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【投げ釣り】カレイ・初夏まで遊べるプランニング Part.2 但馬~山陰エリア

初夏カレイ2−10

【但馬~山陰のパターン】
近年の盛期は4月半ばから?
気候が安定するころから勝負!!

近ごろは春のカレイシーズンの開幕が遅れている感じだが、遅くまで釣れるかといえば…? 基本的には乗っ込み期と同様のパターンで効率よく探ることを心がけ、タイトな時合をとらえたい!!

(文:中村 毅)

近年の日本海における花見ガレイは釣れる時期が遅くなっているように感じています。以前は3月20日ごろになればちらほらと釣果が聞こえてきたものでした。それが最近は4月20日ごろから本格的に釣果情報が出始めるような傾向にあります。

このシーズンには但馬方面の浜坂一文字や竹野周辺、香住西港の白灯波止、山陰だと境水道で竿を出すことが多くなっていますが、たとえば同じ但馬方面の釣り場でもヒットパターンが結構異なるのが難しいところです。自分の釣行データ、さまざまな機会に紹介される他のキャスターの釣行データを参考に、ベターな釣行タイミングや時合の傾向を考えてチャレンジするようにしたいものです。

但馬方面と境水道の傾向を
考えた釣行パターンで!!

潮流の速い境水道へ出かける場合、潮汐の大小で入る場所をはっきりとわけています。大潮や中潮の日に釣行する場合は水道の幅が広いエリアのポイントに釣り座を構え、小潮や長潮、若潮の小さい潮回りには水道幅の狭いエリアの実績場で釣り座を構えます。

初夏カレイ2−7

浜坂一文字では大潮あとの中潮に好釣果が出ているデータが残っています。ポイントが内向きのため渡船が出る範囲の北西風なら釣りが成立するという点でも重宝する釣り場です。香住西港では大潮よりも小潮の日に潮がよく動き、そのタイミングでの釣果データが目立ちます。

初夏カレイ2−9

竹野周辺については潮回りよりも時間帯が重要だと感じます。とにかく朝夕のまづめどきを集中して釣るパターンで好釣果が上がっているからです。北西風が強くて海が荒れ気味なら竹野港の大波止先端から前方にある一文字との間を釣るようにします。同じ竹野でも千畳敷の岩場や佐津訓谷の浜などの浅いポイントは5月に入ってから狙うようにしています。

初夏カレイ2−8

夏場は日本海より瀬戸内の方が…?

日本海ではないのですが、以前の7月に愛媛県松山沖の二神島に釣行した際は40㌢のマコガレイが夜釣りでヒットしました。本格的に狙えば1日に2~3匹は釣れそうな感じでした。地元のキャスターも同時期にこの周辺のキス狙いでカレイの型物を釣っているそうですし、中島や津和地島でも同様の釣果が望めるのではないでしょうか。

効率のよいアプローチで
確実に時合をキャッチ!!

日本海におけるカレイの釣果データは16時から19時までの夕まづめに集中しています。もちろん朝から昼過ぎにも釣れないことはないのですが、その時間帯にアタリがまったくなかった日でも夕方になると状況が一変し、それまでの不振がウソのように釣れることが多々ありました。そのため釣行計画を立てる際は必ず16時から19時のチャンスタイムに竿を出すようにしています。

狙うべきポイント候補はいろいろとありますが、基本的に乗っ込み期の釣りとかわりません。最もわかりやすいのは波止の先端から船道のカケアガリを狙うパターン。それで大型の期待度も上がると思います。

初夏カレイ2−3

波止ではできるだけ先端部に入り、船道を中心に広範囲をサーチしたい。

潮がよく動いている状況なら仕掛けを潮に流して止まるエリアを狙うのもいいです。これは潮通しがいいときの香住、境水道などで有効です。この釣り方のキモは、潮の流れる方向に釣り座を構え、投げる距離、方向に変化をつけながら仕掛けが止まるところを数個所探り当て、その中でアタリがでた場所を集中的に狙うことです。

ただ、集中的に釣るといっても同じエリアを狙う竿数は2本に絞り、トラブルを回避して手返しよく探っています。他の竿はその邪魔にならない方向や投点を狙うようにし、第2のヒットポイントを見つけるようにします。餌取りの状況にもよりますが、本命ポイントでは10分ごとに仕掛けを50㌢程度動かしてサソイをかけ、効率よく食わせるのがいつものスタイルです。

初夏カレイ2−6

こまめに誘って効率よく食わせたい。

波止先端から船道のカケアガリを狙うパターンでは先端の正面、左45度、 右45度に投げわけるのが基本。その後は投点をかえ、数㍍ずつ仕掛けをずらしながらアタリを待ちます。その中で特に期待できそうな本命竿を決め、その竿では10分ごとに50㌢程度仕掛けを動かすサソイを続けます。その間に他の竿にアタリがあれば本命竿を変更して集中してサソイをかけるようにします。

餌を目立たせる仕掛け、つけ方で!!

前述した作戦で狙うのは、時合が短いカレイのチャンスを確実にものにしたいからです。そのため仕掛けは、カラまないことに重点を置いて1㍍前後の短めとするとともに、餌を目立たさせるために先バリダブルの仕様としています。ハリスは7号、ハリはカレイバリ15号、丸セイゴ系の13号として大型も確実に取れるようにしています。

餌は、日本海の投げ釣りに欠かせないのがアオイソメで、1日500㌘を目安に用意しています。境水道ならこれにプラスしてユムシ20匹が1日の目安です。香住や浜坂、竹野ならユムシ10匹とマムシ2000円分をプラスする感じです。ちなみに、アオイソメに関してはTポートで扱っている養殖のものがお気に入りです(11月に松山方面で現地に6日滞在したときも最後の日まで元気な状態を保っていました)。

餌は目立つようにしたいので、2本のハリにアオイソメを7~8匹掛けます。また、カレイバリの方にユムシやマムシを通し刺しにしてからアオイソメを追加することも多いです。香住や浜坂、竹野の但馬方面ではマムシの併用が効果的な場面がよくありますが、餌取りのフグが非常に多い境水道では匂いによる集魚力が強いマムシを使うと仕掛けがいくつあっても足りなくなることもあるので要注意。境水道でマムシを使うぐらいなら塩コガネ(意外と実績があります)を試す方がいいと思います。

各釣り場でのワンポイントアドバイス

春からの境水道では森山周辺での実績が多いですし、車横づけで釣りができる点からも常に注目しています。スズキ・ソイ・アイナメ・クロダイなどの大型他魚が多いのもお気に入りの理由です。カレイも他魚も意外と近投で釣れることが多いので、特に潮が速くて遠投だと仕掛けが止まらないときは近投主体で狙っています。

香住では小潮の方が潮の動きがよく、潮に流して仕掛けを止めるパターンならオモリを27号としますが、船道のカケアガリを狙う仕掛けはオモリを35号にしてしっかり止めるようにしています(近くを船が通るので道糸沈めなどの使用が前提の釣りです)。

浜坂一文字は海が荒れていると渡れないですが(事前に要確認)、竹野の大波止は比較的波に強いのでひどく荒れてない限りは釣り可能です。ただし、ウネリがあるときは先オモリ式の仕掛けにするなどの工夫がないと釣りになりません。

初夏カレイ2−5

好天時に但馬にエントリーするなら竹野の青井浜周辺にも注目したい。

初夏カレイ2−4

青井浜周辺ではイシガレイを主体に、初夏からはキスにも期待できる。

竹野では北西風が弱い日なら青井浜の千畳も有望ポイント。水深がないので荒れ日の釣りは無理ですが、5月になれば荒れる日も少なくなるので初夏のカレイ狙いに向いているともいえます。その時期ならキスも有望です。それもターゲットと考えるときはハリをウナギバリの14~15号するのが有効です。

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