初心者も大丈夫!! キスのチョイ投げで失敗しない4つの要点

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キス釣りはポピュラーなジャンルとあって釣り方が確立されています。しかし、その方法が万人向けかどうかは話が別です。釣りのキャリアに乏しいということであれば、キス狙いのスタンダードといえる本格的な投げ釣りではなく、ライトなタックルを用いたチョイ投げをおすすめします。以下の4つの要点を押さえてアプローチすれば、きっとキス釣りの楽しさが体感できるはずです

さあ、お盆休みですね。長いところでは1週間の連休とあって、前半は自身の釣りを目一杯楽しみ、後半は家族と一緒にファミリーフィッシングなどと、いろいろな釣行計画を練られている方も多いことでしょう。また、休日を余すことなく楽しむレジャーの1つとして釣りにチャレンジしてみようと考えている方もおられるのではないでしょうか?

そこで、ビギナーのみなさんや、ファミリーで釣りにチャレンジしようと考えておられる方に、お盆休みはもとより秋にかけてのおすすめの釣りとしてキスのチョイ投げの釣り方とコツを紹介しましょう。

ビギナーがキス釣りを満喫するための押さえたい4つの要点

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ファミリーフィッシングのターゲットとしてもキスは最適です。

これから釣りを始めようと考えておられる方も天ぷらの食材として名前を耳にしたことがあると思われるキスは、夏の釣りのターゲットとしてとても人気があります。

その人気のわけは、①お手軽(砂地ならだいたいの釣り場で狙える)②アタリが大きくて楽しい③釣果が安定している(ボウズに終わることが少ない)④食べるととてもおいしい、ということがあげられます。ただし、ビギナーやファミリー派が安定した釣果を上げるために押さえていただきたい要点が少しあります。その要点は以下の通りです。

【要点1】タックルをライトにする

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キスといえば投げ釣りで狙うイメージがあるかもしれません。「竿、リール、オモリともに本格的な投げ釣り仕様が最適であり、仕掛けをビューンと思い切り飛ばして釣る」という流れが頭に浮かぶ方も少なくないでしょう。これは間違いではありませんが、釣りの経験が乏しいビギナーにはおすすめしません。というのも、キャストもままならない方に投げ釣り専用のタックルを扱うのは難しいからです。

なぜ難しいかは過去に掲載した「絶対に釣りたい初心者が選ぶべきキスのチョイ投げロッド10選」の記事中でお伝えした通りです。キャストに慣れる(仕掛けの自重をしっかりと竿に乗せたうえで、よりよい位置で糸をリリースできる)まではライトなタックルで挑むことを推奨します。

「タックルをライトに…」というと竿やリール、オモリといったメインの道具に目が行きがちですが、仕掛けや道糸のチョイスが釣果ダウンを招く要因となることがあるので注意が必要です。

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慣れないうちはハリへ餌をつけるのも時間がかかります。かなりの時間を要することになる多バリ仕掛けは使わない方が無難です。

1つは「キス釣り用として一般的な多バリ仕掛けを使うために餌付けに時間がかかる」ということです。本格派のキャスターは10本バリなどでも手早く餌をつけていきますが、慣れないうちは5本のハリに餌をつけるのも苦労します。しかも、早くしようとするあまり餌付けの精度がわるくなり、投入時の衝撃で外れてしまうことがよくあります。そうなると当然釣れません。

「キスをたくさん釣るぞ!!」という期待感に満ちあふれた最初のうちはていねいな餌付けを心がけるものですが、反応が鈍いことがわかると徐々に面倒になるのがオチです。その結果、餌付けの精度がわるくなるばかりか、投入の回数さえ減少して釣果がダウンするというのはビギナーによく見受けられる状況です。

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2つめは「道糸の太さ」です。素材の性能にもよりますが、潮流や風によって糸フケが出にくい細い道糸ほど感度が高くなるという傾向があります。また、初めて手にしたリールに巻く(巻いてある)であろうナイロンラインの場合、太くなるほど糸グセが強くてガイドガラミなどのトラブルが出やすいという欠点があります。当然、トラブルが多くなればタイムロスも大きくなり、釣果ダウンという結果に繋がります。

アタリや底の地形変化からポイントを探るというキスの引き釣りにおいて感度の高さはとても重要です。釣果を上げるうえでは、使用するオモリを扱える範囲でできるだけ細いラインが有利ということになります。

キスのチョイ投げのおすすめのタックルセッティング

さて、以上の要因を解消できる道具立てとしておすすめなのがルアータックルです。その詳細は図の通りです。

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竿について

竿は6〜7㌳(1.8〜2.1㍍)クラスであれば何でもいいですが、3〜5号(約11〜19㌘)前後のオモリを主体とする場合はメバルやチヌをターゲットとしたモデルの中でややかため(適合オモリ12〜20㌘まで)のルアーロッドがおすすめです。エギングロッドでも問題ありませんが、全体的に張りが強いぶん軽い仕掛けの遠投力には少し劣るという面があります。また、竿先がやわらかいメバルやチヌのルアーロッドは、アタリが乗りやすいというメリットもあります。

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ライトなルアーロッドがマッチします。
ラインについて

ラインはPEが断然おすすめです。引っ張り強度が高いぶんナイロンよりも細い号数を使える(細いぶん飛距離アップが期待できる)、伸縮性がほとんどないため感度がよい(底の変化を把握しやすくなるうえ、アタリがとりやすくなる)、という利点はキスの引き釣りをするにはアドバンテージとなります。

ナイロンラインと比べると価格は高い(最近は手ごろになりました)ですが、吸水による劣化がほとんどなくて長期間使えるというメリットを考慮すれば決して損にはなりません(もちろん、トラブルによって全交換ということも考えられますが…)。

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細いPEラインを活用することで釣りの幅が広がります。
オモリについて

ライトなルアーロッドと細いPEラインを使うなら、オモリは3〜5号程度でも十分な飛距離が出ます。20号クラスのジェット天秤と比較すると一目瞭然ですが、3〜5号のオモリはかなり小さいため着水音を抑えることができます。その結果、キスの群れを極力散らすことなく釣れるということにつながります。

近ごろは、チョイ投げ専用の天秤オモリがたくさん市販されています。中には、浮力を持たせて根掛かりしにくいタイプがラインナップされているなど、ビギナーも安心して使えるものがあるので使ってみるとよいでしょう。

仕掛けについて

仕掛けは1本バリがおすすめです。1本であれば餌付けに時間がかかることはありません。市販の糸付きキスバリを利用すればすぐにセッティングできるというのもメリットです。

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食いによってハリの形状や号数を使いわけると釣果アップが期待できます。

ちなみに、個人的には仕掛けのカラミを防止するために小型の中通しパイプ天秤を使用しています。キス釣りでは、アームの弾力によってハリ掛かりが促進されるという固定天秤が使われることが多いですが、キスの反応がダイレクトに伝わっておもしろいと感じることから中通しの天秤を用いています。手もとにガツガツと伝わったアタリを掛け合わせるというスタイルにはこちらが合っていると考えています。

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アタリが手もとに伝わりやすい中通し天秤もおすすめです。

そして、道糸と仕掛けの結束には自動ハリス止めを用いています。キスに飲み込まれたり、ハリスがチリチリになったり、先がなまったりするなど、意外と頻度が多い糸付きのバリの交換の際もハリス止めならワンタッチで可能です。結ぶ必要がないのでビギナーには特におすすめです(25㌢クラスまでなら強度的にも問題ありません)。

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ハリス止めを使うことで手返しが大きくアップします。結ぶ必要がないのでビギナーにおすすめです。

以上がタックルの説明ですが、特に考慮していただきたいのがラインです。細号柄のPEにするだけで探れる範囲が広くなる、アタリがより明確になるなど、釣りがとても楽しくなるのでぜひ用意して下さい。

【要点2】サーフの近くにある突堤や護岸に注目

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釣り場はサーフの近く(砂地帯)にある突堤や護岸がおすすめです。その理由は、適度に水深があるからです。

遠投力を生かせる本格的な投げ釣りであれば遠浅のサーフでも沖の深場まで探ることができますが、遠投力に劣るライトなタックルでは探れる範囲がどうしても限られます。その点、サーフに隣接する突堤であれば足もとから適度に水深があるうえ、沖へ投げればより深場を、岸へ向かって投げれば浅場を探れるという具合にサーチできる範囲がとても広がります。また、キスのつき場となるカケアガリをダイレクトに探るということも可能です。

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サーフに隣接する突堤や護岸は要注目です。

ただし、サーチできる範囲が広がるといっても遠投がすべてではありません。突堤や護岸のほとんどには基礎となる石などが周辺に入っており、そこにキスがついていることが意外と多いのです。

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足もとの敷石回りでもアタリがよく出ます。根掛かりしない範囲でできるだけ手前まで探りましょう。

したがって、攻め方のアプローチとしては、護岸際、チョイ投げ、遠投という具合に手前から順に扇状に探るのがおすすめです。最初から遠投して手前に向けて探るのもアリですが、手前から順に探る方が時間のロスが少ないぶん数釣りにつながりやいものです。

ちなみに、突堤では先端部ほどよく釣れるイメージがありますが、キス釣りにおいては中間部でも十分に釣れます。先端部は攻められる範囲が広いというメリットがありますが、空いている中間部でのんびりと竿を出すスタイルでも楽しさを味わえるはずです。

【要点3】釣り方は簡単!! 投げて巻くだけでOK

釣り方はいたって簡単です。

①餌をつけて投入したらオモリが着底するのを待つ。
②ゆっくりとリールを巻いて(1秒にハンドル1回転が目安)オモリをズルズルと引きずりながら手前まで探る。

基本の操作はたったこれだけです。

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餌はイシゴカイを用います。
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ゆっくりとリールを巻くだけでキスにアピールできます。

リールを巻いて探るときは竿先を斜め下か横へ向け、竿先とラインの角度を90〜120度ほどにキープしましょう。これでアタリを察知しやすくなります。ただし、引いているときに何かに引っ掛かったと感じたときはすみやかに竿を立て、上方へ軽くあおるようにして回避しましょう。違和感を覚えたのに横や斜め下に竿を向けたまま引くと根掛かりする確率が高まるので注意が必要です。

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竿先とラインに角度をつけることで手もとや竿先にアタリが伝わりやすくなります。

アタリは竿先や手もとにブルブルと明確に伝わります。注意したいのは、それを感じてもすぐには合わせないこと。即合わせだとたいていハリに乗りません。

アタリがあったときは、巻くのを少し止めてみましょう。そして、ブルブルしていた竿先がギュッと引かれたタイミングで竿全体を後方へゆっくりと引くように合わせを入れます。これでうまく掛かるはずです。

中にはいつまでたっても食い込まない魚もいます。この場合はごくゆっくりとリールを巻き続けてみましょう。そうすると、逃げる餌を逃すまいと食い込んでくることがよくあります。

うまく掛かれば引き味を楽しみながら足もとまで寄せ、チョイッと抜き上げて手でキャッチすればOKです(足もとに敷石が入っているところでは早めにピックアップしましょう)。

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群れを探り当てて数釣りを楽しみましょう。

キスは群れで行動することが多いので、以降は釣れた場所を中心に探ることで数釣りが期待できます。もちろん、投入し続けることで群れが散ることもあるので状況に応じて広範囲を探りましょう。

また、細いキスバリはハリ先がすぐになまります。こまめに交換するのが数を釣るうえでは欠かせません。

【要点4】ライントラブル対策は必須!!

PEラインはトラブルがよく起こります。特に多いのが投入時の糸ガラミです。これはきちんと対処することで抑えられるのでしっかりと覚えておきましょう。

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ライントラブルを起こすと時間のロスとなるばかりか、以降は釣りが不能となることもあります。よりよい釣りを求めるならトラブルを起こさない対策が欠かせません。

行ないたいのは〝ムダな糸の放出を避ける〟ということです。投入時に出た糸フケを把握せずままリールを巻くと、糸自体に張りのないPEラインであればユルユルの状態でリールのスプールに入ります。それで次に投入すると、ユルユル状態のラインが塊となって放出されることで糸ガラミとなります。

張りがないぶん絡んだ糸をほどくのには時間がとてもかかり、最終的には切らなくてはならないということがほとんどです。場合によっては道糸がかなり短くなって釣りができなくなることも考えられるので注意が必要です。

そうならないように、投入時に糸の出具合をセーブしましょう。オモリが着水する寸前にスプールを手でゆっくりと押さえて糸の出を止めることで、ラインがピンと張った状態を保つことができます。これをしてからリールを巻けばトラブルはほとんど起こりません。

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投入時にラインをリリースした後は、このようにスプールに手を軽く当ててラインの出具合を調整しましょう。そして、オモリが着水する間際にしっかりと止めることでトラブルの原因となる糸フケを抑えることができます。

ただし、風などがあるときはどうしても糸フケが出るものです。その場合はラインを手でつまんだまま竿のグリップの前方を握って(グリップエンドをお腹に当てて竿が動かないように固定する)リールを巻きましょう。それで、オモリを引くことによるテンションがかかりだしたらラインを離せばOKです。

以上の点を押さえればビギナーのみなさんや、ファミリーで釣りにチャレンジしようと考えておられる方にもキスの釣果が得られるはずです。連休中はもとより、これから秋に向けては近くにあるサーフ周辺の突堤や護岸でガツガツというアタリが楽しいキス釣りを満喫して下さい!!

(編集部:池田)


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