大型アオリイカのヒット率アップ!! 手持ちヤエンスタイルの要点を公開

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積極的にアジを操作してポイントへ送り込めば、時合に入ったアオリイカはすぐに反応します。慎重にラインを出し入れしてヤエンを投入する駆け引きを制し、良型アオリイカの強烈なジェット噴射を何度となく味わいましょう!!

(編集部)

餌の生きアジに抱きついているだけのアオリイカをじっくりと引き寄せてから掛けバリであるヤエンを投入してヒットに持ち込むという独特の釣趣を持つヤエン釣り。深場へ落ちたイカが春の産卵に向けて成長するこれからは、1㌔オーバーの良型の乗りが期待できます。ただし、冷え込みが厳しくなる時期だけにアタリを長時間待つ状況はできることなら避けたいものです。

そこで駆使したいのがアジの動きを自身で操作してポイントへ送り込む手持ちスタイルのヤエン釣りです。潮がきいているタイミングであればアジを投入して数十分のうちにアタリがでることも多いだけに要注目といえます。

ここでは、良型のアオリイカをコンスタントにキャッチしている小林太造さんが実践されている、手持ち竿でのヤエン釣りを成功に導く3つのコツを詳しく紹介していきます。

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【ヤエン手持ちスタイルの要点1】生きアジの扱い方

アジをバッカンでキープする場合は酸欠を起こさないようにポンプでエアレーションするとともに、ときおり水を入れかえることが欠かせません。短時間の釣りであれば5匹程度とアジの数を少なくすることも効果的です。また、死んだアジはすぐに取り除きましょう。

そして、スカリを使用する場合は潮位が下がったときに海面から出ないように随時目を配る必要があります。なお、深く沈めるとウツボに侵入されてアジが食われることがあるので要注意です。

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アジを生かしておくバッカンは水抜き穴のあるスカリタイプ(手前)と、それを収納できるバケツタイプの2つがあると便利。餌店での購入時には重ねた状態でアジと海水を入れ、ポンプでエアレーションしたまま釣り場へ運びます。釣り場ではスカリをロープで吊り下げて海中へ浸けておき、ハリにつけるときに1匹ずつアジを取り出してバケツへ移します。
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素手で扱うと、体温によってアジがヤケドを起こして弱りやすくなります。そのため濡らした軍手などを介して持つのがベターです。スカリやバケツから取り出すときも専用のネットを使用しましょう。
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アジの動きをコントロールしやすいということで小林さんは尻尾付近の身にハリを刺しています。アジが思うように潜らないときは腹側の身にハリオモリを打ちます。
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キャスト時は、胴部分にアジの重みを乗せるようにゆっくりと竿を振りだし、ややフライ気味にフワリとリリースします。20~30㍍ほど飛ばせば十分です。

【ヤエン手持ちスタイルの要点2】狙い目へのアプローチ

置き竿にしてアジを泳がせておくだけでもアオリイカのアタリはでます。ただし、水温や流れなどの影響により、アジが表層をウロウロするばかりとなったり、あらぬ方向へ泳ぐことも少なくありません。そうしたことを回避していち早くアジをポイントへ送り込むために、小林さんは手持ちスタイルでの釣りをメインとしています。

「竿を操作してアジの動きをコントロールすることで、アタリがより早くでるように思います。底まで潜らせたとたんにイカが抱きにくるということは珍しくありません。私の場合、仕事帰りの短時間だけ竿を出すということが多く、なおのこと手持ちスタイルの有効性を感じています。

友釣りのオトリアユと同様に、竿を立てて吊り上げると潜る、右へ引けば左へ向かうというように、アジは基本的に自身が引っ張られるのとは反対の方向へ泳ぎます。その動きに合わせてラインを出せば、遠投せずとも沖めを探ることもできます。

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また、アジを半強制的に泳がせることによってイカに対するアピールになると考えています。アオリイカは魚の群れには容易に近づこうとしませんが、そこから飛び出すなどイレギュラーな動きを見せる個体には反応します。底まで潜って落ち着いたアジをアオリイカの目につくように泳がせると抱きにくることもあります。置き竿でもラインを手繰ってサソイを入れたりアタリを聞くことはできますが、手持ちならそれらがより容易になります。長時間続けるとさすがに疲れますが、時合となりやすいタイミングにアオリイカがいるところへアジを送り込んでやればたいていは短時間で勝負がつきます。

ただし、強風時は竿やラインが押されるため操作がかなりしづらく、アタリの判別も困難になります。できるだけ穏やかな日を選びたいですね」

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アジを泳がせるときはリールのベールを起こしてスプールを軽く押さえておき、走った分だけラインを送り出します。思うようなところへアジを送り込めたらベールを戻し、ドラグをフリーにします。以後は竿先の動きとラインが引き出されるときのドラグ音によってアジの動きを把握します。
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竿を立てて引くとアジは吊り上げられまいとして潜ります。そうした習性を利用することで、低水温期の狙い目となる底近くへいち早く送り込めるうえ、その動きがサソイになってアオリイカの反応を引き出すことができます。

【ヤエン手持ちスタイルの要点3】取り込みまでの流れ

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アオリイカはとらえた餌を一気に飲み込むことができないため、安全な場所まで移動してから少しずつ食い進めるという習性があります。裏を返せば夢中になって食いだしたタイミングでは警戒心が薄れるといえ、それを見計らってハリに掛かっていないアオリイカを少しずつ引き寄せてくるという駆け引きがこの釣りのおもしろさでもあります。そのため、アオリイカのサイズなどにもよりますが、やり取りには数分から十数分程度を要します。その流れを頭に入れておき、落ち着いて対処することが大切です。

手順1

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アオリイカが近づいてくるとアジが不規則に動き、竿先が少し引き込まれたりラインがゆっくりと引き出されます。その後、アオリイカがアジをつかまえれば、ジッ、ジッと断続的にドラグが鳴ってやや強くラインが引き出されます。このサインが出ても不用意に竿を動かさず、アオリイカの走りにまかせます。

しばらくして走りが止まったらリールのスプールを指で押さえ、ゆっくりと竿を立ててアタリを聞きます(強風時は竿を横へ振るようにして糸フケの発生を抑えます)。このとき、まだ食いだしていなければアオリイカはさらに抵抗を見せます。その反応が伝われば即座にスプールから指を放し、ラインを出してさらに走らせます。

手順2

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やり取りを繰り返すうちにアオリイカが抵抗せずについてくるようになればドラグをロックして竿で引き寄せます。寄せた分だけリールでラインを巻き取りながら竿を元の向きへ戻す、というようにゆっくりとしたポンピングを繰り返します。

やり取りの最中にアオリイカが引けば竿でついていきます(あまりに強い引きならリールのベールを返し、ラインをフリーにして走らせます)。このとき手応えが軽くなってもあわてないこと。そのまま待てば放したアジを抱き直すことも多いので回収せずにしばらく様子をうかがいましょう。

手順3

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ラインが水面に対して45度ぐらいになるまで手前に寄せたら竿を立てたまま後方へ引いてラインを手繰り寄せます。

なお、ラインの角度については足場の高さなどとの兼ね合いもあるためケース・バイ・ケースで対応しましょう。小林さんは比較的角度の浅い早めの段階でヤエンを投入することが多いとのことです。

手順4

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竿受けや三脚にいったん竿を預け、手繰り寄せたラインにヤエンをセットします。そして、ラインをしっかりと持ち、跳ねないようにヤエンを放ちます(ヤエンが水中に入るまでラインを張り気味にしておきましょう)。

手順3〜4にかけてはバラしやすいタイミングのように思えますが、手前へ寄せることができたということはイカはアジを食うことに夢中になっているといえ、そう簡単には放されないので落ち着いて作業を行なえばOKです。

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ヤエンのサイズは使用するアジの大きさに合わせます。重さは状況によって使いわけるのが理想的。足場が高いときや、イカのアベレージサイズが小さいときは軽めがベスト。足場が低い、竿が短いといったときや、春の深場狙いでは重めのものを使用して強制的に沈めるのが有効です。ただし、深場でイカが乗っても表層近くまで寄せてからヤエンを投入するのが理想です。

手順5

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沈下が止まったタイミングではラインのたわみによってヤエンがぶら下がった状態だと考えられるので、少しずつ竿を立ててラインを張ります。ヤエンがアジの位置まで到達した感触があれば竿をゆっくりとあおって合わせを入れましょう。風などの影響で水中の様子がわかりづらいときはラインを張ったまま小さくソフトに竿先を動かして向こう合わせで掛かるのを待ちます。

いずれにせよ、アオリイカがジェット噴射で強く抵抗しだせばハリ掛かりしたサインです。その反応が得られれば、ラインテンションを抜かないように気をつけながら引き寄せましょう。

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手順6

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ゆっくりとしたポンピングで寄せます。このとき抵抗が強ければ竿でついていきます。

足もとまで寄せたイカはスミを吐くなど強い興奮状態にあるので玉網やギャフで追い回さないこと。抵抗がおさまるのを見計らって玉網の方へ竿で誘導します(アオリイカの頭側に玉網を置けばジェット噴射によって自然と入ります)。


アジの管理に少しばかり気をつければ、あとは案外手軽に取り組めるヤエン釣り。手持ちスタイルで積極的にアタリを引き出し、良型アオリの強烈なジェット噴射を何度となく楽しみましょう!!

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