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6月以降も可能性アリ!! 東二見人工島のカレイ釣りガイド
東播エリアの東二見人工島ではカレイの好釣果が上がっていました。これなら5月中旬以上も肉厚のおいしいマコガレイ狙いをキャスターのみなさまにも楽しんでもらえるだろうとガイドを執筆しましたが、あいにく緊急事態宣言が延長。6月以降にも釣れることを期待しつつ、乗っ込み期や来年以降の参考としてご覧いただければ幸いです
(カメラ/文 松尾幸浩)
まぶしい新緑、吹き抜ける心地よい風、どんどん上昇する気温に投げ釣りにおける最高のシーズン到来を感じますが、現在は3回めとなる緊急事態宣言が発令されるほど大変なコロナ禍です。我々釣り人とすれば少しでも早くコロナ禍が終息し、以前のような生活に戻った中で釣りを目一杯楽しめることを願うばかりです。
以下の内容は緊急事態宣言が当初の予定で解除された際に、県外を含めたキャスターのみなさまがいち早く釣行できるように東播エリアの今期のカレイ釣り事情をまとめたものです。しかし、あいにく緊急事態宣言は5月31日まで延長されることが決定しました。とはいえ、低水温で推移しているうえ、好調が続いていた今期ですから6月に入ってからも釣れる可能性がありそうです。そこに期待しつつ、乗っ込み期や来年以降の参考として東播エリアにおける大判カレイ攻略法を紹介させていただきます。
東播エリアの今シーズンのカレイ釣り事情
ホームグランドの東播エリアでも気温は上昇していますが、海水温は思ったほど高くありません。4月下旬現在では13度と低く、播磨新島の赤灯台波止や二見漁港周辺にて例年なら良型がよくヒットするキスがほとんど釣れていない状況です。
それに対して低水温を好む春ガレイはまだ残っており、釣り場によっては30㌢級のマコガレイが連日釣れ盛っています。肉厚の40㌢オーバーの大判も連発しており、私は44㌢、釣友たちは43㌢や42㌢をゲットしました。
ただ、不思議なことがあります。東播エリアにある東二見人工島と播磨新島の2つの大きな埋立地のうち春ガレイが釣れ続いているのは東側にある東二見人工島だけなのです。例年、春ガレイで実績ある播磨新島ではほとんど釣れていません。その年の気候や水温の推移、潮流の変化などいろいろな要因があると思いますが、原因は不明です。
東二見人工島のカレイ釣りパターン
東二見人工島は広大です。春ガレイが好調な沖に面する南側一帯は東西に約1㌔もあるので蜜になることはほとんどありません。
その釣り座は道路から一段高いところになります。また、釣り座の前には約1.3㍍の防潮堤とテトラ帯があります。魚をすくうためにはテトラの前列へとおりる必要があるため、防潮堤を昇降しやすいように小さな脚立が必要となります。私はアルミの脚立を持参しています。
なお、魚が掛かるとテトラの前列へおりる必要があるためベテラン向きの釣り場といえます。また、埋立地の西側水道部と北側一帯には立ち入り禁止の個所があるので注意して下さい。
沖面西側が狙い目
南面のポイントは、4月中旬までは東側にある福伸電機と三徳明石工場、中央西にある出雲運送と神戸シャーリングの前が好調でした。それ以降は西側一帯がよくなり、日本橋梁の門の前あたりで40㌢オーバーがよくヒットしています。西角の沖にはタコツボや刺し網のブイがたくさん浮いているため、キャストする際は注意して下さい。
潮流は、込み潮時は西、引き潮は東へと流れます。流れが速い引き潮時は、季節的に多い流れ藻(ワカメやアオサなど)がラインや仕掛けに絡むトラブルが多くなります。そのため速い流れとなりやすい中〜大潮の引き潮時は、流れの影響が小さい足もと付近を近投で狙うのがよいでしょう。
東二見人工島でカレイを釣るための要点①|時合
カレイを釣るには1日に2~3回ある潮流の変化で訪れる「時合」を集中して釣ることが何より大切です。それを察知するには潮流の変化をまず確認します。カレイに限らずたいていの魚は潮のかわりめ(潮が止まる前や潮の動き始めるとき)に餌を捕食することが多いからです。
その察知方法はキャストしたラインの目視です。張っていたラインが緩みだしたり、緩んでいたラインがピ〜ンと張るといった変化が出たときは時合到来の目安となるため新しい餌にかえて打ち返しましょう。それに対してラインが弛むときは、潮流が止まっている証拠ですから釣果はあまり期待できません。
潮流が走っているときは、正面にキャストしたラインが45度以上流されれば巻き取って打ち返すようにします。潮通しがよいこの釣り場では、オモリは30号以上が必要です(私はほとんど35号を使っています)。オモリが軽いと緩い潮でも流され過ぎてしまうため、オモリは状況に応じて変更して下さい。
以上のように潮流の変化による時合をとらえるには、潮時表にて満潮と干潮の時刻を調べておくことも大事です。私の場合、姫路港の潮時を調べ、それよりも1時間ほど早い時刻を二見の潮時と考えて釣行しています。
潮流の変化の他に、薄っすらと夜が明ける朝まづめもカレイが餌を捕食する時合になります。そのため夜明け前に釣り場へ入り、夜が明け始めたころに竿を並べるというプランがおすすめです。
東二見人工島でカレイを釣るための要点②|投点
投点は投げ釣りのセオリー通りに「遠・中・近」と投げわけるのが得策です。やはり、その日のカレイの寄り場を捜すことが先決です。過去には近投でよくヒットしたこともあるだけに足もとのテトラ際も見逃せません。
そして頭に入れておきたいのは、キャスターが連日竿を並べるほど人気ポイントだけに、釣り荒れしやすい傾向があることです。そのため私はキャスターが多くいる場所とは違うポイントへなるべく入って探るようにしています。そのようにした方がよい結果が得られると思います。
東二見人工島でカレイを釣るための要点③|サソイ
実釣面では、食いの渋い状況下ではカレイを寄せる「サソイ」も重要です。この釣り場は根掛かりがほとんどない砂泥底のため、竿を大きくあおるサソイで餌を躍らせてカレイにアピールするのが有効です。サソイをかけたとたんにグィ〜ッとカレイが食いつくことも少なくありません。そのようなパターンを期待してサソイを掛けるのもここでのカレイ釣りの醍醐味の1つです。
東二見人工島でカレイを釣るための要点④|タックル&仕掛け
最後に重要なタックルと仕掛けを紹介しましょう。
竿は、遠投が必要なケースや海藻がダンゴ状で絡むことを考えると、オモリ負荷30号以上が好ましいです。長さは自身の体型に合わせて405~425を選ぶとよいでしょう。ちなみに、私が使用するプライムキャスター30号425は、先バリに大きなワカメの茎、枝バリに43㌢のマコガレイがつくという状況でも難なく上げることができました。
リールは、竿と同様の理由からパワーのある投げ専用リールがよいでしょう。大型マダイも回遊しているだけにドラグ機構のついたものがベストです。
道糸は、速い潮流と遠投のことを考えてナイロン4号200㍍が適しています。その先の力糸には4~12号のテーパーラインを用いています。
オモリは、状況に応じて変更することからL型天秤に六角オモリ30~35号を合わせる仕様がおすすめです。
仕掛けは、モトス8号、ハリス6号を用いた2本バリ仕様としています(最近は大型マダイが回遊しているため全長を約2.5㍍と長く取っています)。ハリは、アオイソメをつける枝バリに丸セイゴ16号、マムシをつける先バリにカレイバリの15号を使っています。
以前、竿が三脚の上でシーソー状態になるとともに、QDドラグが悲鳴を上げるほどの大物が以上の仕掛けにヒットしました。あわててテトラの前列までおりて対応しましたが、最後はモトスが切れてバラシとなりました。頭をゴンゴンと振って抵抗したことを考えると大マダイだと思いますが、姿を見てないのでなんとも…。大マダイを想定するなら仕掛けをもっと強力にする必要がありそうです。
以上、好況が続くうえに低水温で推移している今シーズンは、6月以降もカレイが釣れそうな雰囲気があるだけに参考にして下さい。緊急事態宣言が解除になれば私もひとまずカレイ釣りに専念したいと思います。
釣行メモ
アクセス | 第二神明道路・明石西ICをおりて左折。そのまま南下すると東二見人工島。 |
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