夏渓流のススメ|涼感あふれる清流で美アマゴと遊ぼう!! | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

夏渓流のススメ|涼感あふれる清流で美アマゴと遊ぼう!!

タックル考察

夏渓流 アマゴ5

エリアを問わずに基本タックル1つで楽しめるのが渓流のルアーフィッシングの魅力です。準備するルアーにしても少しあれば楽しめます。

厳密にいえば海の釣りと同様に、時期やターゲットに合わせたタックルやリグ、装備が必要です。とはいえ、川幅数㍍という一般的な渓流で渓魚(イワナ・ヤマメ・アマゴ)を狙うのであれば短めのルアーロッド、小型リール、数個のルアーがあれば十分遊べます。

詳細については以下の通り。新たに購入を考えているのであれば、全国の河川で使える汎用性の高い組み合わせにすることをおすすめします。

基本セッティング

よほど特殊なエリアやロケーションを狙わない限り、シンプルな道具立て十分。関西を中心にアマゴを狙う標準的なタックルは以下の通りです。

■ロッド:5〜6㌳のミノー用トラウトロッド…やや張りのあるタイプなら軽量ミノーからスプーンまで万能に使えます。

■リール:使用ラインを約100㍍ほど巻けるスピニングタイプ…使いやすさとデザインで選べばOKです。

■ライン:ナイロン3〜5Lb、フロロ3〜4Lb、PE0.4号…ナイロンは低伸度で色つきのトラウト用がベスト。

フロロについてはかたさを懸念する方もいますが、夏はあまり気になりません。感度と強度がすぐれていることからフロロを率先して選ぶ方も多いです。

PEを使用するときはフロロリーダー6〜8Lbをセットします。トラブルが多いイメージがあるPEですが、扱い慣れれば非常に使いやすくなるうえ、不意の大物にも安心して対応できるというメリットがあります。ただし、擦れには弱く、岩などの障害物回りを何度も狙っていると簡単に切れることがあります。擦れが多発する渓流では0.4号程度の細過ぎない号数に2号以上のリーダーを組み合わせるシステムがおすすめです。

なお、渓流ではラインの種類によって釣果に大差が出ることはありません。使いやすい素材を選べばOKです。

■ルアー:トラウト用ミノー3〜5㌢…標準となる20㌢前後のアマゴを狙うにはこのサイズがベストです。フローティングとシンキングの2タイプを数色用意しましょう。食わせることを意識するならキビキビとよく動くフローティングタイプ、飛距離を重視するなら自重のあるシンキングタイプというのが使いわけの目安です。

釣り方のパターン

入渓したらセオリー通りに魚の死角となる下流から上流へ向けて釣り上がります。下流の魚が驚いて上流へ逃げ込まないように、落ち込みや瀬からのヒラキ、瀬回り、落ち込みの淵(白泡)などの高活性の魚がいるポイントを撃っていきます。

  • 夏渓流 アマゴ7
    落ち込みや瀬からのヒラキ、落ち込みの白泡、瀬など、餌が流れるところや溜まるところが狙い目になります。

渓流の場合、ロングキャストは不要です。アマゴに気づかれない距離(5〜7㍍ほど)を保ち、正確に投入することが大事です。それを意識してアプローチすれば、少し慣れたころには基本的な魚のつき場や、その日のつき場が見えてくるはずです。

夏渓流 アマゴ6

難しいことは考えず、とりあえずポイントに対してきちんとルアーを届けられる投入技術を身につけましょう。それだけでよい釣果が期待できます。開けたポイントの大場所で感覚をつかんでから渓を遡行すればスムースに釣れると思います。

キャスト後はすぐにリトリーブを開始。偽物だと気づかれないように速く巻くのがポイントです。その中でリトリーブスピードに変化をつけたり、トゥイッチを加えるなど、ルアーにアクションをつけてアピールしましょう。

水量が少ない夏は、アマゴのアタックが一瞬になりがちです。このため機敏な合わせが求められます。うまく掛かれば素早くリールを巻いて足もとの流れのないところへ誘導します。

ある程度活性がよければすぐに反応が見られますが、何度かアタックしてくるもののなかなかフッキングしない場合もあります。その際は投げる距離や角度に変化をつけたり、ルアーのサイズやカラーをかえてみましょう。それで掛かることがよくあります。

夏渓流 アマゴ16

投げて巻くだけでこの通りです。ルアーFは決して難しくありません。なお、この時期のアマゴは食味も抜群です。ジワジワとしみ出るほど脂を蓄えた身は絶品です。

  • 夏渓流 アマゴ18
    渓流ではアブラハヤやウグイなどさまざまな魚がルアーにヒットします。

渓流のアマゴ釣りは、魚が逃げない距離とつき場を知ること、そしてポイントを正確に狙い撃つことが何より大切です。よりよい釣果を求めるなら、これらをまずマスターしましょう!!

なお、釣り上がった先に道路がないときは川を下るしかありません。この際、キャストしながら下ることをおすすめします。違った視点が生まれるため新たなポイントが見つかることも多いものです。

釣果アップの秘訣

岩に隠れたり姿勢を低くしたりと、少しでもアマゴに気づかれない工夫、いわゆるストーキングも釣果を上げるために有効なテクニックの1つです。流速が緩く、浅場が続く高低差のない渓ではストーキングが特に欠かせません。

  • 夏渓流 アマゴ8
    水深が浅いエリアでは身を隠しながら攻めるのが鉄則です。

そして、水温が安定する夏の渓流における大釣りのキモは雨。鉄砲水の危険があるほどの大雨は釣行自体NGですが、アマゴの由来ともされる〝雨後〟、とりわけ増水後に濁りが取れたタイミングは驚くほどの釣果に恵まれることがあります。

また、ハッチと呼ばれる水生昆虫の羽化が始まる時間帯もアマゴの活性が上がるチャンスです。

このように釣り場の状況をしっかりと読むことが渓流釣りでは欠かせません。釣果を上げるには自然に溶け込むことが大切です。

さあ、みなさんもこの夏はアマゴ釣りにぜひチャレンジを。気持ちよくて楽しいですよ‼