用はきくはずです。その際に気分をかえて違うタイプの穂先を選ぶなら、次はそれをとことん使い込んで下さい。
(解説:堀 康一郎)
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