キス釣りの名手がよく釣るのはなぜ? ポイント選びのシークレット|サーフ編 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

キス釣りの名手がよく釣るのはなぜ? ポイント選びのシークレット|サーフ編

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単にキャストするだけでも釣れる手軽なターゲットのキスですが、広大で狙い目に迷うサーフでの釣りではポイントを吟味することで釣果アップが望めます。たとえば、伏流水が湧き出るポイントを狙うことで…!!

(文:池田成寿)

河口が閉ざされた小川回りはキスの要注目ポイント

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このように止水となる小川の延長線上はよい狙い目となります。

サーフへ流れ込む川の周辺はキス狙い好ポイントとなります。中でも、伏流水となって海へと注ぐ河口部が閉ざされた小川回りは要注目です。その理由をあげると…。

①栄養分が豊富な水が注いでいるためキスの餌となるゴカイ類が多い。
②涼を求めたキスが湧水回りに集まる。また、砂の中を通ることで濾過されているため水質がいい。
③河口部が海と繋がるほどの大雨が降ったときは、キスのつき場となる底の凹凸やカケアガリが増える。

…という具合です。

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難点はキスの魚影の濃さに比例してフグが多いことです。また、大型のゴミや岩石が堆積していることも多いため、太めの道糸と仕掛けを使う必要があります。

沈み磯の多いサーフでは良型が連発することも!!

一見するとごく普通のサーフでも海中に岩がたくさんあったり、頭を出す沈み磯が点在していれば要チェックです。そのエリアの沖に見られる砂地帯を狙うことで好釣果が期待できます。

沖の底はおおむね荒いため敬遠する人が多いことから釣り荒れにくい傾向にあります。サーフの他のポイントが不調なときには、そのように釣りにくい浜で連発することがよくあります。

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このようにシモリがある場所の沖に広がる砂地帯では良型のヒットが期待できます。

当然、根掛かりの対策は必須です。タックル面においては浮力のあるオモリの使用とともに、ワンランク太い仕掛けを用いることが前提となります。また、竿を出す前に沖や手前にある岩場の位置を把握し、掛かった魚を寄せるコースを決めることも欠かせません。

そして沖でキスを掛けた場合は、水深がなるべくあるコースを引いて寄せ、岩場やシモリの少し手前で竿を一気にあおってから素早くリールを巻く、という方法を実践して下さい。それが取り込むコツとなります。

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根掛からないように対策を講じて釣果を取りこぼさないようにしましょう。

漁港のキスも見逃せない!! 中・小型港における着目点は?

漁港のベストポジションはやはり大波止の外向きでしょう。特にいいのは一文字との間の水道部です。一文字の5~10㍍手前に仕掛けを投入して引くパターンで好釣果が期待できます。

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また、一文字の先端にあるテトラの際も良型が食ってきやすいところです。また、足もとにあるテトラの前も竿抜けになっていることが多いです。

この他、港内の小波止や港口も見逃せません。外海が荒れているときほど港内でよい釣りができるものです。