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目標は20㌢超の3ケタ釣り。大型キス狙いの投げ釣りを徹底解説

攻略パターン

ポイントサーチ法

投げ釣り大型キス1

キスが群れるエリアをいかに長く引けるか? その点を考慮してキャストしたい。

キャスト方向は、潮流が緩ければ正面、速ければ潮かみに向けて斜めとする。要は、キスが群れる沖合のカケアガリにできるだけ長くハリを通せるコースに投げることが大切である。

最も手っ取り早いのは仕掛けを潮流に乗せて流す方法だ。それならカケアガリを縦ではなく、横に長くサビくことができるからチャンスが増える。

もっとも、それを実践するには、サビいている最中に急にグンと重い手応えを感じるところにあるカケアガリの存在の把握が欠かせない。ただ、そのポイントをとらえた時点で仕掛けを止めてはいけない。カケアガリにあるのはオモリだけで、仕掛けは平坦な場所で止まっているからだ。このため、カケアガリの存在をとらえたら仕掛け全体がカケアガリをキープするようにモトス分だけリールを巻くようにする。

それでキスがいればガンガンと大きなアタリが続いて良型が食いつくはずだ。しかし、アタリが続くからと仕掛けを長い時間止めないこと。活性が高い良型が掛かるほど仕掛けがバナナ状態になってからむからだ。私の場合、カラミが激しいときは枝バリの間隔を近投時よりも長い35㌢にして対応している。

取り込みのコツ

取り込み時はキスを浮かせるようにできるだけ早いリーリングを心がける。フロートシンカーを使っていればスムースに浮かせることができるはずだ。そうして浮かせるのは海底につくヒラメやマゴチといったフィッシュイーターにキスを横取りされないためである。

波が大きいときは波打ち際で仕掛けがからんでバレることもあるため、波の動きはよく観察したい。波が手前にくるタイミングで仕掛けが一直線になるように素早く巻き取ればうまく取り込める。

アタリのとり方

投げ釣り大型キス6

このようにクーラーに腰を据え、竿尻を地面につけてリーリングする方法がアタリをとるうえで有効だ。

そうした取り込みを何度となく楽しむために、アタリをとる方法も工夫したい。私はクーラーに座り、竿尻を地面につけて竿を直立させた状態でリールを巻いてサビく方法を取っている。この方法はアタリがわかりやすいし、竿やリールの自重による負担がないぶん疲れも少なくて一石二鳥である。

そのスタイルでサビいているときにガンガンとアタリがあれば仕掛けを一瞬止めること。他のキスが驚いて散ってしまうため合わせてはいけない。最近のハリは鋭さが抜群だから食いついた時点でハリ掛かりするものである。

数をのばすための手返しアップ方法

数を釣るうえでは手返しの早さも欠かせない。それを早める方法の1つとして、掛かったキスは上のハリからはずし、逆に餌つけは下のハリから行なうことが重要だと覚えておきたい。

投げ釣り大型キス4

数を求めるなら手返しアップを意識することが大切。些細なことの積み重ねが大きなタイムロスにつながるため常に効率化を意識したい。

ただ、150㍍も遠投するスタイルだと、餌をつける→キャストして1色サビく→リーリングしてキスをはずす→餌をつけるという一連の動作を流れるように行なっても約8分は必要であり、1時間の釣りで7回ほどの打ち返しが限界である。この回数が少ないと思われる方の釣りを拝見すると、餌つけの時間がベテランたちと大きく異なることが目につく。中には石粉を使わないために手が滑って餌をハリに刺せない方がいる。このことからも一連の動作を早めるために、普段から素早い餌つけを心がけたい。

キャストコントロールも大事メ

最後に、飛距離をのばすことも大切だと前述したが、キャスト時はコントロールも欠かせない。飛距離をだそうとすればロッドの振り幅を大きく取ることになるが、慣れないと方向が定まらずに回りに大きな迷惑をかけてしまうから注意したい。

そこで、私はクラブ員には振り幅が小さくても飛距離が出るうえにコントロールをつけやすいST投法(セーフティースロー投法)を教えている。最近の素晴らしいロッドであれば、この投法でも6〜7色ラインを十分に狙えるから試してほしい。

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