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簡単なのによく釣れる!! 虫餌の流し釣りの基本を解説
タックルはシンプル、餌は少量でOK、釣り方も簡単、という具合に手軽なスタイルながらも好釣果が期待できるのが虫餌を用いた流し釣りです。とりわけ夜間の威力はスゴく、スズキ・グレ・チヌ・メバルなどうれしい魚の好釣果が期待できます。初心者でも十分に楽しめるのでぜひマスターして下さい!!
流し釣りとは?
流し釣りは、基本的に撒き餌を使わずに刺し餌だけで狙うウキ釣りです。シンプルなタックルと餌だけあればOKという具合に実に手軽なスタイルで楽しめます。
この釣りは川や潮の流れを利用し、ポイントを広く探れるのが魅力です。流れを利用して仕掛けを流すから流し釣りといわれるわけです。そのため、適度に流れがある状況やポイントで有効となります。
主なターゲットはメバル・グレ・チヌ・スズキ・ハゼなど。ハゼは日中に釣れますが、メバル・グレ・チヌ・グレ・スズキは半夜釣り(夕方から夜中の釣り)がベスト。夜間は警戒心が薄れて釣りやすい浅場、浅ダナにいることが多いためです。
流し釣りのタックルと餌について
基本的な仕掛けは図の通り。夜釣りなら電気ウキを用いることになります。あとはハリスやハリの号数を変更すれば各ターゲットに対応できます。
なお、夜釣りではハリスが少々太くても食いがわるくなりにくいとされます。よりナチュラルに流せるという点では細い方が有利ですが、慣れないうちはバラさずに確実にキャッチできる太めのハリスの使用がおすすめです。
餌は虫餌がメインです。メバル・グレ・チヌ・スズキはアオイソメ、ハゼはイシゴカイがベターです。いずれにしても撒き餌は不要なので半夜釣りなら1パック(約500円分)もあれば十分です。
流し釣りのポイントについて
釣り場の目安は「流れがある場所」というのが基本です。そのうえで、カケアガリ、石積み(捨て石)帯、テトラ帯、スリット帯、シモリ、藻場など魚のつき場となる変化が海中にあれば波止や浜、磯といったロケーションを問わずに釣果が期待できます。
波止の場合は竿下狙いがセオリーとなります。というのも、ターゲットは波止際や少し沖にある捨て石回り、テトラの切れ目周辺に居ついていることが多いからです。そうした変化がない波止や浜などでは沖にあるシモリやカケアガリを狙って遠投するのが有効です。
各ターゲットのポイント
ハゼは河口域の波打ち際近くで釣れます。竿1〜2本先の水深が満潮時にある程度深くなるところが狙い目となります。平坦な砂泥底で十分に釣れますが、シモリ混じりのポイントでは良型が特に期待できます。
汽水域を好むスズキ・チヌは、河口域のテトラ帯、潮通しのいい波止のテトラ部やケーソンの際が狙い目となります。釣り座はどこでも構いませんが、流れていくウキの動きが変化するエリアは要注意です。そうしたところは流れてきた餌が溜まりやすく、ハネ・チヌが潜んでいる可能性が高いからです。流れに何らかの変化がある個所は重点的に探りましょう。
グレ・メバルも潮通しのいい波止のテトラ部やケーソンの際が狙い目となります。メバルに関しては藻場も絶好のポイントとなり、藻の上、藻の間、藻場の中のポケット(穴)を狙うことで好釣果が期待できます。
流し釣りでのウキ下の考え方
グレ・メバル・スズキは宙層狙いが基本です。夜間になると浅いタナへ浮く傾向があり、0.5〜2ヒロのウキ下がメインになります。そのウキ下でアタリがなければ少しずつ深くしていきましょう。
なお、0.5〜2ヒロのウキ下が主体になることからウキは固定するのが得策です。それによって、サソイを入れたときにタナがズレにくくなる、アタリがわかりやすい、仕掛けガラミのトラブルが減る、といったメリットが得られます。
チヌ・ハゼは餌が底にすれるぐらいのウキ下が有効です。それで反応がない場合は、ハリスが少し這う程度までウキ下を広く取ってみましょう。反応がでることがよくあります。
流し釣りにおける一連の流れ
捨て石帯やカケアガリに餌がコンタクトするように潮かみに投入して流す、というのが基本的な釣り方となります。
この場合、注意したいのが糸フケについてです。足もと狙いの釣りではさほど気にする必要はありませんが、仕掛けをある程度沖へ投入した際は潮流や風によってフケるラインが仕掛けを手前に引き寄せるという不具合が生じます。当然、餌はポイントからズレるため魚の反応はわるくなります。
日中であれば大きくフケないようにラインの位置を修正するラインメンディングという方法を取るのが有効とされていますが、視認性のわるい夜間はそれができません。そのため対策として、流れる仕掛けに合わせてラインを送るという操作が一般的です。また、流す距離を最小限にし、仕掛けを手前にゆっくりと引くサソイを入れつつ探るというスタイルも有効です(遠投流し釣りを得意とする葛城修平さんはこのスタイルで良型のメバルをバンバンと釣られています)。
この他、波止際狙いで他の釣り人がいない状況であれば、ウキが流れるスピードに合わせて歩くのもおすすめです。
いずれにしても広範囲を探ることが好釣果につながる釣り方だといえます。
アタリはウキがゆっくりと沈むものがほとんどです。そうした反応が出ても焦らず、ウキが完全に沈んでから合わせましょう(電気ウキなら見えなくなるぐらいまで)。くれぐれも早合わせは禁物です。
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