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誰でも実践可能!! タチウオ・名手秘蔵のテクニックを公開|ルアー釣り編

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釣り方が定番化しているタチウオ釣りですが、他の人よりもよく釣る名手の存在がどの釣り場にもあります。ただし、狙うタナが違う? 餌が違う? 釣り方が違う? など、数を釣るコツを聞きたいもののなかなか声をかけづらいものです。そこで、ここではタチウオ釣りフリークに秘蔵テクニックをリサーチ。第3弾はルアー釣りのノウハウを公開しましょう!!

ひと晩楽しむなら省エネワインドをマスター!!

タチウオ秘蔵ルアー1

省エネワインドなら体力に自信のない方でも楽しめます。

今やルアーでタチウオを狙うときのスタンダードとなったワインド釣法は、夕まづめから朝まづめにかけてひと晩中楽しめる非常に効果的なメソッドです。私もシーズンになればひと晩中竿をシャクり続けることもよくありますが、難点が1つあります。それは基本に忠実にシャクッていると体力の消耗が非常に激しいということです。その難点をどうにかクリアすべく実釣を続けた結果、長時間の釣りでも体力を維持できる省エネスタイルで釣果を出せるようになってきました。そこで、私のように体力に自信のない方でも楽しめるその釣り方を紹介しましょう。

ロッドの握り方

まずは省エネパターンを実践するにあたって押さえておきたいポイントを紹介しましょう。

シャクるときは竿を握る位置が支点になります。タックル全体の重心に近い部分を握ればバランスが保てて腕や肩への負担を減らせます。ほとんどのタックルではリールフットのすぐ前を握る(小指がリールフットに掛かる位置。握りオンの写真を参考)とうまくバランスが取れるはずです。ただ、この握り方だと投げづらいのでキャスト時はいつもの握り方に戻します。ルアーが着水したタイミングで握りオンの形に持ちかえましょう。

ルアーにアクションをつけるときは手首や腕の動きだけでなく、握る力のオン(少し強く)、オフ(指全体の握りを緩めて小指だけで竿を握るイメージ。他の指は指先が掛かる程度にする)を利用すれば、より軽快にシャクることができます。

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ワインドという釣法は、ロッドを1回のシャクるごとにリールを1回転させるという動作をリズムよく連続で行なってルアーを左右に動かすことでタチウオの捕食スイッチを入れ、その後のフォールで食わせるという仕組みです。しかし、ただシャクるだけではルアーはうまく動いてくれません。シャクる前にラインスラック(糸フケ)が必要なのです。それを作る動作の際に握りのオン・オフを併用するとより簡単にラインスラックが作れるようになり、シャクリの動作がラクになります。

省エネスタイルのメリット

ワインド釣法ではルアーが左右へ大きく動くほどアピール力が増します。ただし、捕食がヘタなタチウオは、ルアーの動きが速くて大きいと目測を誤ってよく食い損ねます。その結果、リーダーを噛まれることによるラインブレイクが多くなる傾向があります。また、ルアーの動きを大きくするにはラインスラックを多めに出して大きく竿をシャクらなくてはならないぶん体力的な負担も大きくなります。

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    省エネワインドではこのような小さなシャクリでを駆使します。

その点、ルアーの動きの幅が小さいショートジャーク(小さいシャクリ)とカーブフォールを駆使する省エネスタイルはアピール力こそ劣りますが、ミスバイトと体力的な負担を軽減することができます。特に大きな群れに遭遇したときはミスバイトの少ないこの釣法がハマッてタチウオを効率的よく釣ることができます。

アプローチパターン

具体的なアプローチ方法は図の通り。タチウオが回遊するタナの少し下までフリーフォールさせたら小さなシャクリを6~7回入れ、合わせを入れやすい角度(海面に対して5~10度ぐらい)にロッドを保持してアタリを待ちながら回遊層あたりまでカーブフォールさせる、というサイクルを繰り返して足もとまで探ります。

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他にも、上、右斜め上、左斜め上などという具合にロッドをシャクる方向や、腰をひねる動作を併用するなどして使う筋肉をキャストごとかえるのも体力を持続させるのに有効だと思います。

長時間ワインドをしたいものの体力が持たないというアングラーのみなさん、ぜひ1度試してみて下さい。

(文:笹川昌紀)

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