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安定感抜群!! 50㌢超級のイシガキダイが連発する屋久島の釣りを紹介|木村俊一的イシダイストーリー vol.17
近郊の釣り場が低調となる低水温期でもイシガキダイを中心に50㌢オーバーの手応えを楽しめる期待感が高いのが鹿児島県の屋久島です。景気のよい釣りを望んだ初釣りでも十分な釣果が上がりました
(カメラ/文 木村俊一)
水温の低下とともに、磯の底物釣りをするにあたっては離島へと目が向くようになりました。季節風を避けながら楽しめる釣り場の筆頭といえば鹿児島県の屋久島でしょう。私たち関西のイシダイ師にとっては比較的容易にアクセスできるうれしい釣り場です。
話がかわりますが、地球温暖化が原因なのか近ごろは海が荒れる日が多くなっている気がします。実は2019年の納竿と2020年の初釣りとして屋久島の釣行を予定していましたが、低気圧の通過によっていずれも中止を余儀なくされました。特に、お正月明けにきた低気圧は春一番といっていいような、いわゆる「爆弾」されるほど強烈でした。
そのような経緯で初釣りへ行けたのは1月14日です。まさしく3度めの正直です。
バラシの後にもイシガキダイがヒット!!
今回は2泊3日の釣行です。鹿児島経由で入島したことから14日はお昼から竿出しが可能です。
島の南岸にある民宿に到着してから「どこで竿を出そうか」と思案します。季節風がかなり吹いているので麦生地区でやってみることにします。
さっそく、麦生港の前にある地磯の「ウチコシ」へおります。私も長らくやっていない磯です。はたして初釣りは吉と出るか? 凶と出るか?
初日とあって撒き餌のつもりでの竿出しです。狙いのタナはリールのカウンター18。地元で取ったウニの芯をハリに刺して投入したらガラを撒きながらアタリを待ちます。
さっそく餌取りが触ってきます。ジャミがいるなら有望です。オモリを握っても冷たくないことからも期待が高まります。
餌打ちを繰り返していると、イシ物と判断できるアタリがでました。長らくかかりましたが、うまく食い込んでくれました。やがて海面へ浮いたのは50㌢ぐらいのイシガキダイです。初釣り早々に食ってくれたことから「ラッキー」と思った瞬間、こともあろうにハリがはずれてしまいました。掛かっていたイシガキダイは私に尻尾を向けて海中へと帰っていきます。
それでも次の投入で再びヒット。今度はうまく取り込めました。これで今回の釣行のボウズが回避できたことから明日以降に気持ちに余裕が持てます。
58㌢のイシガキダイが登場!!
2日めも同じくウチコシを狙います。しかし、期待に反して朝イチはアタりません。
1時間ほど経過したとき、竿が強烈に舞い込みました。リールのドラグを滑らせながら浮いてきたのは60㌢もあるデカいゴマモンガラです。どおりでよく引くはずです。
それからしばらくして再び豪快に竿が舞い込みました。それにしても入る速度が速過ぎます。やがて上がってきたのは65㌢のヒブダイです。
引きの強い魚が連発しましたが、この後に福がやってました。58㌢を皮切りに54㌢、46㌢とのイシガキダイが3連発です。
時合が終わると餌取りのアタリのみの状態が続くようになりました。それでも、この地磯を狙ったのは正解でしょう。ウニの撒き餌もきいているのが実感できます。
宿へ帰ってから他の地区で竿を出した方たちの釣況を聞いてみましたが、あまり釣れていないようです。
まだまだ出る!! 50㌢オーバーのイシガキダイがヒット
3日めも迷わずウチコシへ入ります。今日は午後から雨が降る予報となっています。そのため「勝負はお昼まで」と自分にいい聞かせて磯へ出ます。
すでに結構釣り上げているので「ひょっとしたらもう出ないかも」という不安がありましたが、それを打ち消してくれる展開が待っていました。
餌取りのアタリがずいぶんと減ったと思ったところイシ物のアタリが連発。空が泣き出しそうになる11時までに50~55㌢を2匹と45㌢のイシガキダイが竿を豪快に絞り込んでくれました。
結局、3日間のトータルは43~58㌢のイシガキダイが7匹というものです。60㌢オーバーこそ出ませんでしたが、半数以上が50㌢超級だったのでいい初釣りになりました。
屋久島はこれから3月にかけて乗っ込みシーズンを迎えます。さらなる釣果が期待できるだけに何度でも出かけてみたいと思いました。
釣行メモ
宿泊・渡船 | 民宿さかせ川 ※渡船、レンタカーの斡旋も行なっている。 |
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HP | http://www.yado-sakasegawa.com/ |
住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久町原354 |
電話番号 | 0997-47-3157 |
〈木村俊一プロフィール〉
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