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春の若狭湾は魅力的!! チヌ主体にグレも狙えるパターンを紹介|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.34


春の若狭湾の磯では良型チヌの数釣りが楽しめます。また、釣り方しだいではグレも同時に狙えるという欲張りな釣りも可能です。いずれにしても大切なのはタナ。魚が動くタナにウキ下を合わせることができれば…!!
(カメラ/文 上田泰大)
3月27日、水温が12度台とあって乗っ込みには少し早いにもかかわらず、チヌが釣れているという福井県の若狭大島へ釣行しました。
渡礁したのはヘラ岩。広々とした磯の周囲全体で竿を出せるうえ、チヌとグレの両方を狙える磯です。ここのように「できればグレとチヌの両方を釣りたい」という欲張りな願いを叶えられる磯が多いのは若狭湾の魅力の1つです。

春のフカセ釣りではタナの見きわめが重要
水温がまだ低いことからタナは深いだろうと予想し、まずはBのウキをセットしてから3ヒロのウキ下に合わせてスタートします。
グレも視野に入れていたことからグレ用の配合餌をメインにしました。 1投め、2投と刺し餌が残ります。このように刺し餌が残ることが多い低水温時は、1投ごとに20㌢ほどウキ下を深くして取られるところを捜していきます。それで、刺し餌が取られるタナ、つまり魚に動きがあるところを重点的に狙うのがセオリーです。たとえ餌を取るのがオセンやフグなどの餌取りであっても、そのタナまでグレやチヌが食い上がる確率が高いのでしばらく探り続けることが大事です。
その考え方で探っていくと、5ヒロのタナで刺し餌が取られだしました。やがて小さいアタリでフグが釣れました。それ以降、フグの猛攻が始まってハリが何度も取られます。それでもチヌが回ってきた合図となる刺し餌が残る状況に期待して釣り続けます。しかし、その後も状況はいっこうにかわらないのでポイントを変更することにします。
上潮が速ければ定点で止めるパターンも有効
変更した沖向きの②のポイントは、フグが少なくて刺し餌が残ります。
移動した沖向きのポイントです。 こちらではシモリの周辺に撒き餌を溜めるようにして釣ります。そうすることで魚が集まりやすいからです(図1参照)。また、シモリ回りでは魚が浮きやすい傾向があり、効率よく探れる浅いタナを釣れるというメリットがあります。
まずはウキ下を3ヒロにセットし、シモリの潮かみへ撒き餌と仕掛けを入れて狙ってみます。しかし、上潮が速く、仕掛けがすぐにポイントを通り過ぎてしまいます。このような場合は、ウキの浮力よりも少し多めのガン玉を仕掛けに打ち、沈もうとするウキを潮とは逆方向に引っ張りながらホバーリングさせるパターンが有効です。そうすれば仕掛けをポイントにキープしやすくなります(図2参照)。
この釣り方が的中し、少しシモッたウキが速度を速めて海中へ沈みました。すかさず合わせると、重量感のある手応えが伝わってきます。やがて上ってきたのは40㌢ほどのチヌです。
ウキをホバーリングさせる釣りが正解!! 重量感ある引きが伝わってきます。 まずは40㌢クラスのチヌをキャッチ!! 続けてシモリの手前で43㌢、シモリの裏側で38㌢と、チヌが連続でヒットしました。
サイズアップに成功です!! シルバーに輝くきれいなチヌです。乗っ込みを迎えると、このクラスの数釣りが楽しめます。 チヌが釣れたことからグレが釣りたくなり、ウキ下を2ヒロ半へと浅くします。その仕掛けをシモリの手前に入れてチヌ狙いと同様にウキを止めていると、ウキの頭を押さえるアタリがでました。まもなく上がってきたのは27㌢のグレです。
小さいながらも狙い通りにグレも釣れました!! その後、ポイントを裏側に変更し、38㌢のチヌを1匹追加して終了。チヌとグレの両方を狙えるという若狭湾の磯の魅力を満喫できました。
なお、今回はグレ用の撒き餌を用意しましたが、チヌを本格的に狙う場合は比重の重いチヌ用配合餌を使うのが有効です。そうすればもっと数が釣れると思います。
若狭湾の各釣り場では4〜5月に大型の数釣りが楽しめます。朝のうちに釣れなくても昼前ごろから釣れだすことが多いので最後まで諦めずにチャレンジして下さい。
乗っ込み期が楽しみです!! 釣行メモ
フィッシングセンター ビッグワン HP http://www.fc-big1.com/ 住所 福井県大飯郡おおい町南浦 電話番号 090-7083-4837 料金 終日(日の出〜日没)…5,000円
午前(日の出〜正午)…4,000円備考 ■弁当なし タックルデータ
撒き餌
※沖アミは6㌔マルキユー・グレパワーV9 マルキユー・遠投ふかせTR マルキユー・爆寄せグレ 刺し餌 マルキユー・くわせオキアミスーパーハードM
※生沖アミも使用竿 シマノ・BB-XSPECIAL SZⅢ 1.2号500/530 — リール シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG — — — 道糸 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号 ウキ ソルブレ・PFフカセM-B — — ハリス 東レ・スーパーL EXハイパー ハリ ハヤブサ・鬼掛 極軽グレ
【上田泰大プロフィール】
釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝3度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝。年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。■ブログ:グレトーナメント全国制覇への道
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