上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.4【京都府磯釣連合会グレトーナメント編】 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.4【京都府磯釣連合会グレトーナメント編】

超接戦の決勝戦。はたして優勝は…!?

全選手が見守る中、ヘラ岩という磯で決勝戦がスタート。私は沖を向いて左の釣り座へ入りました。

これまでと同様にまずは手前に撒き餌を打ちますが、なかなか魚が出てきません。その後もグレの顔が見られないまま時間が過ぎていきます。

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決勝戦の舞台となったヘラ岩です。

20分ほどしたところで澤近選手が30㌢のグレを取り込みました。続いて私が25㌢をキャッチ。さらに西岡選手もグレをヒットさせています。ようやくグレが食いだしましたが、同時に餌取りも多く出てきました。特に多いのがサンバソウです。コイツが沖まで進出して刺し餌を取るのでやっかいです。

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澤近選手がまず良型をキャッチされました。

その対策としてポイントをローテーションしながら狙う作戦でアプローチ。それで3匹をキープしたところで釣り座交代の時間となりました。今のところ、サイズでは澤近選手がリードといったところです。

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左は1個所めの釣りの様子です。よりよい反応を求めて次にセットしたいガン玉をくわえているところです。競技会ではいかにスムースに釣るかが勝負を左右する重要な要素になるため、細やかな部分のタイムロスを抑えることを意識しています。右は2個所めの様子です。

2個所めは右側にエントリー。こちらもサンバソウがたくさんいるため、1個所めと同様に「サンバソウが釣れるとポイントをかえる」というローテーション作戦でグレを釣っていきます。その結果、29㌢、27㌢、25㌢という具合にまずまずのサイズを含む10匹を揃えることができました。

この時点で澤近選手を逆転できたかどうか? というギリギリのところです。まだまだ勝負はわかりません。

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終盤を迎えて西岡選手の猛追が始まりました。

3個所めは船付きに入りました。立ち位置をかえて狙うものの、サンバソウが多くてキーパーの入れかえができません。私が苦戦する中、本命ポイントに入られた西岡選手は中型のグレを連発させて追い上げてきます。澤近選手も10匹を揃えようとウキ下を浅くして数を狙われてます。もう最後まで誰が勝つかわからない展開です。

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決勝戦の釣果です。

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参加者のみなさんと船上で記念撮影。楽しい大会でした。

混戦模様のまま試合が終了。磯の清掃後、帰港してから行なわれた検量の結果、西岡選手が1974㌘、澤近選手が1878㌘、私が2216㌘となりました。2個所めで集中的に釣れたことが幸いし、何とか優勝することができました。

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大会の全結果です。

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    今大会の上位3名。ハイレベルな決勝戦となりました。
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遠投を駆使することでこのような良型をキャッチすることができました。

今回のようなサンバソウやオセンなどの餌取りが多い場合は遠投での釣りが有効です。釣り人から離れたポイントのグレは警戒心が薄れやすいですし、遊泳力に優る大型ほど速く刺し餌に到達する確率が高いからです。これから各地でトーナメントの予選、全国大会が行なわれますが、迷ったら遠投で狙うことを思い出してみて下さい。

タックルデータ

撒き餌
※マルキユー製品
グレジャンボ
グレパワーV9徳用
爆寄せグレ
超遠投グレ
チヌパワーV10白チヌ
※沖アミは9㌔使用。
刺し餌
※マルキユー製品
くわせオキアミスーパーハードM、L
くわせオキアミV9
特鮮むきエビ
魚玉ハード
※生とボイルの沖アミも使用
竿 シマノ・BB-XSPECIAL SZII 1.2号485/520
リール シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG
※リンクは17年モデル
道糸 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号
ウキ ソルブレ・PFフカセM00
ソルブレ・MFスラッシュS0、M00
ハリス 東レ・スーパーL EXハイパー1〜1.2号
ハリ ハヤブサ・鬼掛 極軽グレ3〜6号
ハヤブサ・鬼掛 短軸のませグレ浅層攻略軽量3〜4号

釣行メモ

フィッシングセンター ビッグワン
出船場所 福井県大飯郡おおい町南浦
HP http://www.fc-big1.com/index.html
電話番号 090-7083-4837
料金 終日
(日の出~日没)
4,500円
午前
(日の出~正午)
4,000円
備考 弁当はなし。
駐車場は無料だが、大きな大会の場合は料金がかかる場合がある。

【上田泰大プロフィール】

釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝2度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝。
年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。
■ブログ:グレトーナメント全国制覇への道
■youtube:上田TV

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