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【渓流釣り】アマゴ・ヤマメ 4月の渓流は魅力満載〈兵庫県〉円山川水系・八木川、小佐川、阿瀬川

〈攻略パターン〉
長めの竿を用いて〝釣った〟の1匹を!!

渓流アマゴ・ヤマメ円山川11

数も釣れる時期だが、美しいアマゴ1匹との出合いを大切にしたい。

まぶしい新緑が広がり、ポカポカ陽気となる4月は渓流釣りの最盛期。活性の上がった天然のアマゴ・ヤマメが活発に餌を追うことから数を狙えるが、個人的には1匹ごとの容姿と引き味を楽しむことに至福を覚えている。独特のくっきりとしたパーマークと鮮やかな朱点を持つアマゴを手にしたときにはほれぼれと見入ってしまう。引きに関しては解禁初期とは比べものにならないほど鋭くなるからおもしろい。大きな淵で数を釣るのもいいが、瀬で掛けて横走りの強い引きを味わう楽しさも格別だ。

そんな4月の釣りをよりよく楽しむための要点をピックアップしてみよう。

仕掛け

図のような一般的な仕様でよい。ハリスは道糸よりも細くするのが一般的だが、根掛かりしてもハリス側の結び目で切れることが経験上多いので私はあえて同じ号数にしている。

渓流アマゴ・ヤマメ円山川5

オモリは、目前の状況を釣りこなせる範囲でできる限り軽いものを使用する。こまめに変更することからやわらかいタイプのガン玉を用いるのが望ましい。

目印は水面から20㌢上をキープするように水深に合わせてこまめに位置を調整する。

餌使い

渓流アマゴ・ヤマメ円山川10

石についたコケを濡らして餌箱に入れておくと川虫が弱りにくい。付着している泥はきれいに取り除くこと。

キンパクやクロカワムシなどの川虫を採取して用いるのがベストだが、春の円山川水系に関してはミミズの信頼度も高い。そもそも、狙うべき時合と思っている夜明け直後のまづめどきに川虫取りに専念するのは時間がもったいない。そのため私はミミズをメインに、ブドウ虫を予備にして釣り始める。以後、休憩や渓をかえるタイミングで川虫を取り、後半戦に備えるのがいつものパターンだ。

以前はヘッドライトをつけて深夜に川虫取りをすることもあったが、安全上、または警察の職務質問の対象になりかねないのでおすすめしない。

釣り方

4月になると淵や深みにかたまっていたアマゴ・ヤマメが浅瀬に出て餌を追うようになる。魚側から釣り人が目に入りやすくなるので、狙うときはもちろん、移動時にも水際から距離を取ることを心がけたい。それだけでも釣果に差が出る。同様の理由から竿は長い方が有利である。川の規模にもよるが、最低でも5.3㍍を用いたい。私は6㍍の竿を常用している。

そして、釣り方で大切なのが、流れの筋、底石の入り方、水深、カケアガリの位置などのポイントをよく観察して「食うならココかな」という目星をある程度つけることである。その個所を仕掛けが通過する瞬間にテンションをやや緩めるとアタリが大きくでてフッキング率が上がる。そうして得られた「してやったりの1匹」のうれしさは格別だ。

渓流アマゴ・ヤマメ円山川1

狙い通りにこのようなプロポーションのよい魚に出合えるとうれしさは格別だ。

なお、ここぞと思ったポイントを通過してもすぐにピックアップせず、最後まで油断せずに流しきること。瀬尻などの思わぬところで食ってくることもあるからだ。エラそうにいっている私は気を抜いて失敗することが多い…(そんなときに限ってデカいヤツがくるから悔しさも大きい)。

4月の渓は魅力いっぱい

季節を問わず、釣行帰りに現地の道の駅に寄るのが私の楽しみの1つである。特に、4~5月にかけて最盛期を迎える山菜が並ぶ野菜コーナーを見るのが大好きである。アマゴ料理に添える脇役を買いあさるのも実に楽しいものである。

以前は釣りの合間に渓流の脇に生えている山菜を採取させていただいたこともある。ただし、自然に生えているものとはいえ、その土地に所有者がある限りは無断で採取するのは慎む方がいい。近ごろはどこの道の駅でもその土地のさまざまな食材を扱っているためそちらで気兼ねなく購入する方がよいと思う。釣行の際は道の駅にぜひ立ち寄っていただきたい。

ちなみに、北近畿豊岡道・八鹿氷ノ山ICをおりてすぐのところにある「ようか但馬蔵」と山東ICと和田山ICの間にある「但馬のまほろば」が私のおすすめである。

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