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【投げ釣り】有望エリアのマゴチ・ヒラメ攻略ガイド Part3.四国東部エリア
〈アプローチパターン〉
サソイは大小こまめに!!
本格的に釣り始めてからもサビキ釣りは継続しながらアタリを待ち(その方が時合も長続きしやすい)、20分に1度ぐらいのペースで本命竿を跳ね上げるようなサソイを入れる。さらに手もとで道糸を引っ張って軽く仕掛けを動かす程度のサソイもこまめに入れる。また、餌の胸ビレを少し切り、アミエビに群がる小魚とは違う動きをさせて目立たせることもベイトが多過ぎる状況では有効だ。
仕掛けのセッティングは、ヒラメ狙いなら餌が底を切るようなバランスとし、マゴチ狙いなら餌が底を這うように各部の長さを調整する方がいい。各魚種の食性の違いからか、そうすることで本命ヒット率が格段に上がるというデータが残っている。
餌のセレクトでも食い込みはかわるから…
ドラグは当然緩めておく。本命のアタリがあれば道糸が出ていくが、あわてずにベールをフリーにして魚を走らせる。相手は根に張り着く魚ではないから止まれば竿で聞いて魚の乗りを確認し、乗っていれば合わせをもう1度入れて完全にフッキングさせる。
大切なのは最初のアタリで魚にできるだけ違和感を与えずに餌を食わせること。だから私は磯物用に購入しているタマン竿(大型タマミ用の竿だから腰の強さは十分だし、投げ竿よりは穂先がやわらかいぶん食い込みが良好)を流用している。中には5号程度の磯竿を用いるキャスターもいる。
なお、私は餌の種類によっても食い込みに多少の違いがあるのを意識している。イワシ・キス・ウグイは最も食い込みのいい部類で、その次にアジやウリボウ(イサギの幼魚)が続く。問題なのはチャリコやガッチョ、小型のガシラ。これらは食い込みに難アリと感じた場面が結構ある(海に濁りがあるときはチャリコや小ガシラの方が目立ってよいような状況もあり、積極的に使うこともある)。使うときは合わせのタイミングを慎重にはかりたい。
ベイトがいるなら夕まづめまで粘る方が…
難しいのが釣り場を見切って移動をするか、粘るかの決断である。私の場合、潮通しのよい一般的なポイントに釣り座を構えていて、そこにベイトがいるのなら朝夕のまづめどきの両方を釣るまで移動はしない。逆にいえば、期待に反してベイトの気配がいっこうに出てこず、朝まづめに本命のアタリもないようなら夕まづめに向けて別の釣り場へ走ることになる。
また、そこを朝夕に狙うつもりでも小魚がよく釣れているポイントが周囲にあるなら別の攻め方もある。スペース的に問題がないようなら日中は一時的にそちらへ移動して釣る方が効率がよかったりするからだ。
室戸岬周辺の実践釣り場ガイド
四国東部においてサビキ釣りで小魚を寄せながらヒラメ・マゴチを狙うのに好適なポイントはいろいろとあるが、その中でも荒天に強く、さらに大型他魚のチャンスも多くて他のエリアとは趣が異なる釣りができそうな室戸方面の佐喜浜漁港、高岡漁港、室津漁港をピックアップしよう。
なお、このエリアでの他魚の大物まで意識したヒラメ・マゴチ狙いのタックルは前出の図の通り。竿にタマンスペシャル6号、大型スピニングリール、道糸にナイロン8号、ハリスにフロロ10号というものである。ハリは上バリに伊勢尼12号の黒(餌は鼻掛けにする)、下バリにルアー用3本イカリのトレブルRBミディアム♯5を使って掛かりをよくしている。
マゴチ・ヒラメ&大型他魚の実績場の佐喜浜漁港
佐喜浜川河口の波止が狙い目。ヒラメ・マゴチの両方が釣れ、海が荒れていなければ1級ポイントといえる場所だ。外向きにて遠投と近投の足もと狙いで投げわけるのがいいが、波気があるときは内向きの近投に集中するパターンに実績がある。
ヒラメ狙いは4月後半~6月中旬と10月後半~11月後半、マゴチは7~9月が盛期となる。
ここではハリスは10号以上の太仕掛けを使う。ヒラメ・マゴチにはオーバーパワーかもしれないが、うれしい他魚としてコロダイやタマミがアタることもあるからだ。
磯物もOK。悪天候時の好スポット、高岡漁港
港内狙いのヒラメポイント。マゴチは確認していない。近くに大きな河川もなく、波や水潮で他では釣りにならないような状態でも竿出しができる。狙い目となる荷揚げ場は広くて車横づけOKなので悪天時の逃げ場としては申しぶんない。水深が浅いので小魚を寄せながら足もと中心に静かに探ってアタリを待つといい。
荒天時はこの港内にもコロダイやタマミが入ってくる。太ハリスで臨む方がいいし、日没後は仕掛けをかえて本格的に磯物を狙うのもおもしろい。
なお、外側の波止もポイント候補になるが、足場が高いので要注意。また、内向きは波止近くを漁船が通るのでトラブルのないように対応したい。
大型ヒラメの期待感はナンバーワンの室津漁港
このエリアにおける港内のヒラメ狙いで最右翼だと考える場所だ。私自身は60㌢クラスしか釣っていないが、カマス釣りの人が80㌢オーバーを掛け、私が玉網を入れた実績がある…。
ここも高岡漁港と同じくマゴチは確認していないが、荒天時にはコロダイ・タマミ・ヘダイまで期待できるのがおもしろい。コロダイは60㌢クラス、タマミは50㌢クラス、ヘダイは50㌢クラスを釣っている。荒れた日に夕まづめからの夜釣り突入まで考えている人にはおすすめだ。車横づけで近くにトイレもあるからファミリーフィッシング的なアプローチも可能だが、地元ではカマス釣りの人気ポイントなのでトラブルには要注意。
なお、この周辺では各漁港に10㌔で200円の氷の自販機があり、首尾よく大物が釣れたときだけ大量の氷が必要になる投げ釣り師としては重宝している。
【投げ釣り】有望エリアのマゴチ・ヒラメ攻略ガイド Part1.紀北〜紀東
【投げ釣り】有望エリアのマゴチ・ヒラメ攻略ガイド Part2.但馬~鳥取東部
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