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のんびり楽しめる大物釣りが魅力的!! 投げ釣りスタイルの飲ませ釣りを徹底解説
飲ませ釣りの釣り場考察
これからの時期にキスや小アジが釣れだす釣り場なら飲ませ釣りが成立する可能性は十分にあります。逆にいえば、現地の餌店に問い合わせて「今シーズンはキスや小アジの寄りがわるい」との話なら期待薄だといえます。このため実績場へ行くときも、そうでない釣り場へ行くときも小魚の釣れ具合の情報はチェックしておく方がよいでしょう。飲ませ釣りで大物が出たという話があまりないところでもアジやイワシの類、キスなどがよく釣れているという話があれば何らかのフィッシュイーター(魚を食う大型魚)がいるものです。
そういう意味で春イカが釣れだしたという情報もいい目安になります。イカが寄るところには餌の小魚が豊富ですし、水温的にもそこそこ高くて魚の活性が高いと考えられるからです。
ただ、イカが釣れだせば、そのエリアの波止回りがイカ釣りファンで賑わうのは仕方ありません。場所取りが大変なら周辺の砂浜などイカ釣りの人が少ないところを狙いましょう。
また、そのエリアでイカが釣れだす前に飲ませ釣りのターゲットのシーズンが開幕していることが多いため、春イカの実績場に目をつけておき、イカが釣れだしたとの話が出る前に狙ってみるのも一策です。もっとも、イカの寄りがよいポイントでの飲ませ釣りはイカに餌をかじられてばかりで大変なこともあります。そんなときは素直にイカ釣りをした方が楽しめるものです。
遠投は不要。ポイントは意外と近場に!!
潮目や潮ヨレができやすい波止の先端やコーナーはわかりやすい好ポイントです。また、潮流が速いところでは流れの脇に見られる潮のヨドミも要注目です。いずれも小魚が溜まりやすくて大型魚が回る可能性が高い場所です。同様に砂浜の両サイドや小川の流れ込み、波の払い出し付近も好ポイントの目安となります。
ただし、魚も餌を捜してウロウロしているようで、実際に釣れているポイントの条件はもう少しユルい感じです。大型魚の回遊コースになりそうな地形のところではそれなりに大物が釣れています。
波止の場合、手前からいうと竿下の波止際、捨て石の上と切れ目、その先の砂地にあるカケアガリやシモリ回りが狙い目となります。中でも捨て石の切れ目はどこの釣り場でも定番ポイントになっています。
砂浜では一番手前にある波打ち際のカケアガリ、その先の少し深くなったところ、次のカケアガリぐらいまでが最もアツいポイントです。引き釣りで掛けたキスに何かが食いつくのもこのエリアであることが多いものです。
もちろん、波止、浜を問わずに沖にも大物がいる場所はありますが、生き餌を用いた飲ませ釣りでは近投のエリアで的確にポイントをとらえる方が効率よく釣れます。もっと沖を狙うのは生き餌が調達できずに冷凍イワシなどで釣るときだけでいいでしょう。
飲ませ釣りの釣り方考察
餌の調達がとにかく重要!!
餌の調達法は2通りあります。餌店で購入するか、自分で釣るかです。イカ釣り用や海上釣り堀の青物用の餌として生きアジを用意している餌店も多くあります。購入するなら釣行先へのルート上の店をチェックし、在庫を確認してから出かけるのが無難です。
自分で釣るときは暗いうちに現地に到着し、常夜灯のある近隣の波止で釣っておくとスムースです。アジなどが釣れる場所は、地元の餌店でアミエビを購入する際に聞くといいでしょう。
狙いのポイントで朝からアジを釣りながら飲ませ釣りを…、という場合でも冷凍イワシを1袋ぐらいは買っておくのがおすすめです。飲ませ釣りのベストタイムである朝方のチャンスを逃さないように、とりあえず冷凍イワシで竿を出しながらサビキなどで生き餌をキープするのが効率的です。
なお、サビキでアジが釣れなくてもイワシや小型のグレ・チャリコ・スズメダイなども餌になりますが、めぼしい小魚がキープできなければ飲ませ釣りは成立しません。その釣り場で確実に餌が調達できる自信がなければ、チョイ投げができるように虫餌や仕掛けを用意しておきましょう。釣れたキスを餌にすれば飲ませ釣りにチャレンジすることができるからです。
餌の扱いはていねいに!!
生き餌は必ずブクバケツでキープします。また、アジをすくうための網も欠かせません。そして、アジにハリをセットする際は、手の体温が伝わらないように網越しに魚を握るとともに、手早くすることが大事です。とにかく餌が弱らないように気をつかいましょう。
投入の際はアジを地面に当てないようにタラシを短かめとし、あまり力を入れずにゆっくりとした動作を心がけます。しなやかな磯竿だと割と投げやすいですが、30号以上のかたい投げ竿だと竿が曲がらないぶん力を入れてアジを飛ばしがちになるので注意が必要です。着水時のショックを考えるとオモリは軽い方がいいですが、かたい竿で投げづらいときは30〜35号のオモリの方がスムースに投げられます。
もっとも、前述したようにポイントは意外と近くです。波止では10㍍程度、浜でも波がなければ15㍍ほど投げられれば釣りになるため、自分の仕掛けが届く範囲でがんばればOKです(基本的に波気があるときの浜の釣りはよくありません)。
攻め方はいたって簡単!!
他の釣りのついでに遊ぶなら飲ませの竿は1本でもいいですが、この釣りをメインに考えるなら2〜4本の竿を出す方が期待度が上がります(混雑時は1本に留めましょう)。
竿数をたくさん出す場合に大切なのは狙うポイントをかえることです。同じような場所へ向けて何本も並べても確率はそう上がりません。波止の先端でスペースに空きがあるなら沖向き、波止の延長線方向、港内向きと投入方向をかえるのが効率的です。同じ方向しか狙えない場合も捨て石の上、捨て石の切れ目、その沖という具合に投点をズラしましょう。
大アタリにもあわてずに!!
アタリを待つときはリールのドラグを緩めておき、軽く引けば糸が出るようにしておきます。ドラグのないリールを使うとき、あるいはドラグを緩めておけない状況(流れが速過ぎるときなど)では竿尻に尻手ロープをつけておき、突然の大アタリで竿が海に落ちないようにする対策が必要です(ロープがなければ8号以上の糸で竿と水を入れたバケツなどをつないでおけば何とかなります)。
アタリはドラグをジジーッと鳴らしながら糸を引き出していく強烈なものが多いですが、あわてる必要はありません。「飲ませ釣り」というぐらいですから飛びついた大物が餌を飲み込むぐらいまで待つのが得策です(ドラグのないリールでは竿に大きなアタリがきたところでベールを返して糸を送り込むようにします)。
基本的には糸の放出が止まるのを待ち、次のアタリがでたところで合わせるぐらいでOKです。次のアタリがなかなかこなければ竿でゆっくりと聞き、反応があれば合わせましょう。その際、食いが浅くて餌を放す魚もいます。食い込んでいるかどうかの確信が持てないときはあまり糸を張らずに竿を置いて待ちましょう。
走りが止まらずジージーと糸が出続けるアタリは青物やエイのことが多いです。あまり走らせるのもライントラブルの元となるので適当なところで合わせて勝負に出ましょう。
手応えをしっかりと楽しみましょう!!
魚が掛かれば巻き上げにかかりますが、引きが強くて巻けないときは無理をしないこと。巻けるときだけ巻き、強い抵抗があれば竿で溜めてしのぎましょう。とんでもない大物が掛かっているようなら、魚が強く引いたときにはジリジリと糸が出るぐらいにドラグを調整することです。
なお、砂浜なら少々の大物でもズリ上げることができますが、波止での取り込みには玉網が必要です。この釣り専門でがんばるなら玉網を用意しておきましょう。
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