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チヌ・落とし込み、盛夏攻略の鉄板スタイル【スリットケーソン攻略ガイド】
落とし込みにおいて大型のチヌを釣りたいと思えば地形的な変化に富んだスリットケーソンに目をつけるべきです。流れの出入りが激しくて落としづらい、大型を取り込みにくいという難点を強引かつ柔軟な釣りを展開することでクリアして年なしクラスの連発を楽しみましょう!!
(文:井川 智)
以下では、大阪北港・夢洲や大阪南港・新波止などの内向きの上部が開口しているスリットケーソンをヘチ釣りスタイルで狙うことを想定して解説を進めますが、基本的な考え方は他のスリットケーソンを狙う場合にも応用できますので目を通していただきたいと思います。
ポイント考察
柱回りを中心に、その日、その状況でアタリがでるパターンを見つけることが重要です。狙えるポイントは柱前、柱裏、柱と柱の間、横壁、奥壁と実に多彩ですから「どこかにチヌは必ずついている」と信じてアタリがでる場所を捜しましょう。
最も重点的に攻めたいのは柱回りです。私は柱前→柱の間→柱裏という順序を基本パターンにしていますが、これはあくまで基本であって状況によって狙い目をかえています。好天時で潮が透けていれば日陰になっている側をより重点的に攻めますし、こちらの気配を悟られやすいほど足場が低い場所なら柱の間を集中して攻めるという具合です。狙うタナはこれからの盛期であれば2ヒロまでで十分でしょう。
濁りが入っているのに柱回りでアタリがでないとき、あるいは荒れている状況のときは横壁と奥壁が狙い目となります。過去には20匹、30匹という大釣りをしたことが何度もあるので荒れたときは注目して下さい。
落とし方のコツと考え方
狙えるポイントは前述の通りに多いですが、ここでは比較的攻略しにくい柱の間のアプローチ法に絞って解説しましょう。
基本的な考え方は、柱の間をキープしながら理想の速度で餌を落下させるというものです。しかし、これがそう容易ではありません。そこで、外側から柱の間へ餌を送り込むパターンを例に攻め方を説明してみましょう。
柱の間では波によって周期的に潮が出入りします。そのため潮が出るとき、入るときのそれぞれについて落とし方を考えなくてはいけません。
●入る潮の場合…まずは潮の流れに乗せて餌を柱の間に送り込みます。そして、沖向きにラインを払い、水の抵抗でスリットの中へ入り過ぎないように竿の操作とラインテンションで餌の位置をコントロールします。
●出ていく潮の場合…まずは柱の間の奥に餌を入れます。そして、柱の間か出口付近に餌が留まるようにラインをコントロールします。このとき、流れが速くて餌が外に出るようなら内側からアプローチしてみましょう。そうすれば柱の間に餌を送り届けることができるはずです。
荒れたときはポイントをキープできるギリギリまでオモリを重くして対応しましょう。また、柱前、柱の間、柱裏、横壁、奥壁という順に荒れやすいということを念頭に置いてよりよく狙えるポイントを探ることも大切です。
ファイト方法
チヌを掛けた場所が柱の間なのか、そうでないのかで対処の方法は大きく異なります。
柱前や柱裏で掛けたら強引にでも柱から引き離すことが先決です。また、やり取りの最中にもチヌはスリットへと逃げ込もうとするので油断は禁物。特に、内向き(マスの中)でのやり取りの際は底面にあるスリット状の穴にも入ろうとするので要注意です。強引なやり取りで浮かせましょう。
柱の間で掛けた場合、先手を取ったうえでチヌが柱の間や外へ出ていると確信できれば、強引に引きずり出して浮かせればOKです。それに対して相手に先手を取られたり、隙を突かれてスリットをすり抜けて反対側に走られたときは強引なやり取りは禁物です。チヌが強く引けば竿先を送ったり、ときには糸を出して耐え、引きが弱まれば巻くというやり取りが求められます。それを根気よく続ければ、いずれはスリットを通ってチヌは外に出てきます。そうなれば「よっしゃあ」と気合を入れて強引に浮かせにかかりましょう。
なお、このやり取りをした後は特に入念にラインをチェックすること。思わぬところが傷んでいることがあるからです。
チヌ・落とし込み、盛夏攻略の鉄板スタイル【スライダー釣法ガイド】
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