超大物も期待十分!! 夜の磯釣り成功の秘訣を紹介

酷暑と活発な餌取りを避けながら竿を出せる夏場の半夜や夜間の磯釣りではグレ・チヌ・イサギ・メバル・スズキといった豊富なターゲットにアプローチできます。また、堤防でも磯釣りスタイルのフカセ釣りでチヌやスズキを狙うことができます。そのうち夜釣りの場合は、魚の警戒心が薄れるためか、とてつもない大型のヒットも期待できます。そうした点でも夏の夜の釣りは魅力的だといえます。

半夜or夜釣りの釣り場考察

日中の釣りのように沖を意識する必要はありません。なぜなら、周囲が暗いぶん餌を求めて湾内や浅場に大型が回遊してくるからです。

日によっては50㌢オーバーのチヌや80㌢近いスズキが悠々と水面近くを泳いシーンが見られるほどであり、実際に１ヒロもない浅場で大型が釣れることも珍しくありません。また、安全面を考えても波の影響を受けにくい内磯や湾内磯がおすすめだといえます。

半夜or夜釣りのタックル考察

視界のわるい暗闇でのやり取りではラインが根ズレする可能性が高くなります。それを見越して日中よりワンランク〜ツーランクアップした仕様で挑むのが得策です。海中が暗いぶん魚から見えにくいのか、ハリスが少々太くても食いのよしあしに影響することはあまりありません。

たとえば、日中に1.5号のハリスで食い渋る状況でも、夜間だと３号でも問題なくアタリがでる印象があります。大型が出る可能性が高いことを考慮し、「掛けたら取る」という気持ちで通常より太い仕掛けを用いるのがおすすめです。

半夜or夜釣りの餌考察

沖アミ、ボケ、アオイソメをはじめとした虫餌など、ひとことでいうと光を放つものが効果的です。

沖アミには不思議な力があります。日中は気づきませんが、解けた直後の沖アミを暗闇で手にすると頭の部分が緑色に発光するのがうかがえます。チヌやマダイ・イサギの大型はその光に好反応を示す傾向があります。

発光は、鮮度が高く、大粒であるほど強くなるようです。そのため夜釣りで使う沖アミを購入するときは、鮮度の目安になる白っぽくて透明度のある物を選ぶのがおすすめです。

虫餌についてはイチヨセやアオイソメが特に有効です。これらも海中で光を発するようで、ルアー効果が期待できます。チヌ狙いはイチヨセ、グレ・スズキ・マダイ・メバル狙いはアオイソメがおすすめです。

ボケは、他の餌のように発光しません。しかし、夜釣りのターゲットすべての好物といえるほどの実績を誇ります。日中でもよい餌になりそうですが、夏場の日中に使うと餌取りに瞬時に取られるので使いものになりません。その点、餌取りが少ない夜間は威力を発揮してくれます。食い込みがよいぶん、釣れる魚の型が大きいという特徴があります。

半夜or夜釣りのポイント考察

磯際、堤防際、テトラの切れ目という具合に、足もとを中心に狙うのが有効です。沖を狙うのであれば、少しでも潮が動いているところに目をつけましょう。

通常は沈み根周辺やサラシなどに目がいきますが、夜釣りの場合は少しでも左右に潮が流れ、常に自然なサソイがかかる場所で好釣果に恵まれるものです。そうしたポイントでは大型の回遊もよく見られます。

半夜or夜釣りの約束ごと

ライトの扱い

仕掛け作りや餌づけ、場所の確認などに欠かせないライトですが、一瞬にして魚がポイントから散ることもあるので取り扱いには注意が必要です。

いずれの魚も水面下に光が入ると警戒心が高まるばかりか、その場から逃げてしまいます。自分の釣り場だけではなく、周囲全体のポイントにまで悪影響を与えるため細心の注意を払いましょう。

ハリに餌を刺したり、仕掛けの確認や作り直しをするときは、光が海面に落ちないように海に背を向けましょう。また、頻繁にライトのオンオフをしないように意識しましょう。

ライトの点灯回数を抑えるには、刺し餌箱や竿のリールシートにケミカルライトをつける方法が有効です。

そして、よくあるのが取り込み時の海面へのライト照射です。とりわけ大型がヒットしたときは、逃がしたくない一心で行ないがちです。ときには、ありがた迷惑なことに周辺の釣り人がわざわざ海面を照らしてくれることもあります。それで魚を無事に取り込んだとしても、以降は残念な釣りになりがちです。

この場合、玉網枠に大きめのケミカルライトを２〜３個取りつけるのが有効です。また、明るいうちに取り込み場所を確認することも大事です。

撒き餌の量

夜釣りの場合、日中と比べると餌取りが少ないことから大量に撒かなくても大型にアピールできます。大量に撒くと、ネコザメなどの厄介者が集まり、ポイントが潰れる可能性があるので注意が必要です。

防虫対策

夜釣りでは蚊の対策が不可欠です。携帯性の蚊取りアイテムと防虫スプレーは忘れずに持参しましょう。

また、長袖シャツを着ることでも防虫対策になります。通気性、速乾性、吸汗性といった機能面に優れた素材で作られたものなら蒸し暑い中でも釣りに集中しやすくなります。