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【チヌ釣りQ&A・紀州釣り】低水温期の釣り方は?
Q:低水温期の釣り方は?
紀州釣りの盛期は夏だとイメージしていますが、水温が低下する冬場も楽しみたいと考えています。狙い目となる釣り場、使用する餌、狙い目となるタナの考え方など、押さえておきたい冬の基本ノウハウがあれば教えて下さい。
A:餌の安定と仕掛けの張りを意識
晩秋や春先といった水温が変動しやすい時期は、気温や天候によって狙い目となるポイントがかわります。ここでは水温が下がりきった厳寒期について説明します。
低水温期は餌取りが少なくて釣りやすいぶん、さほどテクニックを必要としません。そういった意味では盛期の夏に比べて釣果が上がりやすい時期といえるでしょう。とはいえ、釣果を出すために絶対に必要な条件があります。それはチヌがいるポイントを選択することです。
例年、小型のチヌは越冬のために深場に落ち、沿岸部に居つくのは体力のある大型のみとなります。つまり、乗っ込み期や夏場の実績場であっても、大半のチヌが落ちに入る厳寒期はシーズンオフとなって釣果は期待できません。
低水温期に大型が居つくポイントの目安としては、最低でも10㍍程度の水深があり、低いながらも水温が安定している場所が望ましいでしょう。
刺し餌は餌取り対策を考えなくてもよいぶん食い込みのよさを重視します。私の場合、1~3月は沖アミと少量のボケだけです。2種類でも餌の形や刺し方を工夫することで、まるで違う餌のような使い方ができます。沖アミはハリに刺す向きをかえたり、尾を切ったり、頭を取ったりすればより食い込みをよくすることが可能です(ボケでも同じ効果が得られます)。食いがわるい状況で仕掛けを小さくしていくのと同じように、刺し餌の使い方を工夫することで釣果に繋がることは間違いありません。
最後にタナについてですが、ターゲットの活性が低いことが多いため十分に仕掛けを這わせて刺し餌をあまり動かさないようにします。特に朝イチから水温の上昇が見込める昼過ぎまでは、刺し餌を追ってまで食うケースは少ないのでポイントに刺し餌を留めておくことが重要です。
好天時などで水温の上昇とともに活性が上がれば、ダンゴが割れた後に刺し餌がゆっくりと底を転がる程度までウキ下を少しずつ詰めていきます。これはダンゴポイントの潮しもにいるチヌに餌を届けるという意味合いもあります。
また、小さいアタリしかでないことも多いので仕掛けの張りを意識し、些細なシグナルも逃さないよう努めましょう。前述した刺し餌の安定と仕掛けの張りとのバランスに気を配り、数少ないチヌのアタリをとらえたいものです。
(解説:岩崎孝信)
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