カレイ釣りは難しくない!! 専用竿不要の手軽なスタイルを徹底追求 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

カレイ釣りは難しくない!!  専用竿不要の手軽なスタイルを徹底追求

カレイ釣りのチャンスタイムは?

カレイは時合がはっきりしている魚だといわれますが、当日の時合がいつなのかは釣れるまでわかりません。とりあえずチャンスタイムが訪れそうな時間帯は集中的に釣る方がいいでしょう。

時合の目安は釣り場によってもいろいろありますが、朝夕のまづめどき(日の出と日没の前後)、潮がわり(満潮と干潮で潮が止まるときの前後)、5分満ち(干潮→満潮の半ば)というのは定番です。また、朝8時ごろにはカレイの摂餌が活発になるという時間的な目安も語られます(山陰では10時、12時、2時、4時がいいという話も…)。

当日の潮時を調べて自分が釣り場にいる予定の時間を考え合わせれば、力を入れるべき時間帯、そうでもない休憩タイムの候補がなんとなくわかるはずです。もちろん予想外のタイミングで時合が訪れることもあるのが釣りのおもしろいところですが(アナゴでも釣って帰ろうと日没後も粘っていてバタバタとカレイが釣れることもあります)、ずっと集中して釣るのは難しいだけにある程度は時合を予測してメリハリのあるスケジュールで遊ぶ方が楽しいものです(特に飽きっぽいメンバーがいるファミリーフィッシングではこのあたりの配慮が大切です)。

ビギナーカレイ釣り4

チャンスタイムを予測するのも投げ釣りのおもしろさの1つです。

なお、1日粘って最後の最後に釣れるというケースもありますが、そのポイントに特別な思い入れがないときは半日釣ってダメなら場所をかえる方がいいでしょう。特に、港内のカレイは居場所にムラがあるもので、少し移動するだけで釣果が大きくかわることがあります。たとえば、波止の先端付近でめぼしい釣果がなければ昼からはもっと手前のカーブ付近で釣るなどの機動力がほしいところです。

また、朝から2~3時間釣って何も釣れないときも場所をかえる方がいいでしょう。それでも釣れないなら、昼からは近くにある別の港へ大移動するのもアリです。いろいろな魚が釣れる秋でも何らかの条件的問題(雨後には港内へ注ぐ河川から冷たい水が入っていることも…)で当日はまったく釣れない場所ができたりしますから注意しましょう。

それと時合だと思われるタイミングにアタリが続くのに、掛かるのがキスやガッチョ・カワハギなどの他魚ばかりであるケースも移動を考えたいところです。その付近にカレイがいなくて終日同じことの繰り返しになりがちだからです。ただ、そういうときは良型キスの数釣りができるチャンスだったりもするわけで、カレイにこだわらずに他魚と遊び続けるのもわるくありません。

カレイ釣りのタックルは?

手軽にカレイ+αの釣りを楽しむときに重要なのは仕掛けの選択です。自作でも市販品でも構いませんから、とにかくカレイを取り込める範囲で小さなハリを使いたいところです。本格派はかなり大きなハリも使いますが、それは大きな餌を遠投したり、条件的に難しいポイントで超大型のカレイや他魚を強引に引き寄せるハードな場面まで想定してのことです。手軽な釣り場で遊ぶ場合は小さめのハリのメリットを生かす方が楽しいものです。

ビギナーカレイ釣り7

市販仕掛けもたくさんラインナップされています。

小さいハリのメリットは、釣りたい他魚の代表格であるキス・カワハギなどのヒット率が大幅に上がるうえ、餌取りのフグや小型のベラもよく掛かるようになることにあります。これは目に見えてアタリが増えることに繋がります。つまり知らぬ間に餌が取られた仕掛けで釣っている時間のムダが少ない手返しのよい釣りとなり、結果的にカレイの時合も逃しにくいうえ、うれしい他魚の土産も増えてファミリーフィッシング的にも盛り上がります。

ビギナーカレイ釣り1

小バリを使うことでこのような釣果の期待度が高まります。

主に引き釣りでキスの数を狙うときに使う細軸のキスバリで最も大きなもの(9~10号)であれば当然ながらキスの掛かりは非常によいうえ、中〜小型カレイを抜き上げても問題ありません。ファミリーフィッシングで子どもたちが遊ぶならこの手のハリで仕掛けを作ってもいいでしょう。ただ、30㌢オーバーのカレイを取り込むとフトコロが開き気味となってバラす可能性も否めません。良型カレイを望むならもう少し太軸の小バリが無難でしょう。

たとえば、大キスのSサイズ、スピニングBスペシャル、ビッグサーフ、改良カレイイレグの11号前後なら小型魚の掛かりがよいうえに35㌢前後の型物のカレイでも余裕で抜き上げられます(魚の重みによるスッポ抜けはありますから良型の取り込み時は玉網を使う方が後悔しません)。市販の仕掛けを購入する場合はこれらに近いサイズ、仕様のハリを用いたタイプを選べよいでしょう(商品名が大ギス用とかカワハギ用みたいになっていても大丈夫です)。

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竿は、仕掛けを30㍍(捨て石のラインまでの距離が最長でこれぐらい)以上投げられるものならたいてい使えますが、明石の海峡筋や埋立地の水道部では港内でも結構な潮流が生じるだけに5号以上、できれば10号程度のオモリが扱える方がいいでしょう。磯竿なら2号以上が無難です。

竿数は少な過ぎると手持ちぶさたになりがちです。グループ釣行なら各自1~2本、単独釣行なら3本ほど出して至近距離のポイント候補をしっかり押さえたいものです。カバーできていない場所が多過ぎると時合の訪れを判断しにくくなります。

なお、エギング用のタックルもチョイ投げにはちょうどいいですが、リールにPEの細糸を巻いていては根掛かり時にオモリやリーダーから失う高切れが多発します。いつものラインはいったん他に移しておき、安価なものでいいのでナイロンの4~5号をスプールいっぱいに巻きましょう(50㍍も巻ければ十分です)。