※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.2 磯のタマミ狙い解説
80〜90㌢の大型も視野に入る
磯のタマミ狙いに注目!!
個人的に夏の注目株といえば、夜釣りで狙うタマミ・コロダイである。ターゲットとして視野に入る80〜90㌢の大型の引きはとにかく強烈であり、他魚ではあまり得られないスリリングさを味わえるのが大きな魅力である。そんな好敵手のシーズンが開幕したということで、今回は磯のタマミ狙いについてのノウハウを紹介していきたい
- 湯浅研史
- 文:板東建司
- 矢野勝彦
- 永沢弘雄
6月を迎えて夜釣りで狙う磯物がいよいよシーズンインした。ターゲットはタマミ(ハマフエフキ)やコロダイ。いずれも大型となると80~90㌢にもなり、その引きは強烈のひとこと!! 闇に乗じて浅場にやってくるそれらの大物と外洋に面する磯場や防波堤で対峙するスタイルが個人的に大好きであり、夏になると積極的に釣行している。
その中で特に注目しているのが磯からのタマミ狙いである。そこで、ここではそのスタイルについて解説したい。
磯場でのアプローチ解説
釣り場考察
九州から伊豆にかけての黒潮が通る太平洋岸の磯場がタマミ狙いの主戦場となる。鹿児島では甑島、高知では沖の島や柏島、和歌山では白浜、伊豆諸島では大島や神津島などが有名で、大型が毎年上がるなど実績が高い。地磯、沖磯は問わないが、時期的に台風シーズンと重なることから天気や海況には十分に気を配ることが欠かせない。波が高いときは釣行を避けるのが無難である。
釣期について
最盛期は7〜9月。場所によっては11月まで釣れるが、寒さに耐えながらの夜釣りは気合が要求される。とはいえ、晩秋は日没前や夜明け後の明るい時間帯にアタリがでることがあるうえ、釣れる魚の型がよいという特徴がある。そのため、この時期をメインに狙っている釣り人もいる。ただ、コロダイ狙いのベストシーズンや乗っ込みのカレイと重なることもあり、タマミを狙うかどうかは大いに迷うところではある。
時間帯について
渡船を利用して釣り場にアプローチする場合、昼釣りの客を迎えに行く関係で午後3~5時に港を出て渡礁することが多い。真夏のこの時間帯は太陽の熱で釣り座となる磯が熱くなっているうえ、まだまだ日差しが強いので我慢を強いられる。風が吹いていないときはなおさらである。そのように、しばらくは暑さが続くため、磯の形状や魚を掛けてからの取り込む場所を確認したら、いたずらに動き回らずに夜に備えて体力を温存しておきたい。また、安全対策として、場所ごとの携帯電話の電波の入り具合をチェックすることも忘れずに行なうことだ。
そして、午後6時ぐらいになったら夕食(弁当)を取り、準備に取りかかる。最初にピトンを打ち込んで竿受けをセット。次にハーケンを打ち込んで尻手ロープを這わせる。いずれも誤ってつまずかない位置にセットするように留意したい。
磯で竿を出す場合、本数は多くて2本。ポイントが狭かったり、魚影が濃い釣り場の場合は1本で釣ることもある。魚が掛かったときに竿が折れることもあるので予備の竿を1本持参するのが望ましい。
タックル考察
がまかつの沖縄スペシャルⅡやタマンスペシャルといった専用竿を竿受けにセットするか、かための投げ竿を三脚(または一脚)にセットするかのどちらかであるが、私は前者のスタイルで臨んでいる。胴のパワーで大物をラクラク寄せることができるし、磯の夜釣りでつきもののウツボが頻繁にアタッても軽く抜き上げることができるからだ。
その竿に合わせるリールはナイロンの道糸20号が100㍍程度巻ける大型のスピニングリールが使いやすい。
仕掛けは瀬ズレワイヤーを1.5~2㍍程度取った捨てオモリ式とする。ハリスはフロロの24号、ハリはがまかつ・タマン24号を使用する。ハリのタマンは、軸が太い割にはハリ先が鋭くて強いという特徴がある。ウツボが入れ食いになるときでも繰り返し使用できることから気に入って使っている。
餌考察
餌は胴長10~12㌢の小イカを1匹掛けで使用する。イカはスーパーで買って冷凍しておくが、近ごろは不漁で入手困難気味である。もし手に入らなければ短冊やゲソでもいい。また、最近はネットで捜せば冷凍物が手に入るようだ。
釣り方について
太陽が地平線に沈んで周囲が暗くなったら、竿先ライトを装着して釣り開始。タマミは闇に乗じて甲殻類などの餌が豊富な浅場にやってくることから投点は10〜30㍍の近投でよい。
場所や潮回りにもよるが、7〜8月なら夜8時ごろに最初のアタリがでることが多い。
タマミのアタリはとにかく強烈である。竿先を2〜3度揺らしたあと、一気に竿が舞い込ませる。このとき、間髪を置かずに竿を立てることができればやり取りの際に釣り人優位となるが、竿を起こせないまま時間が過ぎたり、ラインを出し過ぎたりするとバラシの確率が高くなる。最初の突進をとにかく止め、魚の頭をこちらに向けられるかどうかが勝負のわかれ目となるので心してかかりたい。
ランディングは比較的容易である。コロダイは足もとでも最後まで抵抗することがあるが、タマミは最初に力を使い果たすようでおとなしく浮いてくることが多い。だからといって気を抜かないこと。磯場は足もとがわるいうえ、夜間は視界がわるいので取り込みの際には十分に注意を払いたい。
タックルデータ
竿 | がまかつ・沖縄スペシャルⅡ | ||
---|---|---|---|
がまかつ・タマンスペシャル | |||
ハリ | がまかつ・タマンNSB24号 |
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。