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《チヌ釣りQ&A・かかり釣り》夏の餌使いの基本とは?

筏チヌ 夏の餌使い4

Q:夏の餌使いの基本とは?

筏やカセでのかかり釣りにおいて夏場に持参しておきたい餌の種類や量を教えて下さい。他にも撒き餌の配合で重視すべき点や刺し餌のローテーション方法など、餌取りが増える夏場の餌使いについて詳しく教えて下さい。

A:硬軟の餌をローテーションするのが基本

夏はチヌ、餌取りともに活性が高まります。私自身は暑い夏の釣りが大好きです。穂先に表われる多くの反応の中から本命のアタリを見きわめて掛け合わせる楽しさこそこの釣りの醍醐味だと思っているからです。ただ、それらの反応に対応するために使用する餌の種類は多くなりがちであり、何を持参すればいいのか悩むときもあります。同様の悩みを持つ方に対し、ここではホームグランドの若狭湾に釣行する際の私のラインナップを一例として紹介させていただきます。

夏の餌のバリエーション

まず、メインとなる餌はアケミ貝(またはイガイ)、粒サナギ、コーン、沖アミ、生ミック(練り餌)の5種類です。状況によってはシラサエビやボケを用意することもあります。

持参する量はアケミ貝1㌔、粒サナギ1袋、コーン1缶、刺し餌用の沖アミを1パック、生の沖アミレンガ1個です。シラサエビを持参するときは撒き餌用と刺し餌用を合わせて2ハイを基本としています。食い渋り対策として使うボケは少量でOKです。これで、おおむね1日分の餌の量となります。

刺し餌の使い方

筏チヌ 夏の餌使い3

大物のチャンスがある朝は、丸貝をはじめとした刺し餌だけで様子をうかがいます。

では、盛夏にありがちなシチュエーションを想定しながら刺し餌の使い方を説明しましょう。

釣り座に着いたら足もとにアケミ貝をいくつか上撒きします。そして、アケミ貝の丸貝を餌にして足もとに1投めを落とし込みます。前日に撒き餌が入っていればチヌが寄っていたり、大型がヒットする可能性もあるので丸貝で数投ほど様子をうかがいます。

以後は、粒サナギ、アケミ貝の両貝や半貝、シラサエビ、沖アミといった具合に、かたい餌からやわからいものへとローテーションします。この手順には、①餌取りを避けつつ良型を狙いやすい、②やわらかい餌になるにつれて釣れ始める餌取りの種類やタナによって釣り場の状況を判断しやすい、という2つの利点があります。特に、②は以降の展開における重要なヒントとなるのでないがしろにできません。

過去には、このパターンを駆使してアケミ貝と粒サナギだけで良型を含む6匹を朝イチに連発させたこともあります。

反応がなければダンゴを投入

以上のパターンでアタリがなければダンゴを投入してポイントを作ります。私は、ベースとなるダンゴは毎回同じものを使用しています。その方が握る回数や割れるタイミングなどを把握しやすいからです。

ダンゴベースとして使用するのは山海堂釣具店のマックダンゴです(サナギミンチやアミエビなどが配合されているぶん握りやすいなど、扱いのよい仕上がりとなっていることから気に入っています)。そこへサナギミンチを1〜2袋ほど配合するとともに、刺し餌と同じ餌を混ぜ込みます。

そして、それで作ったダンゴを5〜10個ほど投入し、ポイントができればダンゴ釣りをスタートします。

筏チヌ 夏の餌使い2

この時期に考えられる若狭湾での餌取りはアジ・ヒイラギ・フグがメインで、釣り場によってゴンズイ・アイゴ・サンバソウ・木ッ葉グレ・カワハギなどもアタります。

まずは沖アミをセットして狙います。それが残らないようならシラサエビやコーン、サナギ、生ミックという具合に1投ごとに餌をローテーションします。すぐに餌が取られるときはダンゴを握る回数を多くして割れる時間を遅くし、チヌが食うまでの時間を稼ぐのもいいでしょう。

このとき、餌取りの様子をうかがいながら沖アミ、コーン、サナギミンチもダンゴの中に入れて打ち返します。ただし、アジやヒイラギが多いときはダンゴに混ぜ込む沖アミの量を減らすか、まったく入れないこともあります。また、フグが多ければダンゴに混ぜ込むサナギミンチを減らして粒サナギを混ぜてみたり、コーンを数投ごとにダンゴに入れたりします。そうしてチヌに刺し餌を食わせられるように工夫します。

反対に餌が残るようであれば、ダンゴに混ぜ込む沖アミ、アミエビ、サナギミンチの量を増やします。