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カレイの数釣りが可能!! 真冬に注目したい瀬戸内西部の攻略法を公開
厳寒期のカレイの狙い方は?
仕掛け&タックル考察
仕掛けは標準的な2本バリ、シンプルな1本バリの2通りを用意しますが、基本的には1本バリをメインに使います。相手がキスであれば多バリでダブル、トリプルを期待するのもおもしろいですが、2本バリ以上を使ってもカレイがダブルで釣れることは滅多にありません。逆に、1匹のカレイが2本のハリを飲み込んでいるケースの方が圧倒的に多いはずです。
キス釣りの場合はハリの数だけチャンスがあるといえますが、カレイ釣りの場合は「ハリ数よりも竿の数でチャンスが広がる!!」 というのが私の持論です。2本バリ仕掛けで竿を3本出すのと、1本バリの竿を6本出すのでは海中にあるハリ(=餌)の数は同じでも、カレイが釣れる確率は後者の方が圧倒的に高いと思います。
餌考察
餌はマムシとアオイソメ。日によってマムシがよかったり、アオイソメがよかったりするので必ず両方用意しています。可能であればどちらもできるだけ細いものを購入したいところです。虫餌は「1匹いくら」ではなく「100㌘いくら」であることから細い虫の方が同じ金額でも多くの匹数があります。そのぶん投入回数や竿数が増やしやすいといえます。
だから私はマムシにしてもアオイソメにしても餌店で細いものを選ってもらっています。店の方には面倒をかけますが、そういった希望がいえるような餌屋さんとの関係を作っておくのも釣果アップのテクニックの1つといえるかもしれません(笑)。
釣り方のパターン
乗っ込みの時期とは違って厳寒期のカレイには明確な時合がありません。秋の瀬戸内では朝の7時から9時ごろまでが勝負であり、それをハズすとチャンスはないという傾向があります。ところが、1~2月のカレイはメリハリなくダラダラと釣れることもあれば、朝は釣れなかったのに昼や夕方に突然食いが立つこともあります。このため、この時期のカレイ狙いでは可能な限り長い時間竿を出すのが得策です。できることなら夜明けから夕方まで粘りたいものです。
また、潮流の影響をほとんど受けることがない港内で竿を出すならば、竿数を増やしてもオマツリなどのトラブルは起きにくいものです。このため前述のように1本バリ中心でできるだけ多くの竿を出すのが釣果アップのコツとなります。私もこの時期の倉橋島、能美島周辺では最低でも5本の竿を出しますし、場合によっては7本、8本出すこともあります(もちろん人が少ないときに限ります)。
ただし、最初から最後まで多くの竿を出していては餌がいくらあっても足りませんし、体力的にもきつくなります。このため竿を5本出すつもりでも最初は3本で状況を確認し、餌取りが多いようなら3本のままで釣り、餌取りが減ってきたようなら竿を増やします。そして、カレイが釣れたらチャンスタイムと見なして釣れた付近を中心にありったけの竿で勝負し、アタリが遠のいたら竿数を減らして次のチャンスを待つ、というのがいつものスタイルです。
このような感じの釣りならマムシ3,000円、アオイソメ2,000円程度でも多竿の釣りが可能です。もちろんカレイが爆釣すれば餌が早くなくなりますが(以前に25匹釣ったときには昼過ぎで餌が終わりました)、それはそれでわるくありません。
釣行に際しての注意点
なお、今回の釣りをする際は地元の漁業関係者の迷惑にならないように注意して下さい。1~2月の呉ではカキの水揚げが盛んに行なわれていますし、ナマコ漁もピークを迎えています。特に能美島周辺のナマコは「沖美ナマコ」の名で知られており、島のあちこちで底引き船が操業しています。波止の近くで網を引いていることもあるのでくれぐれも注意して下さい。
漁業関係者の生活の場で遊ぶ際にそれなりの配慮が必要なのは当然です。波止の先端部や港内の船道狙いでは道糸沈めを使うべきですし、作業の邪魔になる場所では絶対に竿を出さないことです。そして、ゴミの放置や迷惑駐車をしないといったモラルを守り、いつも気持ちよく釣りができるようにしたいものです。
瀬戸内西部・呉沖のカレイ実践釣り場ガイド
倉橋島・桂ヶ浜港〈広島県〉
波止の内向きで中型カレイ5~6匹に期待。外向き狙いで大型のマダイ・チヌの可能性もあります。
1月中旬から2月の大潮の満ち上がりが特に狙い目となります。
なお、島内では須川港、本浦西の波止、大迫港で同様の釣りが可能です。
江田島・津久茂港〈広島県〉
外向きの遠投で中型カレイ2~3匹に期待。ここはアイナメ狙いもおもしろく、沖のシモリ際で数匹のポン級を釣っています。
2月初旬から3月いっぱいが狙い目です。潮が速いときは根掛かりが多いため小潮回りがよく、潮位差の大きい日は潮止まり中心の釣りになります。
なお、江田島では大須港、切串港も実績場です。
西能美島・三高港〈広島県〉
港内狙いで中型カレイ5~6匹に期待。まれにポン級アイナメもアタります。
2月初旬から3月いっぱいが狙い目です。日によって時合が大きく異なりますが、1日に1度はチャンスタイムがきます。
なお、港に出入りする船が多いので道糸沈めは必ず使用すること。
西能美島・内美能漁港〈広島県〉
中波止、赤灯波止からの港内狙いで中型カレイ5~6匹に期待。赤灯波止からの外向きのチョイ投げでは40㌢級の実績もあります。また、赤灯波止の付け根からの外向き狙いでは40㌢級のアイナメ、50㌢級のマダイも出ています。
2月初旬から3月いっぱいが狙い目です。カレイは潮位差の大小にかかわらず釣れますが、アイナメ・マダイは潮位差の大きな日の満ち上がりに分があります。
なお、西能美島では外美能漁港、鹿田港、畑漁港も実績場です。
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