【実釣マニュアル】ヒラメの釣り方 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

【実釣マニュアル】ヒラメの釣り方

ヒラメの釣り方1

なかなか釣れないイメージがあるヒラメとマゴチですが、本格的に狙えばその確率はかなりアップします。他魚がメインの釣行でも常においしい大物たちを意識したアプローチをしてみましょう!!

ヒラメ釣りの概要

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ヒラメは美味な高級魚というイメージで誰にでも知られていますが、この魚を釣ったことのある人はそう多くないのでは? まず、同じ波止回りで狙える大物であるチヌやスズキに比べると接岸している個体数がかなり少ないこと(主に沖合で漁獲されています)、そして完全なフィッシュイーターとあって専門に狙っていないと滅多にヒットしないということの2点がヒラメをなじみの薄いものにしているのでしょう。また、ときには掛けた小魚に食いつくこともありますが、そんな小物仕掛けではなかなか取り込めないのもヒラメが釣られていない理由の1つだといえます。

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同じく美味なマゴチのアタリも期待できます。

狙えば必ず釣れるとはさすがにいえませんが、同様の釣り方で同じく美味な大物として人気があるマゴチもよく掛かりますし、時期や場所によってアコウ・スズキ・マトウダイ・エソなどおいしい他魚が釣れるだけに意外と退屈せずにヒラメがアタる期待感を楽しめるはずです。

ヒラメの釣り方

ヒラメ狙いの餌は?

餌は生きた小魚類がベスト。中でも小アジは比較的調達しやすいこともあって最も実績があります。自分で釣ってもいいですし、海上釣り堀用の餌として販売されているものを利用するのもいいでしょう。その他、小型のサバやサヨリにイワシ・キス・ガッチョ・ウリ坊(イサギの子)など現地で釣れる小魚はどれも好餌といえます。

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最も実績の高いのはアジです。
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投げ釣りにヒットしたガシラにアタックすることも!? アジやキスなど、よい餌が手に入らないときでもとりあえず釣れる魚で狙ってみる価値はあります。
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マゴチ釣りでは携行に便利な冷凍イワシ(餌店にある)や塩イワシ(鮮魚店で購入したイワシを塩漬けにして冷凍保存する)で十分な釣果が上がっています。それにヒラメが釣れることも結構あるため、生き餌が確保できなかったり、持ち込めない状況の予備餌として用意しておくといいでしょう。

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ヒラメ狙いのシーズンは?

ヒラメはほぼ1年を通して狙えます。波止回りに餌の小魚が見られない真冬~春先の低水温期以外は可能性があります。小魚が多ければ真冬も釣れますし、一発大型が出るのは冬~春ともいわれますが、釣りやすいのはアジやキスの接岸が安定する初夏以降です。中でも、多様な小魚が港湾部に集まる秋口~晩秋がヒット率の上がるベストシーズンといえます。

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ヒラメは餌を追って回遊することもあり、ときには港内でも釣れていますが、基本的には港口の付近や波止の外向きで潮のヨレが定期的にできる場所など、小魚が集まる可能性が高いエリアにいることが多いです。そのため小アジが波止際に押し寄せていてサビキ釣りが絶好調という状況なら至近距離の捨て石回りもヒットポイントになりますし、チョイ投げでキスがよく釣れている浜なら波打ち際近くのカケアガリが一番の狙い目になるなど、意外と釣りやすい状況も多いものです。したがって、餌の確保も兼ねた小物を狙う釣りと、ヒラメ釣りの両方を楽しむというパターンも可能です。小魚の多い場所を捜すことができればファミリーフィッシングの同行者も退屈しないでしょう。

ヒラメ釣りのバリエーション

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ヒラメ用サビキ

ヒラメのヒットパターンで非常に多いのが、サビキに掛かった小アジに食いついてハリスを引きちぎるというものでしょう。それなら切られない仕掛けで…、と考えた専用のサビキ仕掛けが販売されています。

沖めに投入した仕掛けを竿をあおりながらゆっくりと巻き寄せ、アジが掛ったら底に落とし込んでヒラメのアタリを待つというのがこのスタイルの基本パーンです。

なお、昔から「ヒラメ40、コチ30」といわれます。激しいアタリがあっても餌をしっかり食い込んでいないことが多いとあり、ヒラメなら40、マゴチなら30ぐらいは数えようという早合わせを戒める言葉です。以下の釣りでもそうですが、置き竿にするときはドラグを十分に緩めておいて2度めのアタリで合わせるぐらいでちょうどよいでしょう。

胴突き仕掛けのブッ込み釣り

これはアコウの項で紹介したパターンと同じです。また、ハマチ釣りのようにエレベーター仕掛けで釣るのもいいでしょう。

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餌が日々入っているぶん小魚が多く、釣りやすい足もと直下がポイントとなる桟橋状の釣り公園でもよく上がっています。

投げ釣り仕掛けの釣り

カレイ釣りのように仕掛けを底に這わせるパターンです。マゴチに関してはこちらの方が食いがよいといえます。生きアジで釣るときはあまり投げられませんが、塩イワシなら遠投がきくので沖めのカケアガリなども狙ってみるといいでしょう。

キス兼用の引き釣り

サビキと同じくキスの引き釣りの際にもヒラメがハリスを切る場面は結構あります。取り込み中にガツンときてキスが取られるなど、ヒラメの気配があれば少し大きめのハリ、細くても強度のあるPEハリスの仕掛けにかえて釣りを続行してみましょう。キスの食いは多少落ちますが、ヒラメを取り込める確率が大幅に上がります。もちろんヒラメが多い場所であれば最初からこの仕掛けで釣るとよいでしょう(フグにハリスを切られにくいだけにファミリーフィッシング向きの仕掛けともいえます)。

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このパターンではマゴチもよくアタります。

ルアー釣り

底層のスズキ狙いで用いると紹介したスピンテールやバイブレーションといったルアーの釣りは主に底近くで餌を食うヒラメにも効果的です。また、浜からの釣りで底をうまく引きやすいヒラメ用のミノーにも実績があります。ただし、マゴチも考えるならアコウを狙う程度のソフトルアーで底をじっくり探るパターンの方がいいことも多いです。

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