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木村俊一的 イシダイストーリー vol.6【愛媛県武者泊のイシダイ】

大型が期待できる好機到来。
釣果安定の武者泊の海に感謝!!
武者泊〈愛媛県〉
愛媛県の武者泊でイシダイの乗っ込みシーズンが本格化を迎えた。しかし、釣行日は出船が危ぶまれるほどの悪天候に見舞われ、渡礁できるかどうさえ不安視された。そんな中でも大型の鋭いアタリを安定的に見られる濃い魚影を有した豊かな海に感謝!!
(カメラ/文:木村俊一)
愛媛県・武者泊では本格的なイシダイの乗っ込み時期を迎えた。そこで5月22~23日の日程で橋口次男、前 勉、上内 茂の3氏とともに出かけてみることにした。天候はわるい予報だが、いい時期とあってみんなワクワクしているようだ。
予想以上の悪天候。
初日はやむなしの結果に…5月22日の早朝、前夜から宿泊していた、ほてい渡船の民宿を出て港に向かう。港はたくさんのイシダイ師で賑わっているが、海の状況はかなりわるいようで船長から「今日は沖の磯へは出られない」という話があった。
出船後、地の磯の本バエから釣り人を渡していく。私は鼻面岬のワレに渡ることになった。ここも大きなウネリの影響で釣り座の際まで浪が這い上がってきている。その波にさらわれないように荷物を後方の高場に上げて釣りを開始する。
餌はサルボ貝とウニを用意している。まずはサルボ貝で狙ってみたが、餌取りのアタリばかり。それならとウニにかえて狙ってみる。だが、こちらもジビジビとしたアタリしかでず、餌が取られてばかりだ。
厳しい状況が続く中、午前10時過ぎに渡船が迎えにきた。あまりに天候がわるいため安全面に配慮して撤収ということになった。この日は高茂岬で1匹と本バエの長ハエで4匹のイシダイが釣れていた。
磯上がり後は民宿で風呂に入り、ゆっくりと寝転んだ。
2日めは開始早々からイシダイが乱舞!!
23日、前日に引き続いて海は荒れている。その影響もあって釣り客は我々以外に2人だけ。「やれるかな」と船長が首をかしげる状況での出港となった。
まずは前さんと上内さんが沖ススキへ渡る。次に2人を高茂岬におろすと、船長が「ヤッカンを見に行こう」という。そちらへ向かうと、北の船付きなら何とか船を付けられそうである。だが、そう思った矢先に「今、波が越えたな」と船長がいう。しばらく様子をうかがっていたところ「チャラン棒を壁に差して、それに荷物をぶら下げて。余分なものは持っていかないように」という条件つきで「やってみようか」とのゴーサインが出たので渡礁する。
ヤッカンの北の船付きに渡礁した。
ときどき波が後方を抜けるが、その影響がないことを確認して橋口さんと2人並んで高場に釣り座を構えた。
満ち潮がもう少し続く中、サルボ貝をハリに刺して釣り始める。
2投めに橋口さんが竿を曲げた。浮いてきたのは縞模様が鮮やかな45㌢の乗っ込みイシダイである。それを見て、沖の方で様子をうかがってくれていた渡船が近寄ってきた。「イシダイか?」と聞く船長に「イシダイや」と橋口さんが大きな声で答える。また「イシダイが釣れたタナは20㍍と深めだ」とも。それを聞いた船長は「波が大きくなりだしたらすぐに連絡して」といって去っていった。
ほどなくして私の竿にもイシダイのアタリがで始めた。そして、ここから乗っ込みイシダイの連発が始まった。いつもなら潮が突いて釣りにくいが、今日は引き潮になってもそれがないので非常に釣りやすい。
結果、私が58㌢、4.2㌔を筆頭にイシダイ7匹とイシガキダイ1匹、橋口さんがイシダイ2匹とイシガキダイ1匹をキャッチした。雨が降る荒れ模様の中だと考えると十分な釣果である。夕釣りも行ないたい状況だが、天候が落ち着かないことから見送ることにした。
この日の最大は58㌢、4.2㌔。悪天候の中では上出来のサイズだ。
数の面でも満足のいく結果となった。
当初は2日間の予定だったが、思うように竿を出せずに気持ちが満たされていないことから1日延長することにした。結果は橋口さんが上がったヤッカンのワレ、前さんと上内さんが上がったヒナダンでそれぞれ3匹の釣果が上がった。一方、ナダレに渡った私はというと、どうしたわけか不発に終わってしまった。
今回は天候に恵まれなかったが、乗っ込みのイシダイが確実に姿を見せてくれる武者泊の海に感謝して納竿した。これから6月半ばぐらいまでは順調な釣果が期待できるだろう。私も何度も挑戦したいと思っている。
タックルデータ
竿 釣武者・石鯛キングⅡ500MH リール DAIWA・幻覇王 石鯛40 釣行メモ
ほてい渡船 HP http://hotei8tosen.web.fc2.com 住所 愛媛県南宇和郡愛南町武者泊405 電話番号 0895-83-0706
090-5141-9801料金 ■渡船料6,000円(朝と半夜の通し釣りは11,000円)
■弁当500円〈木村俊一プロフィール〉
生活のすべてを捧げて没頭するほどのイシダイ釣り愛好家。「釣れなくてはおもしろくない」を信条として全国各地で竿を出し、柔軟な実釣スタイルでコンスタントに釣果を上げてイシダイ釣りの魅力を発信し続けている。
年間釣行回数約100日。自己記録はイシダイ71.5㌢(重量の最大は7.3㌔・71㌢)、イシガキダイ(クチジロ)84.5㌢・11㌔。尼崎市にて底物釣りのプロショップ「木村商」を経営。1952年生。こちらの記事も要チェック!!木村俊一的 イシダイストーリー vol.1【五島列島・黄島のクエ釣り】
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