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【チヌ・フカセ釣りの悩みズバリ解消!!】タナが安定しないときのウキ下合わせのコツは?
Q:チヌのタナが安定しないときのウキ下は?
水温が落ち着いてチヌの動きが活発になるこの時期は、タナが安定しません。いつも狙っているのは水深8㍍の漁港です。1日の中で刻々とかわるタナにウキ下をうまく合わせて効率よく釣るノウハウをいろいろと教えて下さい。
A:底付近を中心に調整を繰り返しましょう
まずポイントの水深を把握することが大切です。狙われているのは水深8㍍のポイントということですが、釣り座周辺の潮流や餌取りの具合によって仕掛けや撒き餌のパターンはかわります。そのためここでは一般的な方法を私なりに解説させてもらいます。
水温が適度に落ち着くと、本命のチヌはもちろん餌取りの活性が上がります。その中でチヌのタナに刺し餌を届けるには撒き餌が重要だと考えています。
撒き餌の作り方
そこで大切になるのが撒き餌の作り方です。私の場合、比重が大きく異なる配合餌を使用しています。波止での1日の釣りなら沖アミ6㌔、比重の重いチヌ用3.5㌔と比重の軽いグレ用1.5㌔の配合餌を用意します。沖アミは3㌔を半解凍の状態でできるだけ小さく砕き、残りの3㌔を原型のまま配合餌と混ぜ合わせます。沖アミと配合餌が混ざれば適量の水を加え、全体になじむようにスコップなどを使って練り込みます。全体に水分がいき渡り、しっとりとして粘り気が出てくれば完成です。
以上のように沖アミの大きさや配合餌の比重をかえるのは上層に餌取り、下層に本命という具合にわけて集めたいからです。
釣り方のパターン
チヌは底を釣れといわれるように、浮いているのが確認できる場合以外は底近くを狙うのが基本です。底まで8㍍の場合であれば、ウキ下は7㍍前後を基本に設定します。底まで1㍍ありますが、これはチヌに上にある餌を意識させることの他、根掛かりを防止するためです。
撒き餌はポイントとする場所に1点集中で打ちます。底に届くようにできるだけダンゴ状で打つようにしましょう。底に撒き餌が溜まれば時間とともにチヌが寄ってきます。保険として同じように2〜3個所にポイントを作り、状況に応じてローテーションすると数が狙えます。
チヌが釣れればハリ掛かりの位置とウキの入り方からタナや活性をイメージします。ハリがクチビルの横側に掛かり、ウキがひったくられるようなアタリの場合はドンピシャのウキ下であるか、活性が高い場合のいずれかです。それに対してウキが何となく沈んでいくようなアタリでハリが飲まれているときは、ウキ下が深いか、活性が低いかのいずれかです。その場合はウキ下を10㌢単位で調整してベストなタナ(よりよい反応があるタナ)を探ります。
以上のように魚の反応が得られればいろいろな対処ができますが、反応がないときももちろんあります。その場合は何らかの反応が得られるまでウキ下を長く取ることになります(根掛かりのリスクは高まります)。
刺し餌の種類をかえることでウキ入れがよくなることもよくあります。チヌを狙う場合であれば最低でも生とボイルの沖アミ、練り餌を用意したいものです。それに加えてコーンやサナギがあれば万全です。餌取りが多いときは波止際に付着する貝類やカニを使用するのもいいでしょう。
なお、まづめどきや、水面がザワザワする荒天時は餌を求めて水面直下まで浮上するチヌが見られることがあります。そのようなときは偏光グラスで海中の様子をうかがい、浮上するタナにウキ下を合わせて狙いましょう。
(解説:田中夏樹)
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