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投げタックルでも対応可!! 田辺釣行を通してタマミ狙いの魅力を紹介【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.12
田辺の沖磯〈和歌山県〉
専用のタックルがいることから敬遠されがちなタマミ狙いですが、根掛かりの少ない南紀田辺の沖磯なら強めの投げタックルを用いることで対応可能です。投げタックルにてチャレンジした今回の釣行でも、タマミ狙いの1番の魅力といえる強烈なアタリを楽しむことができましたよ!!
- 文:湯浅研史
- 板東建司
- 矢野勝彦
- 永沢弘雄
田辺の沖磯は投げタックルでもタマミ狙いが可能
8月後半、サーフ・スキッパーズのクラブメートである池之内さん、岡本さんとともに大型のタマミ(ハマフエフキ)を狙って南紀田辺の沖磯へ釣行しました。
初夏~秋のタマミシーズンの中でも7~8月は大型の回遊が特に期待できるとあり、同行の両氏は毎週のように田辺に通われています。ただし、田辺の沖磯ヘ釣行する際は天気予報とにらめっことなるのが常です。というのも、田辺の磯は平坦かつ足場が低い場所が多くて釣りやすい反面、ウネリがあると釣りにならないことも多いからです。
さて、タマミ狙いは、投げ釣りといっても竿、リール、道糸、仕掛けなど道具立てが特殊とあって敬遠される方も多いかと思います。私も最初はそうでした。しかし、根掛かりが少なく、道糸さえ太くすれば普通の投げ釣りタックルでも十分に通用する田辺の沖磯へ釣行するようになってからは、その思いが払拭されました。まずは田辺の沖磯のような釣りやすい場所で竿を出し、この釣りに興味が湧けば少しづつ道具を合わていくとよいかと思います。
田辺の沖磯でのタマミタックルについて
竿は振り出し竿でも構いませんが、投げ竿の33号以上を用いるのが望ましいです。リールは、使用する10〜12号のPEが十分に巻けるものを選びます。そのように道糸はかなり太いですが、これぐらいの号数を用いることで仕掛けのロストを抑えることができます。実際、釣行でロストするオモリは1〜3個程度です。
ハリはがまかつ・タマンスペシャル24号を好んで使っています。大バリですが、イカの短冊やヒイカの3匹づけにはちょうどよい大きさだと考えています。
ハリスはナイロンの40号を用いています。これをカンつきのタマンバリに結ぶ方法は、結束強度が高い坂本結びがおおすすめです。慣れないうちは太糸を結ぶのに手間取るかもしれませんが、回数をこなせば難しさを感じなくなるはずです。
そして、ハリスの上には瀬ズレ対策として、ジギング用のアシストフックに使われるシーハンターをセットします。これだとワイヤーのようにキンクしないためウツボに巻きつかれても問題ありません。釣行後の水洗いで繰り返し使うことができる点も便利です。
明るいうちから興奮度満点のアタリが続出!!
私が渡礁したのは沖磯のエリアにある四双島です。そこにある灯台横のポイントにエントリーしました。そして、池之内さんが少し離れた上の鼻、岡本さんは白浜寄りのオオグソに入られました。
急いで一脚を立てたら尻手ロープを結ぶハーケンを磯に打ち込みます。こうした作業も敷居の高さにつながっているのでしょうが、慣れれば簡単で煩わしさはありません。
ドラグをロックして狙うこの釣りは竿尻を浮かせるハデなアタリが楽しめます。それがこの釣りの一番の魅力だと思います。竿が飛ぶと同時に尻手ロープにつけた鈴がリンリンと鳴るのを聞くと、めちゃくちゃ興奮します(笑)。
そんな興奮のするアタリが明るいうちから何度も出ますが、ハリ掛かりしません。どうやら24号のハリを飲み込めないほど小さい魚の回遊が主体のようです。結局、暗くなるまでノーフィッシュに終わりました。
暗くなるとコロダイ・タマミが登場!!
暗くなったころに「ウネリの影響で釣りづらくなった」といって池之内さんが私の隣に移ってこられました。ここからは2人でなかよく並んで釣りをすることにします。
池之内さんによると、この時期は80㌢を超える大型のタマミも狙えるとのことです。今年は80㌢の大台に乗るサイズこそ釣れていないものの、70㌢クラスは釣れているそうです。そのように実績のあるポイントだけに気合を入れて打ち返します。
今日の餌として用いているヒイカは少しやわらかいことからスルメイカの短冊やゲソを併用します。餌取りが多いだけに、そのように餌持ちをよくすることが釣果を上げるためのキモとなります。
仕掛けガラミがないことから底ウネリはないようです。条件的にはよいのですが、魚信はありません。マムシなどの虫餌を併用すればいろいろな魚が釣れますが、大型のタマミにターゲットを絞っている今日はイカオンリーで通します。
深夜1時ごろ、池之内さんの竿が飛びました。待望のアタリです!!
やがて「小さいです!!」とおっしゃりながら抜き上げたのは50㌢弱のコロダイです。満潮前後に時合がくることが多いというこの場所のセオリー通りの展開に自ずと気持ちが高ぶります。
続いてアタリをとらえたのも池之内さんです。やがて上がってきたのは先ほどと同じようなサイズのコロダイです(先ほどと同じくイカの短冊の餌にきました)。いつも大型のタマミを釣っている池之内さんにとっては不満の残るサイズでしょうが、魚が釣れたことで2人のモチベーションはさらに上がります。
この後、池之内さんがアタリをもう一発とらえました。鈴をリンリンと鳴らす様子からもわかる通り、先ほどよりも手応えがありそうです。やがて姿を見せたのは50㌢ぐらいのタマミです。
この3連発の後は静寂が訪れましたが、4時ごろに私の竿にアタリがようやくでました。釣れたのはタマミの50㌢級です。
これで2人とも狙いの魚が釣れたわけですが、型には不満が残ります。そこで2人は性懲りもなく翌週の再チャレンジを決めました。
再釣行でさらに大型のタマミにアタック!!
前週とはうってかわって海が静かな状況の中、私が四双島の灯台横、池之内さんが四双島の灯台に釣り座を構えて再戦を開始しました。
今日も明るいうちから反応は良好です。開始して間もなく、アタリで飛び上がった竿が一脚の上でシーソー状態となりました。アタリがあっても竿尻が戻る場合は小型であることが多いですが、この魚は竿尻を浮かせたままです。
かなり期待をして合わせましたが、残念ながら思ったほどの手応えではありません。間もなく抜き上げたのは先週と同じような50㌢弱のタマミです。
その1時間後にも同様のアタリで50㌢を超えるタマミが釣れたことから「暗くなれば大型の回遊があるよ」と期待しましたが、何と朝までアタリがありませんでした。
灯台にいる池之内さんは、干底前後の時合をとらえて50㌢級のタマミを手中にしたそうです。
迎えの渡船がくるギリギリまで粘りましたが、2人とも50㌢級を超える魚を釣ることができないまま納竿となりました。
今後は80㌢クラスといった型狙いはひと段落し、数が狙えるシーズンに入ります。イカ餌と虫餌を併用すれば多くのアタリがでるので楽しめると思います。
型狙いは魅力的ですが、磯魚の痛快なアタリが頻発する状況も楽しいものです。みなさんも磯にいるモンスターたちのアタリを体験しに出かけてみてはいかがでしょうか。
タックルデータ
竿 | がま投 バトルサーフ35号430 | ||
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道糸 | サンライン・ディープワン12号 | ||
ハリス | サンライン・大物ハリス40号 | ||
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ハリ | がまかつ・タマンスペシャル24号 | ||
釣行メモ
南紀丸(南紀マリーナ) | |
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電話番号 | 090-8822-3747 |
住所 | 田辺市文里2丁目37−33 |
料金 | 6,000円 ※沖磯エリアでの夜釣りの場合 |
備考 | 出船、迎えの時間は要相談。 |
【湯浅研史プロフィール】
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