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【投げ釣り】カレイ・春型釣り場のポテンシャル Part.3 北陸~若狭エリア
能登方面へのドライブが楽しい季節。
時間がなければ小浜周辺かな…?
北陸~若狭エリア
釣行の妨げとなる道路事情の問題さえなくなれば若狭〜北陸エリアは気軽に良型のカレイが狙える。能登まで走れば鉄板?だし、若狭の未開拓エリアでのんびり遊ぶのも楽しい!!
(文:片岡洋次朗)
北陸~若狭方面は冬場のカレイ狙いにもおもしろいが、冬は道中の雪や凍結、現地の悪天などの不安材料が多いのが難点だ。それでも私のような滋賀在住のキャスターには比較的身近なエリアなのでチャンスがあれば釣行しているが、京阪神からは出かけるタイミングがつかみづらいと思う。
その点、春を迎えてからの北陸方面はおすすめのフィールドといえる。とにかく釣行しやすくなるし、釣果の実績も十分ある季節だ。まあ、さすがに一発大物に関しては他のエリアと同様に当たりはずれがあるものだが、この時期に「良型のカレイを数釣りたいな~」という感じならかなり楽しめるだろう。
そこで、ここではコンスタントに良型をキャッチするということをテーマに、春の北陸~若狭エリアへの釣行を成功させるための釣り場例と、そこでの釣り方のアドバイスを紹介することにした。日本海へ出かける際の参考にしてほしい。
〈釣り場考察〉
能登まで走れば数・型いけるが、
小浜あたりも意外におもしろい!!
ひとくちに北陸~若狭エリアといってもかなり広い範囲の話であり、地域によって釣期には多少の違いがあると思った方がいい。この方面に足を運ぶ場合、春先は若狭エリアに目をつける。このころが若狭の花見ガレイの最盛期だととらえているからだ。
釣り場としては小浜方面がメインになる。以下で紹介する加尾の浜などでよく釣れるときである。ちなみに、この周辺は夏場のキス釣りで訪れる人は多いが、冬~春のカレイを狙う人は非常に少ない。しかし、狙えば結構釣れるところもあるはずなので、たとえば大ギスの実績場などの投げ釣りに適した底だとわかっているポイントをこの時期にチェックしてみるのもおもしろい。さすがに高確率で楽しめるとはいえないが、釣り荒れの心配はないし、時期的に大型のアイナメなどの可能性もある。
春(3月下旬~4月下旬)は北陸エリア、とりわけ花見ガレイの最盛期を迎える能登島への釣行が多くなる。特に数が狙える場所としては鴨島の入り江あたりに注目したい。
初夏(5月上旬)は北陸の花見ガレイが終盤戦を迎える時期である。このタイミングでは能登半島の先端付近にある狼煙漁港の港内など、ある程度限定されたポイントだけが最盛期を迎えている感じだ。
タックル、餌はシンプルに!!
相手がカレイの場合、能登でも若狭でも同様のタックルで釣っている。
投げ竿BX~CX4.25㍍/リール=投げ専用タイプ/道糸=ナイロン3〜5号/力糸=テーパーライン5→12号/ハリス=フロロ7号/ハリ=カレイバリ13~15号というスペックだ。
仕掛けは全長1ヒロ程度の段差2本バリ式、オモリはL型の遊動天秤を多用する。
餌は、経験上このエリアのカレイ釣りならアオイソメ主体でいく。実績的にこれだけでも十分だろう。他にはマムシを少し用意して攻め方の幅を広げる感じである。
〈釣り場ガイド〉
能登、若狭のおすすめ春型スポット
【能登半島・狼煙漁港】
港内狙いに型物連発の期待大!!
初夏の狙い目ではあるが、特にお気に入りなので最初に紹介したいポイントが狼煙漁港である。能登半島でも先端部に位置するだけに能登島あたりに比べると少々遠いが、ここは京阪神から最も近いホッケが釣れる場所として有名で、これを狙って通う人も多い。
ホッケの好シーズンは3月中旬で終了し、徐々にカレイが上向きになってくるのが例年のパターンである。水温の上がり具合よって多少のズレはあるものの、個人的には花見ガレイの好シーズンは4月上旬~5月中旬だととらえている。
●ポイントⒶ…大波止の中央部から少し戻ったところ。私もここで40㌢オーバーの良型を数釣っている。遠投するほど浅くなる場所なので40㍍前後のカケアガリをメインに狙う。そのエリアの少し深くなっているラインに魚が集まりやすい感じだ。
●ポイントⒷ…大波止の中央部から内向きに出ている小波止。対岸にある川の流れ込みが当たる場所とあって餌が豊富なようで、港内に入ってきたカレイが溜まりやすい。特に花見の時期に大釣りする可能性があるポイントだ。
●ポイントⒸ…大波止の先端部。一文字との水道、内波止との間の航路筋が狙い目だ。カレイが港内に差し込んでくるタイミングに当たれば良型マコの数釣りができる。
●ポイントⒹ…地方側の埋立地は車横づけの好ポイント。風や波で波止に出られないときでも釣りになるのもいい。流れ込みが近いためポイントⒷがよい状況ならここでも同様の釣果が得られることが多い。
【能登島・鴨島入り江】
良型の数狙いならはずせない!!
春の北陸におけるメインフィールドだと考えている能登島にあって、特に安定した釣果が期待できるお気に入りのポイント。これまでにも私も含めて多くのキャスターが紹介してきた場所だが、春先~春のカレイ釣りを楽しむならやっぱりここだ。
産卵後の荒食いがいったん落ち着いて花見ガレイのハイシーズンになるのが4月中旬から5月初旬だ。比較的短い期間だが35㌢前後のまとめ釣りができる。さらに乗っ込みで入ってくるチヌも多く、浅場で45㌢クラスがよく釣れるから楽しい。
●ポイントⒶ…車をとめてすぐの場所にある狭いテトラの切れ目。遠投すると右手の出っ張りに続く根がある。その根の付近か40㍍付近のカケアガリにカレイが寄っていることが多い。
●ポイントⒷ…Ⓐの次にあるテトラの切れ目。右方向への遠投がよいが、正面や左のテトラサイドにカレイが寄っていることもある。広く探って魚のつき場を見つけたい。
●ポイントⒸ…Ⓑの左奥にあるテトラの切れ目。いつ行っても釣果が安定しているので個人的にはイチ押しのポイントだ。
カレイの寄り場は日によってかわる感じだが、とりあえず正面に100㍍以上の遠投をすると他とは底の様子が少し違うエリアに入る。そこでイシガレイの40~45㌢クラスを釣っている。
数が釣れるのは80㍍、40㍍付近にあるカケアガリ。そのいずれかにカレイが寄っていることが多く、何度も2ケタ釣りを楽しめた。
●ポイントⒹ…Ⓒの横にあるすごく狭いテトラの切れ目。ここは手前が少し深くなっているため40㍍ラインからテトラの際にカレイが寄っていることが多い。近投主体で釣るのがおもしろい場所だ。
●ポイントⒺ…Ⓓから奥へ進むと護岸が終わって砂利浜に出る。この浜が大爆釣の実績もあるポイント。当たりはずれが多いが、当たれば2ケタ釣りがある。
なお、ポイントまでのルートには熱線などのイノシシ対策の仕掛けが設置されている可能性がある。アプローチの際は十分に注意していただきたい。
【小浜・加尾の浜】
身近な若狭の高実績スポット
「能登方面はちょっと遠いな~」という場合は春先の若狭がおすすめということで、私がこのエリアの春ガレイ狙いで最も好きなポイント、小浜にある加尾の浜をあげておこう。
加尾は秋に大ギスがよく釣れることで有名だが、花見ガレイのシーズンにも注目したい。良型は釣れるものの散発的なヒットになりがちな傾向のポイントが多いこのエリアだが、加尾では割と数が期待できるからおもしろい。
花見の好シーズンは3月上旬~4月上旬。私もこの時期にマコガレイの30㌢オーバーを頭に25㌢までをまとめ釣りした実績がある。また、乗っ込み期にはイシガレイの44㌢を仕留めたこともあり、大型の可能性も感じられる。
まあ、個人的に大ギスの時期ほど頻繁に通うことはなく、どちらかというとファミリーフィッシング的に釣行するパターンなのでカレイについては未開拓の部分が多いエリアだ。他にも加尾のように釣れる場所はあるはずなので、周辺を探ってみるのも楽しいと思う。
●ポイントⒶ…浜の中央部は遠投有利のポイント。投点100㍍にある根のサイドがカレイの寄り場になっている。
●ポイントⒷ…浜の左にある川の流れ込みの横。川のおかげで餌が豊富なようで、投点50~80㍍ラインにあるカケアガリがカレイの寄り場になっている。
【投げ釣り】カレイ・春型釣り場のポテンシャル Part.1 鳴門~阿南エリア
【投げ釣り】カレイ・春型釣り場のポテンシャル Part.2 神明~東播、淡路島エリア
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