メバルのパラダイスはやっぱり裏切りません♪|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.17 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

メバルのパラダイスはやっぱり裏切りません♪|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.17

ギュン、グイグイ!! これこれ、このサイズ♪

「首が痛い…」と目が覚めたら3時半。ゴ〜ッという音とともに風が車をときおり揺らします。海が波立つ状況はメバル釣りには厳しい条件ですが、そこは魚影の濃いこの島のポテンシャルにかけてみましょう。

風対策として道糸をPEからナイロン2号に変更してから砂利浜に出ると、露出していた砂利は半分くらいまで潮につかっています。これだけ潮が上がれば、魚を浮せることさえできればホンダワラの餌食にはならないでしょう。

ライブショット17興居島11

魚が餌を食いに出回っていることを願いつつ風を正面に受けるように釣り座を取り、ウキ下を1ヒロ半に合わせて遠投します。仕掛けがなじんでしばらくすると、ウキがモゾモゾとしているように見えました。海藻か? それとも魚か? と、様子をうかがっていると、ひと呼吸おいて電気ウキが沈んでいきました。魚だ!!

合わせたのちに竿を横に寝かせて高速で巻き取ります。すぐに海面を割った前半の小型メバルとは違い、なかなか浮かせきれません。「海藻にからみませんように…」と願いつつ問題の海藻ゾーンをクリア。そのまま波に乗せて浜に引っ張り上げます。すぐさまライトを当てると、25㌢くらいの青メバルです。そうそう、ここではこれがレギュラーサイズのはず。

ライブショット17興居島5
このサイズがこの島の魅力です。

急いで次の仕掛けを投入すると、今度は21㌢がヒット。次は食いが浅くてハリはずれ…。とはいえ、前半とは大違いのアタリ連発です。もっとも、風で釣りにくいですが…。

風が息つぎするタイミングで仕掛けを投入しますが、再び吹く風にラインがあおられて仕掛けが滑ります。これでは釣れないので、仕掛けが立つように電気ウキを5Bにするとともにハリ側に2Bのガン玉をセットします。

「ウキ下3ヒロならどうなん?」と投げるとサバ。

ライブショット17興居島4
サバも乱入しました。アジならよかったのに…。

「こっちはどうなん?」と沈みテトラゾーンに入れていくとガツン!! あれっ、この魚は何? ヨロイメバルでもないし、オハグロベラチックな色合いだし?? こんなん釣ったことないで!?(あとで調べると「オウゴンムラソイ」という魚のようです)。…という具合に、青メバルに混じっていろいろな魚が釣れてくるのでおもしろい。

ライブショット17興居島3
長年やってて初物です。オウゴンムラソイというそうです。

おっと、空が白んできました。満潮前の朝まづめに期待していましたが、さっぱりアタリなしで納竿としました。

メイン?の温泉、お土産も大満足!!

7時前のフェリーで高浜港に戻り、朝食を取ってから東温市ふるさと交流館にある温泉「さくらの湯」へ。ここは6時から入れるので夜釣り帰りにピッタリです。

温泉でさっぱりした後はお土産購入タイムとして西条市にある農産物直売所「周ちゃん広場」へ。柑橘王国の愛媛らしく、柑橘類の品揃えは素晴らしい。今年のおすすめである「甘平」は、中の皮が薄くて最高!! また、ここは鮮魚も豊富で安いんです(ぎょぎょ島帰りなら魚を買わなくていいと思いますが、万が一のときはどうぞ。個人的にはワタリガニがお気に入りです)。

ひと通り楽しんだら愛媛を離れ、四国の最後の出口である鳴門北ICへ。鳴門北ICからすぐのところにある「はらまる水産」(船釣りをされてますのでご存知の方も多いかもしれませんね)にてバケツ一杯で1,000円というカキを購入。これにて全行程が終了です。

ライブショット17興居島8
カキはこれだけで1,000円という安さ!!(販売は3月末までかな?)。

ということで「温泉に入って、お土産を買いに行ったついでにメバル釣りしちゃおう!!」という内容でした。

車での移動距離はかなりあるけれど、ポイントは車からすぐとあって「近」、足場はもちろん安全・安心の「安」、満潮前後の短時間に集中すれば釣果が得られるので「短」、おまけに格安のお土産に温泉まで!! 安・近・短のテーマに沿った?本当にいい旅でした。

遠投流し釣りをするなら梅雨時期からがおすすめです

これからの興居島での遠投流し釣りは、海藻がいっそう多くなることから結構ハードになるかと思います。そのため、海藻が減る梅雨ぐらいから12月までの時期に行くのがおすすめです。

ライブショット17興居島6
今は細長いメバルが多いですが、初夏に向けて太くなっていきます。

また、せっかく遠くまで行くのですから、チョイ投げでキスやマダイ狙い、フカセ釣りでグレ、アミエビ持参でアジやサヨリ狙いなど、日中の釣りも計画に入れて存分に楽しんではいかがでしょうか?

ちなみに、興居島はミカンの産地です。ミカンのシーズンに行けば生産者の方から直接入手できるかも。そして、島内のフェリー乗り場近くにスーパーがありますが、特に生鮮食品などの食べ物が必要であれば選択肢が豊富な松山市内で購入するのが無難です。

ライブショット17興居島7
ムラソイとオウゴンムラソイの真っ白な切り身。
ライブショット17興居島9
根魚三種盛(ムラソイ・オウゴンムラソイ・メバル)。甲乙つけがたい味でしたが、初物のオウゴンムラソイは身が締まっていたので薄造りじゃないと厳しいかも…。

釣行メモ

興居島フェリーの料金や時刻表はこちら

タックルデータ

道糸 バリバス・バーマックス磯ストロングタイプ2号
ハリス バリバス・ハードトップTiNICKS1.2号
ハリ バリバス・サクラマス・サツキマス2号

【葛城修平プロフィール】

日中の賢い魚はなかなか釣れないので、簡単に釣れる夜釣りをメインにメバルを中心とした季節ごとの食べておいしい五目の釣りを楽しんでいる。調理した釣果をアテにして飲むビールがたまらなく大好き。

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