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チヌ・紀州釣りの悩みを解決!!|ダンゴが早く割れるのにアタリがないのはなぜ?

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Q:ダンゴが早く割れるのにアタリがないのはなぜ?

ダンゴが早く割れる状況なのにチヌのアタリがでません。こんなときはどんな状況だと考えられますか? また、その状況を克服するノウハウを教えて下さい

A:アタリがでる状況を求めてウキ下などを調整しましょう

まず、通常よりダンゴが早く割れるということは決してわるい状況ではありません。水中で何かしらの魚がダンゴを触っている可能性が高いからです。問題は触っている魚種とウキ下の設定です。

特に注意したいのがウキ下です。今やハワセ釣りが当たり前になっており、その釣りを基本として紀州釣りに入門する方もいるようです。はたして、その方々は海中の状況を把握できているのでしょうか? おそらくとても難しく感じているはずです。

雑誌やネットなどに載っているテクニックや釣り方をマネてチヌだけに的を絞るのも上達の近道ですが、結果ばかりを求め過ぎるのはどうかと思います。難しい状況に遭遇したときに基礎がなっていないために応用がきかず、お手上げ状態になることでしょう。

そんなときにさまざまな角度から状況を判断でき、いろいろな攻め方ができるようになるには餌取りの種類を見きわめる力を身につけることも大切です。

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「ハワセ釣り=よく釣れる」ではありません。固定観念にとらわれず、状況に合わせた釣りを心がけたいものです。

さて、ダンゴが割れるのにアタリがでないという状況はさほど珍しくありません。ただし、アタリがでない中でも刺し餌の沖アミが残るのと、残らないのとでは状況は大きく異なります。

刺し餌が残る場合、①超小型の魚(ボラの稚魚など)が群らがっている、②ダンゴが揺さぶられるほど底潮が複雑、③餌取りがダンゴを割るもののハワセ過ぎているために刺し餌が障害物に引っ掛かかる、の3つの状況が考えられます。③に関してはウキ下を詰めれば状況がかわるかもしれませんが、①〜③のいずれにしても基本的にポイントの回りにチヌはいません。したがって回遊待ちになる状況だといえます。

一方、刺し餌が取られる場合は基本的にその場で餌を食べるのが上手なフグやカワハギがいると推測されます。しかも、いずれも稚魚に近いような小型だと思われます。ただし、仕掛けをハワせ過ぎているときは、そのシグナルが表われないことが多いものです。

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実は、このように糸フケを多く出すスタイルがネックとなっているかもしれません。

その状況に特になりがちなのが、刺し餌をその場に留めるために仕掛けにテンションがかからないようにフケを作りがちになる、という潮が止まっているときです。一見すると正しい釣り方のように思われますが、大きな糸フケによってウキにアタリが伝わりにくくなります。それでは、いつ、どんな魚が刺し餌を食ったかわかりません。

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自らの考え方が当たって釣れた1匹のうれしさこそが紀州釣りの魅力です。

要するに紀州釣りとはウキを通して海中を判断する釣りだということです。状況がわからないときは、ウキの動きに変化がでるようにあらゆる方法を試してみることが大切です。それでもアタらないときは状況がかわるまでひたすらダンゴを打ち続けるしかありません。

(解説:岩崎孝信)

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