やっぱり楽しい!! 久々に参加したグレ競技会の実釣パターンを紹介｜上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.41

情報収集には基準となるパイロット仕掛けが不可欠

所属している京都府磯釣連合会の秋季大会が三重県古和浦で行なわれ、私も参加しました。コロナウイルスの感染拡大中は会えなかった仲間と久し振りに集まれたことがとてもうれしく思います。

さて、今大会のルールはグレ・チヌ、そして他魚の１匹長寸（25㌢以上）で順位を決めるというものです。いつも狙っているグレはもろん、他魚も狙っていきたいところです。

上がった磯は初めてとあって詳しいことがわかりません。このようなときは00のウキをゆっくり沈めるパイロットといえるパターンで様子をうかがうことにしています。

①の釣り座に入って竿３本ほど前へ撒き餌とともに仕掛けを入れると、30秒ほど沈んだところでラインにアタリがでました。まもなく上がってきたのは30㌢ほどの尾長グレです。

続けて同じように流してみますが、今度は根掛かりです。これまで暗くてわかりませんでしたが、足もとをよく見ると根が張り出しています。これでは大きいサイズがヒットしたときに取り込むことができません。そこで足もとに水深がある右側（磯図の②）へ移動することにします。

刺し餌と撒き餌を即合わせない作戦が正解!!

先ほどはなかったサラシの切れ目を狙うと、25〜30㌢ぐらいの尾長グレが連続でヒット。これならサイズアップも期待できそうということで、沖にできた潮目へ仕掛けを直接入れてみます。しかし、浅いタナで撒き餌と刺し餌を合わせるパターンだとサイズがのびません。

それならと、刺し餌とすぐに合わないように撒き餌を仕掛けの手前に入れることを考えます。具体的には、いいサイズのグレが食いにくると思われる、仕掛けがある程度なじむとともに撒き餌が適度に沈むタイミングを見計らって仕掛けをゆっくりと引いて撒き餌と合わせるという作戦です。

30〜40㍍遠投した仕掛けの手前に撒き餌を３杯投入し、ゆっくりと10秒ほど数えてから仕掛けを少し引きます。そして、５秒ほど数えてから引く、さらに5秒ほど数えて引くという操作を行ない、３ヒロほど仕掛けを沈めたところでラインにテンションをかけて止めます。

このパターンが正解。ラインにアタリがでるパターンで30㌢を超える口太グレが連続でヒットするようになりました。

他魚を含む賑やかな釣果に満足!!

ある程度グレを釣ったところで深いタナを狙うことにします。釣りたいと思っていたグレとは違うお土産を期待していると、35㌢前後のイサギがヒット。その後も同様のパターンでお土産を何匹かキープできました。

昼前ごろ、下げ潮へとかわったところでグレの食いが遠くなりました。その中で浅いタナを探っていると、ウスバハギがヒット!!　コイツはおいしい魚なので慎重に取り込みます。

その後、カツオやアイゴ・イズスミなどいろいろとヒットして楽しい釣りとなりました。

最終釣果は、グレは最長で33.3㌢ながらウスバハギが51㌢とあって他魚の部で優勝することができました。全体的には40㌢オーバーのグレ３匹の他、マダイやシマアジ・オオモンハタも出るなど釣果に恵まれた楽しい大会となりました。

コロナ禍で大変なタイミングですが、感染防止対策を万全にして今後も大会が開催できればいいなと思います。

釣行メモ