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「グレは見えるのに食わない!?」状況の打開策を解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.39
グレが見えるのに食わない!? という状況にみなさんも出合ったことがあるかと思います。今回はその状況の対処法を詳しく解説したいと思います。
(カメラ/文 上田泰大)
「いいサイズのグレがたくさん見えているのになかなか釣れない…」や「刺し餌は取られるのにハリ掛かりしない…」といった状況はグレ釣りをしていると誰もが経験することでしょう。そこで今回は、そうした状況がなぜ起こるのか? どのような対策を取るのがいいのか? など考えられることを順番に解説させていただきます。
【その1】撒き餌と刺し餌が同調していない
打った撒き餌から刺し餌が離れ過ぎていると、グレはなかなか刺し餌を食ってくれません。その点、撒き餌の真ん中に刺し餌があると、配合餌の粒や濁りがカモフラージュとなるため警戒なく食ってきます。また、刺し餌をくわえている時間が長くなるぶんアタリのでる確率が高くなります。
ただし、撒き餌と同じ場所へウキを投入しても流れている間にズレが生じることを頭に入れておかなければなりません。
そういうことになぜなるかというと、道糸、ウキ、ハリス、クッションゴム、刺し餌など、仕掛けには風や潮の抵抗を受ける要素が多く、打った撒き餌よりも速く流されやすいからです。その点を考慮し、撒き餌から離れないように潮かみや風かみへラインを引きながら仕掛けを流すようにしなければなりません。
この撒き餌と仕掛けの流れ方の違いは釣れない理由のナンバー1といっても過言ではありません。反応がないときは仕掛けの流し方を特に意識してみて下さい。
【その②】タナが合っていない
グレが刺し餌を食っているタナと刺し餌のタナがズレていると、ウキにアタリはでません。およそウキ下を深いことが多いので、反応がないときは10㌢ほどずつ浅くしてみましょう。
また、水面のラインが風に引っ張られると、仕掛けの舞い上がりによって刺し餌が浅いタナへ浮くことがあります。この場合はラインを風かみへメンディングするか、キャスト後すぐに竿先を海面へ向けてラインを張りながら海中へ沈めるといった対策が有効です。仕掛け全体が沈みやすくなるように重みのあるフロロハリスを竿2本(5ヒロ)ぐらい長く取るのもいいでしょう。
【その③】刺し餌が合っていない
個人的には当たりの刺し餌というものが日ごとにあると考えています。
たとえば、生の沖アミだと餌取りにすぐ取られる状況であれば、マルキユーのスーパーハードのようなハード系の刺し餌がよいという具合です。また、撒き餌の中から拾った沖アミを刺し餌にして狙うと違和感がないのかパクッと食べることがあります。
以上のように、その日の中で最もよく釣れる刺し餌を見つけると釣果に繋がります。
【その④】釣り人が見えているので警戒して食わない
反応が鈍いと感じたときは、できるだけ遠投して釣ることを考えてみて下さい。釣り人を警戒しているのであれば、それで反応が得られるはずです。
また、グレが身を潜められる場所もよい狙い目となります。シモリやカケアガリ、割れ目、サラシなどを重点的に狙ってみましょう。
【その⑤】撒き餌を1個所に集中させている
同じポイントに撒き餌を打ち続けると、本命、餌取りを問わずにすべての魚が集まります。こうなるとアタリがでないまま刺し餌が取られることが多くなります。餌取りを同じポイントへ留まらせるのはよい手法ですが、本命は別の場所で食わせることを考えましょう。
なお、撒き餌を打つのをしばらく止めると、また食いだすこともあります。
以上を順序立てて説明すると…
①刺し餌をつけてキャストの準備をする
②餌取り用の撒き餌を足もとに打つ
③本命のポイントへ仕掛けをキャストする
④本命用の撒き餌を打つ
⑤潮かみ、あるいは風かみへラインをメンディングする
⑥撒き餌と刺し餌が同調するようにラインにテンションをかけながら仕掛けをなじませる
⑦サソイを入れて食わせる
⑧食わなければしばらく撒き餌を止める
…という具合でしょうか。
グレが見えているのに釣れないときの参考にしてみて下さい。
【上田泰大プロフィール】
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