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チヌ・フカセ釣りの悩みを解消!!|高重心と低重心の円すいウキの使いわけ方法は?

QAフカセウキの重心使い分け1

Q:高重心と低重心の円すいウキの使いわけは?

円すいウキには高重心と低重心のタイプがあると聞きました。それぞれの特徴と有効な場面、使い方のコツを教えて下さい。

A:自身が行ないたい釣り方によって使いわけましょう

ウキはドッシリとした高重心タイプ、フラフラする低重心タイプにわけられます。

市販されているウキの大部分を占めるのは最下部にオモリが仕込まれた低重心タイプです。このタイプの特徴は、仕掛けがなじむまでトップがふらつくところにあります。このため仕掛けのなじみ具合がよくわかります。

一方、高重心タイプは仕掛けが流れる方向にウキの下部が向きます(トップは潮かみに向きます)。つまり海中の流れを把握しやすいといえます。

ただ、ふらつき具合やドッシリ感はウキの形状によってかわります。このためオモリが入っている位置とともに、形状による総合的なバランスを知ることが大切です。

QAフカセウキの重心使い分け3

では、それぞれの使いわけを紹介しましょう。

0~2Bぐらいの軽い仕掛けならトップが安定することでなじみ具合がわかる低重心タイプがよいでしょう。高重心タイプは重めの仕掛けを使用するときに向いてます。特に、仕掛けを流れに乗せる釣りをする際に有効です。

簡単にいえば、普通の釣りなら低重心、本流釣りなど潮が速いところを狙うときは高重心という使いわけ方になります。また、風の影響による二枚潮のときは、仕掛けがなじむ底潮の流れが読める高重心タイプが適しているといえます。

このように重心だけを取り上げても使いわけは多岐にわたります。形状も考えると使いこなすのは難しいですが、1ついえるのはウキを先に選ぶのは間違いだということです。状況に応じた仕掛けを先に考え、それに合ったウキを選ぶことが大切です。

たとえば、この流れならBのオモリを使いたい、この水深なら3Bのオモリが必要、活性が高くて浅いウキ下で狙いたいからオモリはいらないなど、ウキから下の部分に合わせて浮力や種類を選ぶことです。

QAフカセウキの重心使い分け4
さまざまな状況に対応できるように種類の異なるウキを用意するのが得策です。

釣れないときほどウキや仕掛けをかえることが多いですが、釣れているときに仕掛けをかえるのが上達への足がかりになります。私はよく釣れているときほど仕掛けをかえ、釣れない方向に持っていくことで多くの引き出しを得ています。

最後に肝心なことを1つ上げておきます。円すいウキの場合、どんなタイプであっても残存浮力を殺して使うことが大切です。ウキのヘッドが水面ギリギリか、水面直下にくるようにオモリで調整しましょう。直径が大きいウキほど抵抗が大きく、餌をくわえた魚に違和感を与えてしまうからです。また、余浮力が大きいと仕掛けのなじみ具合などの情報が正確に伝わりにくいという不具合も生じがちです。同じウキでも釣り場の状況によっては余浮力がかわることがあるため、その都度小さいオモリでしっかりと調整して下さい。

(解説:藤原直樹)

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