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あれって正しくないの!? 秋磯のセオリー 正解? 不正解?|イシダイ釣り編その1

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良型イシダイの数釣りが楽しめる絶好シーズンとあり、釣り方のよしあしの判断はなかなかつきにくいものです。実はセオリーとされる考え方にも曖昧な部分が少なくないだけに注意が必要です。秋の好シーズンが本格化したのを契機に気になるノウハウの真偽を検証してみましょう!!

Q:餌取りが多くても撒き餌は必要?

答:正解

私は撒き餌をよく使います。潮さえよければイシダイは射程範囲に回ってくるため打たなくても問題はありません。しかし、寄せる効果はもちろん、回遊してきた個体の足止めの効果はやはりあるようで、使わないときよりも釣果がよいように感じています。特に、春先や晩秋といった餌取りが少ないシーズンにおける効果は大きく、安定した釣果に繋がっています。

ただ、餌取りが少ないシーズンでも打ち返しを続けていると餌取りが増えてきます。とはいえ、イシダイが寄れば問題はありません。それまで受けていた餌取りの猛攻が急になくなったかと思えば竿先が突然舞い込んだというケースを経験されたことがあるかと思いますが、食い気に走ったイシダイは餌取りを蹴散らすようにして餌を捕食します。そのため撒き餌に寄る餌取りや他魚の存在は気にしなくてもよいといえます。

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イシダイに食い気が出れば餌取りの存在は気になりません。その状況を作るためにも撒き餌が必要だと考えています。

ここで経験談を1つ。ブダイを狙う年配の方が磯で採取できるカニ、フジツボ、カメノテ、カラス貝をハンマーで叩いて撒き餌にしているのを以前に見たことがあります。それが功を奏したのか、やがてなかなかいい型のイシダイをキャッチしました。話を聞くと、ラインブレイクもよくあるとのことでした。このことからも撒き餌には寄せの効果があると考えています。

餌取りがいてもセーブは不要

私はつぶしたカラス貝を撒き餌として使用しています。以前に使っていたウニ殻は潮に流されやすく、ポイントにうまくおさまらないという不具合がありました。その点、比重が重いカラス貝はポイントへうまくおさまりますし、集魚効果もウニ殻以上と感じることも多いとあって重宝しています。ただし、イシガキダイに関してはウニ殻の方がきき目があるように感じています。

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私はつぶしたカラス貝を用いています。

餌取りの猛攻に関しては、撒き餌の有無にかかわらず秋には覚悟が必要です。イシダイとイシガキダイの幼魚をはじめ、フグ・カワハギ・ブダイといった餌取りに対して有効な餌はないでしょう。ガンガゼウニであっても、イシダイ・イシガキダイの幼魚がたくさんいる状況ではアッという間に取られるものです。ガンガゼウニを40個待って釣行したものの、餌取りがとても多くて10時で終了したということも珍しくありません。そのような状況で昼まで釣ろうと思えば、ガンガゼであれば少なくとも60個は必要でしょう。

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メインの餌はガンガゼウニですが、持ちのよいサザエやトコブシも用意したいところです。

そうしたこともあるため近ごろは比較的餌持ちのよいサザエやトコブシも持参するようになりました。イシダイはサザエとトコブシが大好物なのか、他魚が釣れる割合が減ったと感じています。

餌取りの動きが活発であるということは、ある程度いい潮が入っている証拠です。餌取りが多いからと撒き餌をセーブするのではなく、イシダイの活性も高まっていると考えて撒き餌をどんどん打ちたいものです。

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ワイヤー仕掛けをはずし、このような反転カゴをスクリューサルカンにセットして撒くのも一手です。

なお、ここで1つ提案したいことがあります。それは撒き餌カゴの使用です。着底後に反転するタイプのカゴを用いれば、ポイントにしっかりと撒き餌をきかせることができるので試してみて下さい。

(文:山本真二)

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