※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
初夏のファミリー&シニア応援プラン① 【海上釣り堀】
シニアも満足できる海上釣り堀
安定的な釣果を上げるなら
時期ごとの条件把握が大切
春からは釣りを楽しむにはいい季節です。冬の間に釣行を控えておられたご高齢の方もそわそわとされていることでしょう。ここでは年配の方々でも無理なくマダイや青物の引きを楽しめる海上釣り堀の4〜8月のプランを紹介させていたしましょう
(文:石田和幸)
海上釣り堀のシーズナルパターン
魚が管理された海上釣り堀とはいえ、時期がかわれば餌をはじめとした釣り方がかわります。1年を通して同じスタイルで釣りをされている方もおられますが、よりよい釣果を上げるには仕掛けや餌にこだわることも大事です。そのようなこだわりも加えた、私が考えるシーズナルパターンは以下の通りです。
4~5月のパターン
水温とともに魚の活性が上昇する時期です。この時期に考えたいのは、朝イチのモーニンサービスといえるマダイの数釣りを楽しむ際の餌使いです。定番のササミやダンゴ系もいいですが、乗っ込み期のマダイが好む傾向のある虫餌をローテーションに加えるべきです。また、食い方が荒いために起こりやすいハリはずれの対策として、アオイソメや生きたウタセエビなどの咀嚼に時間がかかるぶんハリ掛かりがよくなる餌を用いるのが有効です。
そして道具については、冬期の食い渋り時は小バリが有効でしたが、この時期は3~4号のハリでも十分に掛かります。また、食いがよいことからハリスを短くしても問題ありません。40㌢ぐらいに設定すればなじみが早くなるぶん手返しが早くなり、釣果アップが期待できます。
4月には青物のレパートリーも増えるためオールマイティーに使いこなせるタックルが求められます。水温の上昇にともなって活性を高める青物に対し、6号ぐらいのハリスをセットしたいものです。長さは、マダイ同様に50㌢ほどと短い方が有利です。この時期から始まる追い食いを見釣りで掛けるには短いほど操作しやすいからです。
4月になればどこの釣り堀でも生きアジを販売していると思いますが、釣行前には必ず確認しましょう。また、食いがよいだけに、生き餌にこだわらず、冷凍餌も必ず持参しましょう。
6月のパターン
梅雨時期はいつも通りの餌のローテーションだとアタリが少ないことがあります。そのようなときは虫餌で宙層を狙うのが有効です。というのも、たいていの海上釣り堀は入り江付近にあり、降雨によって魚の餌になる虫などを含んだ河川からの真水が流れ込みやすいからです。特に、マダイは虫餌への反応が良好です。
また、流れ込む温かな真水は海底にまで入らないため、マダイは宙層にいることが多いのです。そのような水温の違いがあるタナが見つかればシラサエビをはじめとした甲殻類の餌で攻めるのも効果的です。したがって、虫餌に加えてボケやサワガニも持参するのがおすすめです。
青物は梅雨時期にも水面近くを走り回ることが多いです。そのため3㍍ほどの浅いウキ下に合わせ、魚の切り身を餌にして見釣りをするのが得策です。この時期になれば餌店で稚アユの販売も開始されます。生きアジにこだわらず、稚アユやウグイなどを持参するとよりよい釣りができるでしょう。
7~8月のパターン
温かい水温を嫌うマダイはベタ底、温かい水温を好む青物は上層という具合に真冬とはタナが正反対になります。マダイ狙いにおいてはベタ底のネット際に集まる魚を探りながら釣るミャク釣りが楽しい時期です。
釣り堀でよく見る光景として、アタリが小さいからといってウキ釣りのウキだけをはずして狙うというものがあります。これは正解とはいいきれません。ウキをはずすのであれば、少し手間がかかるもののクッションゴムやサルカンなども一緒にはずしてハリを直結するべきです。その方がアタリがより鮮明に伝わり、釣果アップが期待できるからです。
また、水温が上がり過ぎるとあまり動き回らず、口を使いにくくなります(特に、潮通しがわるいとき)。そのようなときにクッションゴムや大きなオモリといった抵抗物があると違和感を覚えて餌を放す傾向にあります。その点においても、オモリはガン玉B~0.5号とできるだけ軽くし、ハリを直結して探るのが理想的なのです。
そして、食い渋りが見られたときはソフト系のダンゴや魚の切り身といったやわらかい餌が有効です。
青物は放流直後だけでなく朝イチから食うことが多いため、より早い段階で当たり餌を見つけるために複数の餌を持参したいところです。
そして、この時期は回りの誰かが掛けた青物の後ろに他の青物が数匹ついて走り回る光景が見られます。それらの青物は食いが立っているため高確率でヒットします。餌はカツオの切り身などの死に餌がベスト。逃げ回る生き餌よりも青物から食いにくるのを死に餌で待つ方が効率的なのです。そのためカツオの切り身や冷凍イワシは必ず持参しましょう。
餌考察
シーズンごとの魚の行動パターンを把握して餌を選択することで釣果の向上が期待できます。
マダイ狙いであれば前述したように、荒食いをする4月にはしっかりと噛ませることでハリ掛かりを促進できるかためのもの、降雨が多くなる梅雨時は虫餌や甲殻類、活性が低くなる高水温期は練り餌などのやわらかいもの、という具合に有効な餌が異なるため定番である鶏のササミ以外に複数を用意したいものです。
青物の餌にしてもアジなどの生き餌だけが有効というわけではありません。状況によっては冷凍イワシなどの死に餌が有効となるため用意しておくべきです。
とにかく1種類では状況変化に対応できないため、できるだけ多くの餌を持参するのが海上釣り堀で好釣果を上げる秘訣といえます。
海上釣り堀を楽しむためルール
ファミリーや仲間で釣り場を貸し切ったり、手ぶらで行って高級魚を持ち帰るなど、従来の釣りにはなかった和気あいあいとしたスタイルで楽しめる海上釣り堀ですが、竿を出す際に守っていただきたいルールがあります。
1つめは使い終わったハリは放置せず、必ずゴミ箱へ捨てること。
2つめはライフジャケットを着用すること。
これまでに海へ転落した方を多数見ています。人がたくさんいるから大丈夫と思ってライフジャケットをつけていない人がいます。もちろん周囲の人は助けてくれるでしょうが、場合によっては助けられない状況もあるかもしれません。命は自分で守ることを基本とし、ライフジャケットは必ず着用して下さい。
マナーを守って安全に気を配ること。公認釣りインストラクターである私のお願いです。
おすすめ釣り場インフォメーション
海の釣堀 海恵 | |
---|---|
住所 | 兵庫県姫路市家島町坊勢55 |
電話番号 | 080-5638-1691 |
HP | http://www.turibori-kaiei.com |
料金 | ■高校生以上の男性14,000円 ■女性・中学生11,000円 ■小学生以下8,000円 |
※いずれも渡船料金を含む。 ※要予約。 ※大人と子どもが1本の竿で釣る場合は大人1人分、男女のカップルで1本の竿で釣る場合は男性1人分の料金でOK。 ※見学者は1名につき男性3,000円、女性・中学生1,000円、子供(小学生)500円の渡船料が必要。 |
|
出船時刻 | ■姫路港…6時半 ■網干港…6時50分 ■日生港…6時30分(水・土・日・祝) ■赤穂港…6時50分< |
※日生港は4名以上のグループなら他の曜日も受け付け可能。電話にて要予約。 | |
その他 |
■レンタルタックルは1セット1,500円(仕掛け2本つき) ■スカリ、玉網のレンタルは無料 ■氷はバケツ1杯300円 ■餌やクーラーボックスの販売あり ■姫路港の有料駐車場代500円の返金あり。集金の際に駐車券を提示のこと ■水洗トイレあり |
アクセス | 神戸方面からは、姫路バイパス・中地ランプを出て左折。南下してR250を過ぎ、道なりに姫路港へ。姫路港旅船ターミナルの標識に従って左折すると駐車場。 ※他の釣り堀と同じ場所で発着するので乗り間違えないように要注意。 |
家島・釣堀 水宝 | |
---|---|
HP | https://www.suihoh.com |
電話番号 | 079-327-1243 |
定休日 | 水曜定休(祝日は営業。元日を除く)。 |
料金(渡船料金込み) | ■高校生以上…14,000円 ■女性と中学生…11,000円 ■小学生…8,000円 ※いずれも竿1本分の料金で釣り時間は4時間半。大人と子どもが交代で釣る場合は大人1名分の料金でOK。 ※釣りをしない方の渡船料は大人1,000円、小学生以下500円。 ※貸し切りの設定あり。 |
その他 | ■要予約(予約の際は出船場所を必ず申告)。 ■出船場所は姫路港の他に赤穂と岡山県日生(予約ありのときのみ)にもあり。 ■仕掛けつきのレンタルタックル(1本2,000円)あり。 ■餌の販売や魚の下処理サービス(有料)あり。 ■無料駐車場あり。 ■釣り筏までの渡航時間は約25分。 |
注意事項 | ■仕掛けは1本バリに限る。 ■撒き餌、ルアーの使用は禁止。 |
アクセス | ■姫路乗船場所へはR2(姫路バイパス)・中地ランプをおりて姫路港方面へ南下。R250・今在家東交差点を直進してしばらく進むと乗り場がある姫路港に着く。 ■赤穂乗船場所へは山陽道・赤穂ICをおりて左折して道なりに進む。西沖交差点を右折して進み、一時停止線を目印に左折して進むと乗り場に着く。 |
じゃのひれフィッシングパーク〈兵庫県〉 | ||
---|---|---|
HP | https://www.janohire.co.jp/park/ | |
電話番号 | 0799-52-4477 | |
営業時間 | ■8~16時(最終受付は10時。マダイコースは14時)。 | |
※一般・イカダ・貸し切りコースは7〜7時半に受付と入場抽選を開始。抽選時間を過ぎてからの入場は空いている場所へのエントリーとなる。 ※年中無休(荒天時、元日を除く)。 |
||
料金 | 一般コースとイカダコース (ともに6時間で釣り放題) |
■男性(中学生以上)…12,000円 ■女性と子ども…8,000円 |
貸し切りコース (筏1基を5時間貸し切って釣り放題) |
■平日(男性5名~)…60,000円~ ■土日祝(男性10名~)…120,000円~ |
|
マダイ釣りコース (2匹または90分) |
■一律3,800円 | |
その他 | ■貸切と筏コースは要予約。 ■放流タイムあり。 ■レンタルタックルあり(餌つきで1セット2,000円。マダイ釣りコースは餌なしで1,000円)。 ■餌や仕掛けの販売、魚の下処理サービス(有料)あり。 ■釣果がなかった場合はマダイ1匹のプレゼントあり。 ■マダイ釣りコース以外は、基本的に釣りをしない方の同伴入場は不可。 |
初夏のファミリー&シニア応援プラン③ 【淡路島・炬口港〜洲本港のサビキ釣り】
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。