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アジ・メバルの連発も!! 真冬のサビキ釣りを成功に導くワザを公開

真冬のサビキ釣り1

アジの食いがグンと落ちる時期ですが、いいようにとらえればウデを磨く絶好のチャンスだといえます。この機会にサビキ釣りを見直してみてはいかがでしょうか?

(文:中山剛志)

冬のサビキ釣りの心得

冬のサビキ釣りは工夫しないと結果が出ませんが、そこがおもしろさともいえます。

仕掛けは波止や護岸で竿下を狙うものと、沖を狙う投げウキサビキの2パターン。夏と違うのは仕掛けをできるだけ小さくするなど食い渋り対策が必要になることです。

真冬のサビキ釣り12
夜釣りが中心となりますが、うまく釣ればアジ+メバルの賑やかな釣果が期待できます。

時合の到来に関しては盛期とかわりません。夕方以降に訪れることが多いため、常夜灯回りを狙うのが得策といえます。常夜灯回りであればメバルのヒットも期待できます。

冬のサビキ釣りのポイントは?

日本海側の舞鶴方面のように水深のある湾部であり、海岸線の変化によって潮が渦を巻くような場所がベストです。また、高低差のない大きな湾のような河口域もよい狙い目となります。それ以外の外海に面する一般的な波止であれば、発電所などから流れる温排水がある場所以外は厳しい釣りになるでしょう。

冬のサビキ釣りのパターンは?

足もと狙い

サビキ仕掛けは3号ほど、竿は1号の磯竿やグラス系のものを使います。やわらかい竿を使うことで食い込みのよい細い仕掛けを使った際の糸切れを防ぐことができます。

カゴはオモリのついていないタイプをサビキ仕掛けの上にあるサルカンにセットします。一般的な下カゴ式は餌とサビキを同調させるために竿を大きくシャクる必要がありますが、動きの鈍い冬のアジに対して大きな動きは適しません。口を使わせるためには仕掛けをできるだけ動かさないことが大事であり、自然とこぼれ落ちた餌がサビキ仕掛けの周囲に漂いやすい上カゴ式が有効になるというわけです。

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沖狙い

細いエダスを有する4号以下の市販仕掛けを用いた投げウキサビキで狙います(投入時に投げにくさを覚えれば、仕掛けを半分にカットしてもOKです)。注意したいのは、4号クラスの投げサビキ用の市販仕掛けの多くは幹糸が1号以下と細いことです。1号以下となると高切れなどのトラブルが多くなるため工夫が必要です。たとえば、①飛距離が落ちるのを覚悟のうえで竿を1号以下にする、②仕掛けの上部にクッションゴムを入れる、③幹糸に1〜2号の糸をヨリ込む、といった対策が有効です。

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吹き流し仕掛けはオモリつきのカゴでも撒き餌とサビキが同調しやすいというメリットがありますが、なぜか冬の小アジには相性がよくありません。カゴの下へ吹き流し仕掛けをつけるならシンプルなオマケバリにしておくのがよいでしょう。

なお、足もと狙い、沖狙いともに周囲に釣れている人がいれば手返しのテンポ、探るタナ、仕掛けなどをマネるといいでしょう。

冬のサビキ釣りの釣果アップのコツ

カゴを工夫しましょう

上につけるカゴは以下のような工夫を行なうことで釣果アップが期待できます。

①カゴの網部分をカットして撒き餌の出る量を調整する。
②カゴの下に小型ウキをセットした逆さカゴをつける。
③反転カゴなどを使う。

真冬のサビキ釣り2
左が小型のウキを下部につけたカゴ、右が反転カゴです。ウキをつけたカゴは、水中で逆さになり、パラパラと餌が落ちます。仕掛けを引くと口が上を向くので餌の出具合をセーブすることも可能です。欠点は、巻き上げ時の抵抗が大きいことと、使い続けると餌が固まって出にくくなることです。一方の反転カゴも水中で逆さになって餌が出ます。巻き上げ時の抵抗が小さいものの、仕掛けを引くと一気に餌が出るという欠点があります。

餌も駆使しましょう

アオイソメなどの虫餌、刺しアミ、イカの切り身などの刺し餌をハリにつけるとメバルも期待できます。ただし、フグに仕掛けを噛み切られることも多いので餌は小さくつけるのがコツです。

真冬のサビキ釣り6
刺しアミなどの餌も用意しておきましょう。

日本海方面への釣行時の注意点

冬の日本海で注意したいのは天候の急変です。突然の降雪に備えてスタッドレスタイヤの装着や、チェーンの携行が必須です。また、雷が鳴り響くこともあるので天気予報をこまめにチェックし、早めの行動を心がけましょう。

冬のサビキ釣り実践釣り場ガイド

東舞鶴・佐波賀〈京都府〉

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北風に強いという特徴があるうえ、他で釣果が上がらないときでも何かと釣れるのがこの釣り場です。水深10㍍ほどまで落ち込む急なカケアガリの20㍍ほど沖に生まれる複雑な流れを投げウキサビキで狙います。カケアガリにはカキ殻などが付着しているため根掛かりには注意が必要です。

釣果は小アジをメインにメバル混じりで20匹ほどというのが目標となります。年回りによってはサヨリの釣果も期待できます。

時合は、流れが左右にブレる潮がわり時にくることが多いです。午後3時を過ぎても地元の釣り人がこないときは魚の回遊がないと判断して見切るのが無難です。

円山川河口・製氷所前〈兵庫県〉

真冬のサビキ釣り11

厳寒期でも地元の釣り師が多く集まる好ポイントです。先端方面は下が空洞になっているのであまりよくありません。ベストポイントいえるのは製氷所前の凹部付近です。

一帯の水深は2ヒロほどと浅いです。アジは上層の真水を避けるように下層を泳いでいるため、底付近を狙うのがセオリーとなります。

釣果は小アジを主体にハゼ混じりで20匹程度というのが目標になります。また、釣れたアジを餌に胴突きのブッ込み飲ませ釣りをすればスズキやヒラメがくることがあります。こちらもぜひ試して下さい。

時合は、込み潮によって川の流れが止まるタイミングに到来しやすいです。とはいえ、地元の釣り師がいないときは期待薄です。

なお、氷を積みにくる船が入ってきたら竿を仕舞うこと。港湾作業の邪魔にならないように最大限の注意を払って下さい。

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