目標は20㌢超の３ケタ釣り。大型キス狙いの投げ釣りを徹底解説

【実践釣り場ガイド】
丹後・神崎海水浴場〈京都府〉

美しい白砂が続く遠浅の海水浴場である。海水浴客がいる夏場は朝夕のまづめどきに限られるが、西風が少し吹いた平日の小雨時は海水浴客がほとんど見られないためおもしろい釣りができる。

狙い目となるのは沖に並ぶ８本のテトラ一文字の水道部である。私は右から３本めと４本めの間を狙うのが好きだが、状況によって反応のよさがかわるため順番に探りたい。潮が右に流れるときは水道部の右側、左に流れるときは左側のテトラ際に見られる掘れて深いところに群れが集まるという傾向を意識して狙うと数が期待できる。

一文字との距離は近いところで約80㍍、遠いところでは約120㍍ある。どの水道部を狙うにしても一文字の沖へキャストし、スローにサビいて釣るのが有効だ。そうして狙えばブルンという前アタリがでる。それを感じたタイミングで仕掛けを止めると、ゴンゴンと大きなアタリが続いてハリ掛かりする。

時合はやはり満潮前後の高潮位時にくることが多い。逆に潮が引くと活性が下がる。その際は仕掛けのトラブルを起こさないように効率よく攻めることを意識したい。

なお、ここは釣れるときには20㌢オーバーが揃う。また、30㌢近いジャンボクラスがヒットしたこともある。

【実践釣り場ガイド】
丹後・浜詰海水浴場〈京都府〉

波除けの一文字が沖に４本設置された遠浅の海水浴場で、夏場にはたくさんの遊泳客で賑わう。ここも朝夕のまづめどきを中心に遊泳客がいない時間帯に竿を出すことになる。

ここもキスの魚影は濃い。西風が吹いて荒れた後には良型のキスが溜まるようで、20〜23㌢級がゾロゾロと釣れる。ただ、沖の一文字までの距離は130〜160㍍と遠いため、それなりの遠投タックルが必要である。

私がよく狙うのは右から１つめと２つめの間の水道部である。引っ掛かる心配のない中央部でサビくよりも１本めの左端の際をゆっくりと探る方が好反応が見られる。ただ、タイトに探ると根掛かるから要注意。掛かったときに力糸やオモリをなくさないように、１号以上のＰＥラインを用いるのが得策だ。

活発にアタリがでる満潮時はポイントがさらに遠くになる。水道部よりも10㍍以上沖へ仕掛けを届けられるようにキャスティングを練習したい（トラブル防止のためにハリ数は抑えたい）。

アタリが止まったときは餌をチロリからアオイソメにかえたり、他の水道部を狙うなどいろいろな対策を取りたい。

なお、ここはベタナギが続くと小型ばかりになる。荒れるか否かで釣果が左右される釣り場といえる。