逆転の発想で良型グレ奪取!! 秋磯ケーススタディー | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

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逆転の発想で良型グレ奪取!! 秋磯ケーススタディー

グレケーススタディー3

撒き餌ワークをはじめとした分離作戦を駆使しながら浅ダナを狙うのが秋磯でグレの好釣果を上げるためのセオリーとなっています。しかしながら状況によっては良型グレの反応が鈍いこともあります。そんなときはセオリー度外視の逆転の発想で狙うことでも…!!

グレの釣果を〝それなり〟からアップさせるには?

この時期は1年の中で最も好釣果が期待できるタイミングだけに、ビギナーの方は足繁く釣り場へ通ってグレ釣りの楽しさに触れていただきたいものです。もちろん、中級者にとってもステップアップするいい機会ですから積極的に魚を掛けて下さい。

ただ、好釣果が期待できる状況ながら、グレが食い渋ることももちろんあります。磯際の餌取りの動きは活発、潮の動きも良好という具合に抜群によい雰囲気を感じるものの、視認できるグレの姿はチラホラと見える程度であり、アタリは単発というケースは珍しくありません。

グレケーススタディー1

好釣果が上がるシーズンですが、状況によってはサイズがのびないこともあります。そのようなときはサイズアップを求めて釣り方を大きくかえることも考慮しましょう。

そうした状況では、0号のウキをメインに用いた軽い仕掛けで浅ダナを狙うパターンに加え、際に餌取り、沖に本命という分離作戦のように仕掛けの投入点や投入のタイミングを工夫する撒き餌ワークを駆使することで〝それなり〟にグレを釣ることができます。

ただし、〝それなり〟以上の釣果が上がらないことから釣り方を大きく変更すべきかどうか迷うことがあります。状況の好転を期待しつつ釣り続けるものの大した変化がないまま時間だけが過ぎて後悔することもあるからやっかいです。

そんなときに思い出してほしいのが逆転の発想です。たとえば、短ハリス、重オモリ、深ダナという秋磯のセオリーを無視したパターンが功を奏することもあります。

秋磯における良型グレを釣る逆転の発想とは?

個人的には三重県の新鹿に釣行したときに、そうしたケースを経験したことがあります。

当日は、沖磯が釣れているとの情報が回っていたことから渡船は大混雑。目当ての沖磯には上がれず、湾内にある獅子島で竿を出すことになりました。エリア全体で釣れる時期とあり、0号のウキを用いたウキ下2ヒロ前後(ウキ下=ハリス長)の仕掛けで釣りを開始しました。

撒き餌と仕掛けが同調するとすぐにアタリがあり、23〜27㌢がヒット。しかし、数時間たってもその状況はかわりません。このまま釣り続けるべきか? それとも状況がかわるのを待つか? という迷いの中で私は積極的に動くべきだと考え、ハリスを1ヒロ半、遊動部分2〜2.5ヒロ、5B負荷のウキというセッティングに変更。そして、それを撒き餌の潮しもへ流しました。撒き餌から離れているぶんアタリがでるまでの時間は少し長くなりましたが、ときおり36㌢がヒットするなど大きな変化が見られました。

なぜ、逆転の発想に至ったのか? 木ッ葉グレをはじめとした餌取りが活発に撒き餌を拾う上層の下で良型グレが遠慮気味に撒き餌を拾っているのではないかと考えたわけです。そうであるなら遊動部分を長めに取るとともに重いオモリを打ち、上層を一気に突破させればいいのでは? との考えが見事に正解。もっとも、潮かみの磯際へ集中的に撒き餌を打ち、餌取りの興味を潮かみに向かせる撒き餌ワークも釣果に繋がった大きな要因だといえるでしょう。

グレケーススタディー2

以上の逆転の発想をまとめると…

①撒き餌を入れるのは1個所とする。広範囲に投げわけたり、潮筋に打つのは控えること。いずれもポイントがボケたり、遠くなって釣りづらくなる。

②ハリスは短めとする。長いハリスはなじむまでに時間がかかり、刺し餌を取られやすい。また、取られたことに気づきにくい。

③オモリは5B~1号の重めがよい。

④餌取りの動きが活発なタナを把握し、そのぶんだけ遊動部分を取る。そして、投入点は撒き餌の潮しもとする。刺し餌が取られるか取られないギリギリの距離に入れることで良型のアタリを拾える。

…という具合です。

グレの反応はいいものの、思うようにサイズがのびないケースでは逆転の発想も視野にいれて狙ってみて下さい。

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