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《チヌ釣りQ&A・紀州釣り》ハリの使いわけはどうする?
Q:ハリの使いわけについて教えて下さい
ベテランのみなさんは刺し餌によってハリをかえることがあるのでしょうか? ハリの使いわけの考え方を教えて下さい。
A:1号のサイズ差でも釣果に大きな差が出ます
人によってさまざまだとは思いますが、私は使いわけています。
食わせることだけを考えればできるだけ小さなハリが有効だといえます。しかし、それだと50㌢以上のサイズが掛かったときに折れたり、口切れなどの不具合が起こる恐れがあります。個人的には普段からそういった部分に注意しながらできるだけ違和感なく口にしてもらえるサイズを選択するように心がけています。
色についても気をつかうべきだと考えています。紀州釣りは他の釣りに比べて使用する刺し餌が豊富です。当然、その刺し餌は色もまちまちです。刺し餌をかえるたびにハリの色を合わせるとよいのでしょうが、あまり頻繁にハリをかえるのはいただけません。ハリスの長さがかわることでタナがわからなくなったり、肝心の釣りをする時間が減ることが考えられるからです。とはいえ、ハリの交換が重荷になって「ジャマくさいから刺し餌もこのままでええや」と考えるようになってはいけません。
紀州釣りをある程度続けていればメインとなる刺し餌が決まってきます。その上位2〜3種類のカラーのハリを用意すれば十分でしょう。ちなみに、1年を通してメインとしているのは沖アミ、2番手はボケ、3番手が同率でコーンと押しムギという私の場合、沖アミとボケには沖アミカラーのもの、押しムギとコーンにはホワイトカラーのものを使っています。
このように1つのカラーで2種類の刺し餌を兼用しても問題ありません。色の違いが多少あっても金、銀、黒よりも目立ちにくいことに間違いありません。
この2種類のハリを使うのには他にも理由があります。いずれも金属素材自体の色ではなく、塗装が施されたタイプであるということです。その塗装の剥げ方を参考にすれば餌取りの種類を判別したり、チヌの寄りを判断できるのです。
次にサイズの選択について。小さくするだけではなく、刺し餌の残り具合も考慮しなくてはいけません。むしろ刺し餌に合ったサイズを選ぶことの方が大事かもしれません。このバランスがわるければ必要以上に違和感を与えたり、小さなハゼなどにつつかれただけでもすぐ刺し餌がはずれる恐れがあります。
沖アミやボケにしてもいろいろあるサイズに合わせてハリを選択すればびっくりするほど餌もちがよくなります。わずか1号のサイズの差でも釣果に大きく差が出るのは経験上間違いありません。
ここではハリの選択について説明しましたが、ハリやウキの大きさ、ハリスや道糸の細さなどのタックルに関しては全体のバランスを崩さないことが大切です。それを踏まえたうえでいろいろと突き詰めていけば好釣果につながると思います。
いろいろなことを試しているのにまったく結果に結びつかないときは、自分の釣りを客観的に見つめ直して下さい。「違和感をなくすためにこれを小さくしてたけど、こっちではあかんようになってたんちゃうん!!」と、目が覚めるように失敗に気づくことがあります。まさに木ではなく森を見ることが大切です。
(解説:岩崎孝信)
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