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〈新連載〉熊野の海の最旬娯楽 Vol.1 串本の沖磯でアオリイカ連発
ドラグ音が鳴り止まない!?
1㌔超のアオリがヤエンで連発!!
串本・須江の沖磯〈和歌山県〉
アオリイカ好調の話が聞かれる南紀・串本の沖磯へ釣行。釣れる気配がムンムンの中、アジを泳がせるといきなりヒット。その後、時合と予想していた時刻が訪れると、怒濤のような連発劇が…!!
(カメラ/文:小林太造)
そろそろ初夏を思わせるような陽気であるが、海の方は春の訪れが少し遅れている感じする。そんな中、紀東〜南紀方面ではアオリイカのシーズン到来を思わせる情報が入ってきていたが、用務に追われて釣行できずにいた。
フラストレ-ションが溜まってきていたところ、4月下旬になってようやくヤエン釣りに出かけるチャンスが訪れた。釣行場所に選んだのは近ごろ大型が出ている串本方面である。
串本・須江の沖磯で
アオリイカのヤエン釣り
4月29日、今日の潮回りは大潮で、満潮が18時である。19〜20時が時合と考え、15時前に自宅を出発。いつものように串本の餌屋さんでアジを購入してから釣り場を捜したが、ゴールデンウィ-クということもあってどこも満員。イカの数より釣り人が多いのではと思うほどの状況である(笑)。
そこで、いつもお世話になっている串本大島・須江港から出船する芝渡船に電話を入れ、磯に渡してもらうことにした。
1投めから1㌔オーバーがヒット!!
16時過ぎに須江港に到着。すでに4組ほど待っていたイカ釣りのお客さんとともに16時半に出船し、10分ほどで釣り場(磯名は不明)に到着した。
満潮の1時間前ということで潮はゆったりと流れている。その流れが当たる左方向の沈み根の周辺にはいい感じの潮溜まりができている。釣れる気配がムンムンの状況だ。
すぐにアジをセットして潮溜まりに投入すると、いきなり道糸が引き出された。沈み根に糸が絡まないように注意しながら本命の走りが止まるまで待つ。
30~40㍍ほど糸が引き出されたところでようやく走りが止まった。そして、相手が餌のアジを食べ始めるころ合いを見計らってゆっくりと寄せ始める。手ごたえからするといい型である。
20㍍ほどまで引き寄せたところでヤエンを投入。緊張の瞬間である。しかし、ここでアクシデント発生。小さい流れ藻がラインに絡み、ヤエンが途中で止まっているではないか。こういうときもあわてないことだ。竿を寝かせてゆっくりと道糸を手繰り寄せる。
幾度となくイカの抵抗があったが、何とか流れ藻を取り払うとヤエンは順調に海中へ落ちていった。そして、しばらくすると、強烈な手ごたえが手もとに伝わってきた。うまくヤエンがフッキングしたようだ。
その後の取り込みを1発で成功させて仕留めた本命は1.3㌔であった。
私の隣で竿を出していた片木さんに釣り座を譲り、同じところにアジを投入するようにアドバイス。すると、すぐにアタリがきた。これも良型のようで竿が大きく曲がっている。
ころ合いを見計らってヤエンを投入。竿をポンピングしながらゆっくりとラインをたぐり寄せるが、ヤエンがイカになかなか届かないようだ。
間もなく目の前にアオリイカが浮かび上がったが、ヤエンは届いているもののうまく掛かっていない。そこで大きく合わせ入れようとしたが、その瞬間にイカがアジを放してしまった。
ここで諦めてはいけないのがヤエン釣りだ。頭だけかじられているアジをすぐに同じポイントに投げ込み、エギングのように小さなシャクリを入れながらアピ-ル。すると、すぐにアオリイカが乗ってきた。ヤエンを投入してからしばらくすると強い抵抗が始まったことから、今度はヤエンがうまく掛かったようだ。やり取りも難なくこなして良型を取り込むことができた。
その後、潮止まりを迎えたことから沈黙が続く。
ダブルヒットかと思いきや、
トリプル、さらに…!!
東の空に大きな満月が上がり始めた午後7時、先ほどとは逆の右方向に潮が流れ始めると、磯際から右前方に潮目がのびるようになった。ところどころで小魚が見えるなど、海面がなんとなく騒がしくなってきた。いよいよ時合の到来か!?
そう思った矢先、片木さんに本命が乗った。それと同時に私の糸も引き出される。ダブルヒットだ!! と思いきや、別の置き竿も大きく曲がってリールから糸が引き出されている。何とトリプルヒットだ!!
片木さんの本命は良型のようでなかなか浮いてこないので、私が先に取り込みを済ませる。そして、ハリをセットしたアジを磯際に投げ込んでから片木さんの取り込みの手伝いを済ませる。続いてもう1本の竿に掛かった本命の寄せに取りかかるが、こちらは糸が結構引き出されているので時間がかかりそうだ。…と、思っていると、先ほど磯際に投げ込んだ竿のリ-ルからジ〜ッ、ジ〜ッと音が鳴り響いた。入れ乗りだぁ~!!
磯際に投げ込んだ竿は片木さんに任せ、私は大きく糸を引き出した本命の取り込みを済ませる。キャッチしたのはこれまた1㌔オ-バ-の良型である。もう1㌔オ-バ-の連発!!
その後、何度かバラシもあったが、私が5ハイ、片木さんが2ハイという釣果で午後8時に本日のヤエン釣りは終了となった。
私のヤエン釣りは3~4時間程度ということが多い。最近は釣り禁止の場所が増えたことで渡船を利用する機会が多くなった。短時間の釣りなのに渡船を利用するのは料金がもったいないと思うかもしれないが、ゆったりと釣りができる、時合を狙い撃ちできる、爽快感が抜群など、何かとメリットは多い。本日の約3時間の釣りもストレスなく大満足の結果となった。
釣行メモ
渡船 | 芝渡船 |
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HP | http://shibatosen.blog.fc2.com |
住所 | 和歌山県東牟婁郡串本町須江64 |
電話番号 | 0735-65-0811 |
料金 | ■昼釣り…4,000円 ■半夜釣り…5,000円 ■通し釣り…5,000円 ■駐車料金…500円 ■弁当…500円 |
備考 | 半夜釣りと通し釣りは安全のために2人以上で渡礁のこと。 事前に予約をすること。 |
【小林太造プロフィール】
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