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良型カレイ+αをキャッチした「全日本カレイ」の模様を紹介|【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.14
今回は11月中旬に開催された『全日本カレイ釣り選手権大会』と、同時に行なわれた所属クラブの月例会の模様をお送りします。良型カレイに加え、マゴチにスズキとまずまずの釣果を上げることができましたよ!!
- 湯浅研史
- 板東建司
- 矢野勝彦
- 文:永沢弘雄
「秋めくとカレイを釣りたくなる」 これは我々投げ釣り党に染みついたパターンだといえます。そうした気持ちが高まるタイミングである、産卵行動のために接岸してきたカレイを釣るには最もよい時期に行われるのが全日本サーフの2大イベントの1つである『全日本カレイ釣り選手権大会』です。
今年の開催は11月17日。私が所属する西大阪サーフは11月例会を兼ねて13名全員が徳島会場にエントリーしました。ここ数年、徳島会場に出向いていることから各自がマイポイントを持っているのでしょう。
全日本カレイは岡崎のテトラ護岸に注目!!
11月16日土曜日、21時に参加メンバーが集合し、徳島会場の受け付け場所である鳴門を目指して出発。途中で餌店に寄るなど、ゆっくりと走って23時半ごろに受け付け会場に到着しました。
受け付け開始の4時まではしばらく時間があることから仮眠を取ります。このとき、荷物室がベッドとして展開できる私の車が活躍します。
さて、徳島会場では、到着順が出発順になるというシステムです。会友の岡本氏と乗り合わせている私は、パッと見たところ出発順は真ん中あたりでしょうか?
起床後、4時に受け付けを済ませます。出発の4時半までは時間が少しあるので岡本氏と2人で行き先を考えますが、出発順を考えると1級ポイントには入れないと考えられます。そこで目をつけたのが岡崎のテトラ護岸です。
4時半ジャストに1番の車から順にスタートし、やがて我々の順がきて出発。ほどなくして岡崎のテトラ護岸に到着すると、すぐさまタックルの準備に取りかかります。
いきなりマゴチがヒット!!
1投め、いきなりいい感じのアタリがでました。即合わせて寄せると、ときおり頭を振って抵抗します。その点ではよい魚の気配がプンプンしますが、重量感はさほどありません。何かな? と考えながら足もとに寄せて浮かせたのは45㌢あるなしのマゴチです。
マゴチとしては小型ですが、長さを稼げる魚とあっていつものように顔がニヤけてきます。というのも、今日の月例会の審査はカレイかアイナメを含む全日本サーフの対象魚2匹の合計長寸だからです。
岡本氏に慎重にすくってもらって1匹めをクリア。これでホッとしましたが、以降はピタリとアタリがなくなりました。
釣りを開始して1時間ほどで東の空が白んできました。このポイントでは2人ともカレイの実績はないものの、付近は好ポイントが点在しているだけに「ここでもカレイの顔が絶対に見られる」と気合が入ります。
餌取りの猛攻に苦戦。でも、その活発さが弱まると…!!
やがて完全に明るくなると、秋のカレイ釣りの絶対的な税金といえるキュウセン・カワハギ・チャリコといった餌取りトリオが竿先をバンバンと揺らします…。1〜2分ほどで仕掛けを回収すると、ほぼ素バリになるほどの猛攻です。この餌取りの活発な動きがマシになるタイミングにカレイが食ってくると信じて打ち返しますが、スレ掛かりでキュウセンやカワハギが、カレイバリをくわえてチャリコが上がってくるなど、カレイのアタリをじっくりと待つという状況ではありません。
餌取りがこれほど活発ではない春のカレイ狙いは少し待てることから好きですが、今回のようにまさに自転車操業的に激しい打ち返しを続ける状況は餌代の面から考えても得意ではありません。しかし、この時期でも竿を半日出していると、餌取りの活発さが一瞬緩むことがあるものです。
切り詰めて買った餌が残り少なくなってきた昼前、今日初めて餌がハリに残って戻ってきました。その後、今までの弱々しい餌取りのものとはまったく違う激しいアタリがでました。竿尻を浮かせたのちに竿先をグングンと舞い込ませる突っ込みを見せたかと思えば、一転して竿先が戻るとともに道糸が見る見るうちにフケていきます。
「間違いなくエエ型のカレイやからすくってや」と岡本氏に声をかけ、2人でテトラの下の方へおります。そして、大きくフケた道糸を巻き込んでから大きく竿をあおって合わせます。すると、竿先が頭上で止まりました。この感触からはよい型の魚であることがうかがえます。
リールを巻くと、底を這っている感じが早くも伝わってきます。寄せるにしたがって重量感とともに底へ行こうとする締め込みもキツくなります。それに対して少々強引に浮かせると、まもなく良型のマコガレイが姿を見せました。
岡本氏が差し出す玉網へ誘導して取り込み成功。メジャーを当てると40㌢を少しオーバーしています。また、分厚い体型も目を見張ります。
この魚で月例会は上位、全日本カレイでも上位とはいかないまでも入賞は約束されました。
納竿の最中に大アタリ!!
カレイを釣ってからは餌取り地獄に逆戻りとなりました。あとは審査開始の14時まで残り少ない餌を打ち返して消費することに集中?します。
13時を迎えたところで餌がなくなったのを契機に3本出している竿を1本ずつ仕舞っていきます。2本めを仕舞い終えて「最後の1本やな」と竿に目をやった瞬間、竿先が突っ込むと同時に竿尻がハデに浮く気色のよいアタリがでました!! 最後の竿を仕舞う寸前にアタるなんてツイています。
岡本氏と2人でテトラをおりてやり取りを開始すると、スズキがジャンプ&エラ洗いを沖で何度も繰り返します。さほど大きくはないですが、スズキだけにゆっくりとやり取りをして寄せてきます。やがて足もとにきたスズキを見ると、下アゴにチョンとだけハリが掛かっているのが目に入りました。それがはずれないようにより慎重にやり取りをし、岡本氏にすくってもらったスズキのサイズは55㌢です。
このスズキはマゴチよりも大きく、月例会で90回めの優勝となりました。
最後になりましたが、徳島協会会長様並びに担当クラブの皆様、参加者が多くてとても忙しい全日本カレイの徳島会場を受け持っていただいたうえ、参加者全員に本場のワカメを配って下さるなどのご配慮をいただき感謝しております。釣れても釣れなくても(私はたいてい釣れませんが…)毎年本当に気持ちよく参加させていただいています。今年もお世話になり、ありがとうございました。また、お疲れさまでした。この場をお借りしてお礼申し上げます。
タックルデータ
竿 | がまかつ・がま投バトルサーフ33号430 |
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道糸 | ゴーセン・リミテーション磯CXサスペンド5号 |
力糸 | ゴーセン・テーパーラインちから糸6号→12号 |
仕掛け | がまかつ・極投カレイ五目仕掛14号 |
【永沢弘雄プロフィール】
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