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チヌ・紀州釣りの悩みを解決!!|釣り場を見切るタイミングとは?

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Q:紀州釣りで釣り場を見切るタイミングとは?

紀州釣りにおいて、いつかアタリがあると粘っていても反応がないまま1日が終わることがよくあります。見切りをつけるタイミング、粘ってもいいと思える状況など、1匹につなげるための考え方を教えて下さい。

A:チヌがいると信じて釣ることが大事です

紀州釣りのダンゴには刺し餌の保護だけではなく、チヌを寄せる役目があります。したがって、1度竿を出した場所で釣りきるつもりでなければなりません(左右に多少ズレる程度の移動が必要になることはあります)。

その気持ちが「ここでチヌが釣れる」という自信にもつながります。初めてのポイントでは「ほんまにここで釣れるかな?」という気持ちになりますが、そう思えば釣れるものも釣れなくなります。「絶対に釣れる。いや釣るんや!!」という気持ちを持つことがすごく大事なのです。

以上のことを前提として質問に答えていきましょう。

移動したいと思うケースとは…

QA紀州釣り見切り3
基本的には大きな移動は考えずに釣り続けることが大事です。ただし、お手上げの状況があるのも事実です。

いわゆる秋の数釣り期はかなりの数の餌取りがいます。しかも活性が高く、強烈に釣りの邪魔をします。このことを漠然ととらえれば釣りにくいということで終わりますが、とらえ方をかえれば餌取りはポイントを判断するよい材料になります。

チヌの実績ポイントであることを前提に述べますが、餌取りの活性が基本的に高い状況ならわざわざ移動する必要はありません。もちろん、餌取りが元気でチヌの活性は低いという状況も多々ありますが、まづめどきなどの時合がくればあっさりと口を使うものです。技術面を向上することでさらによい釣果が望めます。

とはいえ、そんな考え方で釣行していても、半日打ったダンゴの効果を捨ててでも場所を移動しようと思うときがごくまれにあります。それは夏以降の盛期に沖アミが原型をとどめたまま戻ってくるときです。原因としては急激な水温変化、水潮、サメや大型のエイの居座りなどが考えられますが、海中からのシグナルが何もなければ釣りを組み立てようにも先に進みません。

底を切るのも一手です。ただし、納得度はゼロ

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例外のパターンで大チヌが釣れることもありますが、満足度はさほど得られません。やはり紀州釣りで釣るということにこだわりたいものです。

それでもチヌが100㌫釣れないわけではありません。過去には単発であるものの大型をヒットさせた経験があります。この状況でくるチヌは必ず底から80㌢以上切ったタナで釣れています。やけくそ気味に思い切って底を切った結果、フカセ釣りのような形となってフラついていたチヌの口もとに餌が届いたのだと考えています。

大型チヌという結果だけを見れば二重丸なのでしょうが、紀州釣りとしてはプロセスの意味がないため納得度はゼロです。やはり紀州釣りをする以上、そのような異常な状況に出くわせば移動し、ダンゴでチヌを釣ることに執着したいものです。

チヌが釣れると信じることが大事です

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釣れると信じて打ち返すことが大事です。

話が少しそれてしまいました。結局、何がいいたいかというと、1匹につなげるためには技術面も大事ですが、それ以上に釣れると信じきることを大切にしていただきたいのです。

このことは心理面だけではなく、技術面にも結びついてきます。釣れないと思えば知らず知らずに手返しが遅くなり、どうすればよいかと考えることも怠ってしまいます。釣る気があればどんな努力も惜しまずにいろいろなことを試すはずです。それが大きな意味を持つ1匹めにつながっていくのです。

(解説:岩崎孝信)

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