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【チヌ釣りQ&A・落とし込み~ヘチスタイル~】 大型とのファイトのコツは?
Q:大型とのファイトのコツは?
落とし込みを始めたばかりで片軸リールの扱いに慣れておらず、中型クラスのチヌが相手でもあたふたしながらファイトしています。念願の年なしクラスがヒットしたときを考えると不安で…。大型とのファイトで覚えておきたいノウハウを教えて下さい。
A:優位な状況に持ち込むことを考えて…
慣れないうちは大型の強烈な引きに対応できず、ラインブレイクさせてしまうことも多いと思います。そんな悔しい思いをしないためにも、まずは先手を取ることが重要です。合わせを入れた後にすぐさま主導権を握ることができれば容易に取り込めます。
たとえば、スリットケーソンの柱間の奥でヒットさせた場合、チヌが走る前に素早くスリットの外へと引きずり出せればバラシのリスクは一気に低減します。その後は再びスリット内に入られないように心がけながらファイトします。
ほとんどの場合、チヌは障害物に向かって走ります。その強引に耐えて安全な場所でやり取りを行なうには、竿のタメ(弾力)をうまく使わなければなりません。要するに竿とラインの角度を意識したロッドワークがキモです。
竿とラインが一直線になるとタメがきかず、ハリスに大きな負担がかかって切れやすくなります。逆に、立て過ぎると竿の柔軟性が生かされず、チヌの引きに対応するのが難しくなります。結果的にハリはずれやラインブレイクに繋がりやすくなります。
理想は魚の動きに合わせたロッドワークで、竿とラインの角度を90度前後にキープすること。竿の弾力をうまく生かせば、チヌを効率的に弱らせることができます。チヌの動きが落ち着いたからといって焦って取り込もうとせず、じっくりと時間をかけて弱らせましょう。
ときおり見せる強烈な突っ込みには、ラインを出して対処することもあります。竿のタメを生かしながら、チヌの引き込みに対してジワジワとラインを出していくイメージです。そうすることでチヌの勢いを止めることができ、優位な状況に持ち込みやすくなります。
また、大型を想定したタックルを使用することも大切です。ビギナーであれば、なるべくかたくてパワーのあるロッドを使用し、ヘチ釣りの場合は道糸にPEを使用します(目印仕掛けの場合は目印糸をPEにする)。
引っ張り強度に優れるPEを使用することでスリットなどの障害物回りでも強気なやり取りが可能となります。根ズレに弱いとはいえ、同号数程度のナイロンに比べれば耐摩耗性は勝るのでラインブレイクも軽減できます。
他にも、大型とスムースにやり取りするためにはタックルの操作性も重視したいところです。たとえば、落とし込みではスプールから1番ガイドまでのラインの緩みをなくすために逆巻き(反時計回りにハンドルを回して巻き取るタイプ)のリールを使用するケースが多くあります。ただ、不慣れな方にとっては扱いにくく、巻き取りスピードが遅くなるとチヌに主導権を与えることになりかねません。
落とし込み用のリールはコンパクトなタイプが多く、なおさらスムースで素早い巻き上げが求められます。多少のラインの緩みは気にせず、ファイトを優先した順巻きでのセッティングをおすすめします。
(解説:須一淳理)
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