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僕がプロデュースした投げ専バリ『大キス』のお話でっせ♡|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.27
今回は、大型キスや磯カワハギ狙いのユーザーから多大な支持をいただいている投げ専用ハリの『大キス』についてのお話です。その特徴を理解したうえで選択肢に加えていただくと、大型キスがもっと身近な存在になると思いまっせ♡
(カメラ/文 中本嗣通)
早春から全世界を混乱の渦に巻き込んだ新型コロナウイルスの大流行。日本でも多数の感染者や犠牲者が出たことで非常事態宣言が発動されました。さらに感染が拡大すればパンデミックへと至る恐れがおましたが、自粛行動や不要不急の移動規制などの対応策が功を奏したのか5月中旬には非常事態宣言が解除されてひと息つくことができましたで。
しかし、油断は禁物です。第2波、第3波が襲いくる危険性は十分に考えられるので、これからの日々は感染予防のさらなる努力が必要となりまっしゃろな。
さて、基本的にはオープンスペースである釣り場で遊ぶことから三密状態を避けやすいと思える〝釣り〟ですが、非常事態宣言と府県をまたぐ移動に規制がかかっていたこともあって6月に入っても釣行を自粛していたオッサンです。
そんな海へ出られない期間は仕事のコロナ休業ともあいまってステイホームで暇をもてあそぶ時間が続き、テレビやレンタルDVD鑑賞を主に、ソーシャルディスタンスに十分気をつけて釣り具店で小物などを買い物していました。
そんな自粛期間の釣り具店にて、ありがたいことにたくさんのお客さんから声をかけていただきました。その中で何度か聞かれたのが「どうしたらメーカーのテスターになれるの?」ということです。そんなときは「僕はたまたま〝運〟がよかっただけですわ♪」といつも答えさせてもらってますねんわ。でも、この答えこそがウソ包み隠しのないド本音なんでっせ。
…というのも、1980年代の『月刊関西のつり』で募集されていた読者参加企画へ何気なく応募したことで知り合いにならせてもらった当時の編集者の方々の紹介で各メーカーや広告代理店の担当者と懇意にさせてもらうことになり、やがてラッキーな偶然が重なって「テスターのオファーがあった」というのがおおむねの経緯に間違いないからです。
でも、メーカーにお世話になるってことは、数々のありがたいメリットがある反面、ホンマに些細なことでもキツい制約と重いプレッシャーが生まれるものであり、はた目で見るよりもかなりシンドイ事例もイロイロとおまんねんで。
とはいえ、メリットの中には釣り人として至福の喜びを得ることできる要素があるのは確か。それは「自分が考案したアイテムが市販製品になる」ことです。ホンマ、足りない頭で考えた自分なりのアイデアと工夫を元にメーカーのスタッフとともにディスカッションを重ねて練り上げた努力がプロデュースという形で製品化され、釣り具店の店頭に並んだときの達成感はまさに〝サティスファクション!!〟ですわ。
たとえば、調子からリールシートの形状にまで関わった投げロッド、要望や提案をさせてもらったリール、意見が反映されたクーラーボックスに装着する竿立てやピンオンリールなどの小物といった製品に対し、ユーザーからお褒めの言葉をいただくようなことがあれば有頂天になって喜んでしまいますもんネ♪
そんなプロデュースのハシリとなったのが、ささめ針の市販仕掛けである『達人直伝シリーズ』です。これは僕が自作する仕掛けのスペックをコピーした製品で、現在までに多種多様のパターンがシリーズ化されています。
その仕掛けを組み上げるときに不可欠だったのがオリジナルフックです。「改良カレイイレグ」をはじめ「サーフ真鯛」や「ブレイドサーフ」「磯投バトルKT」といったオリジナルアイテムの中でも大型キスや磯カワハギ狙いのユーザーから多大な支持をいただいているのが『大キス』です。今回はこの『大キス』がお題となりまっせ♡(ハァ~、前置きが長かったこと…)。
オッサン的、大キス攻略メソッド
ネーミングが示す通り、『大キス』のターゲットは〝大キス〟です。まずはその大型のキスをターゲットにしたオッサン的攻略メソッドから話を進めまひょかな。
大キス狙いでは食い込みに対する策が不可欠
26〜30㌢オーバーにまで育った大型キスといえば、それまでに幾多の危機をくぐり抜けてきた歴戦の猛者に違いありません。したがって、その習性や行動には非常に強い警戒心を働かせる老獪さがあり、20㌢前後までの中型と比べるとハリに掛ける難度が格段にアップしよります。
特に、急激に水温が下がった直後や、水潮によって濁りが入るなどの活性が下がる条件では〝食い込み〟に対する策を講じないと釣果に雲泥の差がついてしまいまっせ。
警戒心の強い大ギスを食い込ませる有効な方法といえば、性質として〝のび〟があるぶん穂先の抵抗が伝わりにくくなる「ナイロンライン」と、アタリの動きに追従する柔軟な穂先を持つ「軟調のロッド」の併用がまず考えられます。それに加え、大ギスが反転して走る引き込みに応じて自動的にラインを送り込める「ドラグフリー」を使えるドラグつき投げ専リールの使用も欠かせまへん。この三段構えの策が置き竿釣法におけるオッサンの常套手段です。
この三段構えでもシロギスの食い込みが高まらない厳しい状況下では、穂先の抵抗がシロギスに伝わるまでのタイムラグを作るために、最初の引き込みを吸収するように穂先の直前にラインをループ状に垂らす作戦を用いることも間々ありまっせ。
大ギス対応バリ『大キス』の有効性
もっとも、それ以上に大事なのが大ギスと最初にコンタクトするパーツである〝ハリ〟ですわな。つまり、タックルや釣法でどれほど食い込む工夫をしても、口内へ直接入るハリの食い込み性能が劣っていれば元の木阿弥ですわ。そこで登場するのが、オッサンが対大ギス用にプロデュースしたささめ針の『大キス』です。
確実に取る高い吸い込み性能が魅力
『大キス』の特長といえば、まずは良好な吸い込みを生み出すフォルムでしょう。ハリ先が軸と同一の線上に位置する狭いフトコロ形状は、キスのように小さな口で餌を吸い込んで捕食するタイプの魚を掛ける釣りに適しています。
そして、向う合わせが基本である投げ釣り専用バリには欠かせない〝掛けるためのヒネリ〟をあえて入れないストレート形状の軸を採用しているのも特長の1つ。これはキスが口もとで受ける違和感を減らし、吸い込み性能を上げるための工夫なんでっせ。
そのスリムなフォルムやストレート軸からもわかる通り、『大キス』は口もとに掛けて釣るのではなく、吸い込み性のよさを生かして「ノドの奥深くに飲み込ませて掛けることで魚を確実にキャッチする」ことを主眼に設計されています。
不意の大物他魚にも対応する強度も保持
また、同じポイントで不意に乱入する大物他魚を掛け取る確率がグッとアップする、キスバリとは思えぬ〝太い軸径〟を採用している点も特長の1つでっせ。過去にはキス狙いに乱入してきたマゴチ65㌢をはじめ、チヌ54㌢、マダイ56㌢、コロダイ53㌢などの大型他魚を掛け取った実績もおます♪
『大キス』のサイズはS・M・Lの3種類。Sは25㌢まで、Mは25~28㌢、Lは28~30㌢超を狙うケースで使用するのが個人的な目安です。Sなら4号、Mでは5号までのハリスならキッチリと結べるので、太スペックの仕掛け作りにも対応可能でっせ。…なので、同じく食い込みにひと苦労させられる磯や堤防から狙う投げカワハギにもバッチリと活躍してくれるワケですわ。
さてさて、この『大キス』は発売から今年で丸20年を迎える息の長い製品ですが、大ギス狙いには定番の投げ専用バリとして現在では全国各地で多くのキャスターに愛用してもらっているみたいでんな。プロデュースさせてもらったオッサンとしては、ホンマに恐悦至極で心底ありがたおますわ(笑)。
まっ、この喜びこそがテスターをさせてもらっている一番の醍醐味やといえまっかな♡
【中本嗣通プロフィール】
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