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筏チヌ・数釣り達成の戦術|ダンゴセッティングの作法

数釣りを求めるなら秋の時期を前期と後期にわけ、状況に適したダンゴを作ることを考慮しましょう。餌取りが多い前期なら集魚を特に気にしないシンプルな配合のダンゴ、チヌの活性が高まる後期は集魚を目的としたダンゴという具合に使いわけることで好釣果がが期待できます
(文:角谷竜直)
9月から11月いっぱいまでは20〜30匹といった数釣りが楽しめる筏チヌの好シーズンです。ただし、秋の数釣り期には前期と後期があり、それぞれに釣り方、刺し餌やダンゴの使い方に違いがあります。そこで、ここではよりよい釣りをするために不可欠なダンゴのセッティングについて解説していきましょう。
9月末までのパターン
まずは9月末までを前期と考えてダンゴの使い方を考えてみましょう。
このころは餌取りの勢力がまだ強く、ダンゴは集魚よりも刺し餌を守ることを優先させます。私の場合、米ヌカベースに押しムギ、サナギ粉、砂といったシンプルな配合を基本とし、餌取り対策として粘りやかたさを持たせたいときは沖アミやアミエビを練り込みます。また、比重を持たせて早く沈めたいときや、ダンゴの崩壊を早くしたいときは砂を増量します。
餌取り対策としてのダンゴ使いがこの時期の基本です。きちんと底まで持たせてチヌのアタリをとらえましょう。
この時期、活性が高過ぎると困るのがボラです。いないと困りますが、やる気のあるヤツが多いと落ちていくダンゴが底までもたないことがよくあるからやっかいです。そんなときは粘りとかたさのあるダンゴでただ打ち返すのではなくて〝おとりダンゴ〟を使うのが有効です。
おとりダンゴとは、1〜2個の小さなダンゴをできるだけ遠くに投げ、ボラの大群を散らしてから刺し餌入りのダンゴをそっと海中に入れる方法のことです。釣行前にボラが多いという情報があるなら余分にダンゴの準備をして試して下さい(市販のダンゴを使っている方もヌカと砂を少し余分に持参することをおすすめします)。
刺し餌は、ダンゴをかたく握ることから生き餌は不向きです。ボラ以外の餌取りも多いだけにコーンやサナギなどのかたい餌の出番が多くなります。
数釣り盛期から後期にかけてのパターン
ダンゴによってポイントを作り上げることが数釣りの決め手となります。
シラサエビなどの生き餌が刺し餌の中心となるうえ、餌取りの活性を上回るほどチヌの群れが寄るだけにダンゴはやわらかめに仕上げるか、緩く握ります。水分を多くし、少しベタッとした感じに仕上げると包んだ生き餌が弱ることなくポイントに届きます。しかも、かたいダンゴよりも濁りがよく出てアピール度が増すという利点があります。
そして、この時期はダンゴによるポイント作りが欠かせません。自分のポイントにできるだけたくさんのチヌを集めないと数釣りが楽しめないからです。同じく数釣りを狙う大勢のライバルに負けないようにポイント作りに努めることが大切です。
私は釣行の前日にダンゴベースを配合します。そうして用意しておくと、オケに移したダンゴベースに撒き餌と海水を混ぜてさっとコネるだけで準備が整い、チヌを寄せるポイント作りを素早く始められます。つまり、この時点でライバルに差をつけることができるわけです。
投入するダンゴには、回りにいるチヌをすべて呼び込むとともに、寄ったチヌをポイントに居つかせるつもりで沖アミなどの撒き餌をしっかりと入れます。大きさはミカン大ほどとし、潮流を考慮してオケ半分ほどをポイントに連続で落とします。
撒き餌をしっかりと入れた集魚力のあるダンゴベースが有効となります。
そうしてポイント作りを終えたら釣り座の回りを整頓し、道具の準備をして釣りを開始します。実釣中も打ち返しごとにダンゴに撒き餌を少し入れることが大切です。そうして餌の存在を学習させることでチヌの活性がどんどん上がっていくからです。
チヌをたくさん集めて活性を上げれば数釣りは達成したも同然です。あとはアタリとやり取りを楽しみながら数を釣るだけです。
数を釣る中で型も期待できます。
途中でアタリがなくなったり渋くなることもありますが、その際はポイントを休ませたり作り直すなどの変化をつけるとよいでしょう。そうすれば、夕方の時間帯に再び猛烈に食いが立つことが多いです。「海底にどんだけチヌがおんのやろ!?」と思うほどの入れ掛かりを楽しめるはずです。
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