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アタリと引きの強さがスゴい!! 気軽に狙えるサーフのコロダイ狙いを解説

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磯場からゴツいタックルでアプローチするというイメージのあるコロダイ狙いですが、カレイ狙いの延長のようなタックルで気軽に狙えるパターンもあります。そんな楽しみ方のできるサーフでの釣りについて解説してみましょう

(文:湯浅研史)

アタリや引きの強さが魅力のコロダイやタマミをはじめとする磯魚狙いにハマると、竿がかたくなるとともに仕掛けがゴツくなる、荒磯のポイントを好むようになる、という具合にどんどんとマニアックになる傾向があります。しかし、これからコロダイを狙ってみようという方には、まずはサーフ(砂利浜)からのアプローチをおすすめします。荒磯と比べると安全ですし、障害物が少ないだけにカレイ釣りで使っているタックル+αで気軽に狙うことができるからです。

では、そんなサーフでのコロダイ狙いを紹介しましょう。

サーフでのコロダイ狙いのタックル&餌

竿はオモリ負荷が30〜35号クラスを用います。並継ぎでも振り出しでも構いませんが、竿先を高く保てる425〜430クラスがおすすめです。

リールは魚のパワーに負けないようにドラグつきの投げ専用リールを使用します。ドラグを緩めに設定して派手なアタリを楽しむのもよいですが、フケた道糸が波にたたかれることで砂利に噛まれる原因になるため注意が必要です。糸フケが出ないよう適度に締めておくのが得策です。ただし、ドラグを締める場合は、強烈なアタリがでたときに竿が飛ばないように尻手ロープをつけておくことです。

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道糸はナイロンの8〜10号。PEでもよいですが、根ズレに弱いのでシモリがある釣り場では使用しない方がよいでしょう。ハリスはフロロカーボンの10〜14号を矢引きから1ヒロ程度取ります。

天秤は遊動タイプの改良名古屋天秤か、イシダイ用の天秤を使うことでオモリの交換が容易になります。オモリは仕掛けを落ち着かせるために少し重めの30〜35号の六角タイプがマッチします。

ハリは、丸セイゴサーフやユムシコウジの18〜20号など、丈夫な大バリを使うのが基本です。ユムシコウジはヒネリがないので主に使うエビ餌が身割れしにくいという利点もあります。

ハリに関する注意点として、砂利底にコンタクトするぶんハリ先が鈍りやすいというものがあります。このため打ち返しごとにハリ先を爪に立てて鋭さをチェックすることが欠かせません。それでハリ先が滑るようならすぐに交換しましょう。

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ツメに当てたハリ先が滑るならすぐにハリを交換しましょう。

そして、チモトには大きめの蛍光玉や蛍光パイプ(フグ対策にもなる)を通しておくのがおすすめです。コロダイへのアピールになると考えられるからです。

コロダイ狙いの餌について

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海エビの類いを必ず用意しましょう。

夜通し釣るならユムシ(20匹)をメインにマムシ少々(2,000円程度)の他、ジャコエビやトビアラといわれるサルエビなどの海エビ類を1,000円分程度を用意します。虫餌は魚へのアピール度は高いですが、砂利浜に生息するハマトビムシに秒殺されることがあるためコストが非常にかさむというネックがあります。そのためエビ類を持参することをおすすめします。

サーフでのコロダイの狙い目

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サーフといっても外洋に面した潮通しのよい場所が狙い目になります。

底にシモリが点在する外洋に面したサーフが狙い目となります。仕掛けを引くとときどき掛かるような場所がベストです。シモリがない場所でもコロダイは狙えますが、前述のハマトビムシの洗礼を受けて釣りにならないこともあるので注意が必要です。経験上、ハマトビムシが少ないという観点からもシモリ混じりのポイントに目をつけるのが得策だといえます。

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このようにシモリが混じる場所は要注目です。

近畿圏でいえば三重県熊野の七里御浜、和歌山県御坊の煙樹ヶ浜がポイントの候補として上がります。これらの広大な浜はキスの引き釣りができる砂底や、シモリがきつくてオモリが戻ってこないガチガチのシモリ底があったりとロケーションが変化に富んでおり、コロダイ狙いの他魚としてヘダイやニベなどの大物も期待できます。

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暗くなると浅場でも強烈なアタリを見られる期待感が高まります。

サーフからコロダイを狙う場合は夜釣りがメインとなります。コロダイは暗闇に乗じて餌を求めて回遊することから水深の浅いサーフでの日中の実績は高くありません。ただし、シモリの位置を見きわめるために釣り場へは明るいうちに入りましょう。その際、干潮のタイミングで釣り場の地形を見ることができればベストです。シモリの位置を把握できれば打ち返しがスムースになり、サソイをかけやすくなるぶんヒット率の向上が見込めます。

波が高いときの対策

波が高いときは竿を直立させて保持しましょう。専用の竿立てもありますが、既存の三脚でも問題ありません。三脚の脚を最大にのばし、通常とは逆に2本脚の方を海側にセットすれば脚にリールが干渉せずに竿を直立させやすくなります。そのようにすれば波打ち際で道糸が波にたたかれにくくなり、砂利に噛まれるという不具合を軽減できます。

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波打ち際の砂利に噛まれることで道糸が劣化したせいで大物をバラしたということがないように、竿のセット方法には気をつかいましょう。

ナギの日でもときどき大波がくることがあります。そのため荷物は波打ち際から離れた場所に置くこと。外洋に面している浜だけに波高には十分注意して下さい。特に、これからは台風や低気圧の接近で思わぬ大波がくることがあります。竿を出せるのは波高1.5㍍までと考え、それを越える予報が出ているときは浜からの釣りは断念して他所に回りましょう。

そして、浜なので安全とは思わず、ライフジャケットを必ず着用して下さい。

コロダイの釣り方

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地形的な変化に餌を置いて待つ、という具合に基本的な釣り方は難しくありません。

基本的にはハリに餌を刺して投入するだけです。その投入場所となるのは、シモリがあるならシモリ際、何もないところではカケアガリです。とにかく変化のあるところに餌を置くことが大事です。

アタリは竿先を一気に引っ張り込んだり、アナゴが食っているようなモゾモゾ感が伝わるなどさまざまです。それらの反応が見られたらドラグを締めてから合わせ、ラインを送らずにゴリ巻きで寄せましょう。シモリを狙う際は特に走らせないことを意識して下さい。あまり走らせるとハリスやラインをシモリに巻かれて切られることがあるので注意が必要です。

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シモリ回りでのやり取りは強引さが求められます。大物の強い引きにひるまずにやり取りしましょう。

相手が大物の場合は竿を立てて引きに耐え、抵抗が弱まったところでリールを巻いて寄せましょう。砂利底のポイントだとあわてる必要はありません。ゆっくりと引きを楽しむぐらいの余裕があってもよいぐらいです。