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《チヌ釣りQ&A・かかり釣り》夏の餌使いの基本とは?

水深が浅く、流れが緩い釣り場では…

若狭本郷や若狭大島のように水深が比較的浅いうえ、潮の流れが緩い釣り場では、どちらかといえば流して釣るというよりもダンゴの濁りの回りを探るような釣りが中心となります。

そのような釣りにおいて、底でボラのダンゴアタリがあるときは本命のアタリが期待できます。というのも、ボラが餌取りを蹴散らしてくれるからです。ボラアタリを見送り、本命のアタリを合わせることを意識すれば釣果が得られるはずです。

そのアタリの違いを言葉で表現するのは難しいですが、ゴンゴンと力強く規則正しいアタリはボラ、不規則に穂先を軽くたたくような反応はチヌであることが多いです。もちろん、魚のサイズや数、釣り場の状況によって一概にはいえないので、このあたりは経験を積んで覚えるしかありません。

やっかいなのは表〜宙層にコノシロが回遊しているケースです。ダンゴにスレアタリがでて非常に釣りづらくなるからです。この場合は3B以上の大きめのオモリで底付近に仕掛けを止めてアタリを待つか、8Bや丸玉1号程度のオモリをセットして潮しもに直接投入するなど、餌取りの層をうまく突破させる工夫が必要になります。

筏チヌ 夏の餌使い1

食い渋りやアタリが遠いときは仕掛けをゆっくりと横に動かしたり、上げてから落とすなどのサソイを入れるのも効果的です。このサソイの幅やスピードに変化をつけるなど、本命に口を使わせるように工夫しましょう。たとえば、オモリなしで丸貝をユラユラと落とし込んでみたり、軽いオモリで粒サナギを落とすパターンなどは有効です。また、前方に仕掛けを投げてもアタらないときは、筏内のマスの中に落とし込むとチヌがヒットすることがあるので試して下さい。

なお、ダンゴ釣りにシフトしても広角釣法をしないというわけではありません。ダンゴを意識するものの遠巻きに様子をうかがうチヌを釣るのに有効な広角釣法をバランスよく組み合わせることで数・型をのばすことができます。

練り餌も活用しましょう

筏チヌ 夏の餌使い6

練り餌を駆使できると釣りの幅が広がります。

私はサナギやアケミ貝、イガイなど、餌取りに強くて良型が期待できるかたい餌を好んで使用していますが、最近は練り餌も多用しています。ダンゴ釣り、広角釣法のどちらでも使えるうえ、小型から大型までサイズを選ばずに釣れるからです。

また、アタリので方がおもしろいのも練り餌の魅力です。2〜3粒ほどを練り合わせて丸めた練り餌をオモリなし、あるいは軽めのオモリで落とし込み、最初のアタリがでても合わせずに竿を送りながらタイミングをはかって次の大きなアタリで食わせるというパターンが実に楽しいのです。練り餌を使うパターンは他にもあるのでいろいろと試して下さい。 

盛夏を迎えると、福井県の若狭本郷、若狭大島、仏谷などが数釣りの盛期に入ります。餌使いの工夫を楽しみながら夏ならではのアタリの多い釣りを楽しんで下さい。

(解説:川口泰則)

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