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早くも鋭いアタリ!! 東香川〜北灘でのキス釣りの模様を紹介|【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.16

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暖冬が影響しているのか鳴門界隈のカレイの釣況が思わしくありません。それならキスはどうだ? と東香川〜北灘に目を向けると、早くも鋭いアタリがあるなど、今後も期待できる釣果が上がりましたよ!!

  • 湯浅研史
  • 板東建司
  • 文:矢野勝彦
  • 永沢弘雄

みなさん、投げていますか!?

大会などのイベントが続々と自粛されるなど、コロナウイルスの影響が釣りシーンにも及び、みなさんもモヤモヤされていることでしょう。でも、今が本当に大切な時期です。何をするにしても感染がこれ以上広がらないように、自粛も含めて最大限に配慮して下さい。

さて、3月に入ってから花見カレイを狙って鳴門市周辺を探り歩きましたが、撫佐で33㌢を1匹確保したのみ。ならばと、20日と21日に里浦海岸を攻めたところ、35㌢ほどのチヌが1匹釣れただけで、あとはフグが餌を少しかじる程度の低調ぶりでした。また、撫養川にも足を運びましたが、こちらもフグのオンパレード。お目当ての魚は相手にしてくれませんでした。

キャスターズハイ16-3
撫養川も不調でした。

それならとターゲットをキス釣りにシフトして東香川方面に目を向けてみます。少し早いような気もしますが、暖かい日が数日続いたぶん水温の上昇が見込めるとあって期待して道具を準備しました。

東かがわではキスならではの鋭いアタリを堪能!!

釣行日は3月下旬。昨年末から使っていない、がま投アルテイシア30号を車に乗せて自宅を出発。釣り場への途中にある釣り具店でイシゴカイを400円分購入(これだけあれば1日遊べます)してから向かったのは東かがわ市の馬宿川河口です。

ここは80㍍付近にある藻場が魚にとって絶好のつき場となっているようで、好釣果が期待できると釣り場として人気があります。藻場をかわすために遠投が必要となる方向もありますが、基本的には障害物のないきれいな砂底とあって釣りやすさは良好です。

探り釣りをされている家族連れの先客に話をうかがうと、いいサイズのガシラやメバルが釣れるとのこと。小学生ぐらいの娘さんもライフジャケットをきちんと着用して楽しそうに釣りをされています。

キャスターズハイ16-13

微笑ましい光景を横目に今年初のキス釣りの1投めを行ないます。飛距離は約120㍍。そこから海底に変化がなくて引きやすい底を探りますが、アタリがありません。それても、我慢の限界で回収しようとしたときに竿先にプルッといった反応が伝わりました。例年、この時期はモソッとした反応をはじめ、違和感を覚える程度のアタリが多いですが、今日は「これぞキス!!」という明確なアタリです。

やがてゲットしたファーストキスは15㌢ほど。サイズは小さいですが「やっぱりキス釣りは楽しい!!」という実感が込み上げるうれしい1匹です。

2投め、3投めはアタリがなく、少し冷たくなった餌が戻ってきました。ならばと、河口に広がる藻場周辺を狙おうとポイントを絞り込みます。

その考えが的中!! 藻場の近くでいいアタリをとらえて20㌢オーバーをゲット。うれしい1匹です。

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よいアタリで楽しませてくれました。
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キャッチしたのは20㌢クラスです。

次投も同じ場所で同型を追加します。4本バリ仕掛けとあってダブルヒットがあってもいいのでは? と思った矢先、強烈な引き込みで竿が曲がりました。結構な引きを味わいながら何とか藻場から抜き出して取り込みに成功したのはガンゾウヒラメとキスのダブルです。

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ガンゾウヒラメとキスのダブルです。

終わってみると、15~22㌢のキス6匹とヒラメ1匹という釣果でした。

その後、隣の相生漁港で竿を出しましたが、潮がわるかったのか不発となりました。

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相生漁港でも竿を出してみました。

北灘エリアでは20㌢超のキスが登場

翌日は鳴門市北灘にあるロマンティック街道へ。ここも毎年早い時期に訪れる場所であり、個人的に大好きなポイントです。

旧街道ながら車の通りはほとんどなく、景色が非常に美しいという特徴があります。また、地元の方がきれいに整備・清掃されており、設置された花壇にはたくさんの花が植わっています(春は色とりどりでとてもきれいです)。その他、備えつけられているオブジェが景観のよさを後押ししています。

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個人的に大好きなポイントです。

ここは水深が8~10㍍程度とやや深く、着底までに時間がかかるという特徴もあります(好シーズンには着底と同時にアタリがでることもあります)。

さて、実釣です。ところどころに生えている海藻の回りを丹念に探ると、さっそくいいアタリがでました。上がってきたのは22㌢の良型です(ここでは取り込みの際に一気に巻き上げないと手前の海藻帯に引っ掛かるので注意が必要です)。

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先先よくまずまずのサイズがヒットしました。

続く2投めは80㍍ほどのところでアタリがでました。キャッチしたのは20㌢です。

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連続ヒットです。

幸先はよいものの、群れが小さいせいか以降もダブルヒットがありません。それであればしっかりとアタリをとり、ハリに掛かったキスを確実にものにすることを心がけます。

その結果、2時間ほどで7匹をキャッチ。サイズが揃ったことから満足感の高い釣りとなりました。

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納得のいく釣果が上がりました。

これからひと潮ごとに釣果は上向くとともに、サイズアップが見込めます。ゴールデンウイークぐらいには全盛期となり、サイズのよい美しいキスが心地よい引き込みを味わわせてくれることでしょう。

竿 がまかつ・がま投 アルテイシア30号
リール シマノ・スーパーエアロ キススペシャル コンペエディション
道糸 YGK・M・O・P・E(モーリ)投WX8 0.6号
力糸 YGK・アタッチメントテーパー投 レッド1.5〜12号
オモリ 景山産業・ブルシンカー20〜25号
スナズリ がまかつ・砂ずり仕掛V ショート・スタンダード・ロング
ハリ がまかつ・手返しキス50本仕掛 極小金ビーズ仕様6号
がまかつ・競技キスSP50本仕掛 極小金ビーズ付6号

【矢野勝彦プロフィール】

全日本サーフキャスティング連盟・徳島鱗友サーフに15歳で入会。1992年の報知キス釣り選手権に優勝して第23期名人位を獲得。以降、第24期、第25期と名人位を防衛。G杯争奪全日本がま投(キス)選手権は2000年の第22回大会で準優勝、2001年の第23回大会で3位、2006年の第27回で優勝。2014年の全日本サーフキャスティング連盟主催クラブ対抗キス釣り選手権で個人優勝。
がまかつフィールドテスター、YGKフィールドテスター、景山産業フィールドテスター。1967年生。徳島市在住。

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