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【渓流釣り】警戒心を強めるアマゴ。攻略のカギは〝底流れとサソイ〟

水温が上がって餌を追い始めれば、このような魚影のストック量が多い淵を上流と下流に有した、流れの筋を狙える瀬が好ポイントになる。
十津川支流・芦廼瀬川〈奈良県〉
解禁当初のウブなアマゴを数釣るのも楽しいが、時間を追うごとにプレッシャーが高まった魚との知恵比べもおもしろい。ポイントの考え方、餌の流し方などを追求すれば、きちんと釣果に差が出るだけに高い満足感を得られるのがいい。たとえば、奈良県の芦廼瀬川のように入渓しやすいぶん警戒心が高いアマゴが相手になる渓流でも、底流れとサソイを意識することで…
(文:岸岡伸行)
十津川支流・芦廼瀬川の概要
奈良県の十津川支流・芦廼瀬川は落ち込み、淵、瀬といった狙い目が適度に点在しており、支流ながら釣りがいあるところが気に入っている。また、解禁当初は頭の小さなプリッと肥えた天然と準天然(稚魚放流もの)のアマゴが狙えるのもうれしいところだ。
餌を活発に追い始めればこのようなプリプリの美形アマゴが狙える。
中心部に見られるような白く見えるところや、石が磨かれて光るように見えるところは、アマゴがヒレで小砂利や砂を飛ばしたと考えられる。ここも定位するポイントと思われるだけに見逃さずにチェックしたい。
減水気味となる解禁当初は、体力回復をはかるアマゴが定位しやすい流れが緩やかなところが狙い目となる。魚はまだスレていないことから、そうしたところを探っていけばそこそこの釣果が望める。
それが3月中旬になれば状況がかわる。雪解け水が入ることによる水温低下と、釣り人が多数入ることでのプレッシャーによって魚の警戒心が強くなり、仕掛けを入れる位置や仕掛けの流し方をしっかりと考えなければ釣果がのび悩む。とはいえ、深い溜まりを中心に探ればある程度の釣果が期待できるだろう。
アプローチパターン
タックル考察
私の場合、歩くたびにかわるポイントを探り残さないようにズーム竿を用いて釣る。仕掛けの長さは最も縮めた状態で手尻に合わせている。
使用する道糸は、時期的に深場を攻めることが多いため太めの0.6〜0.8号を使用する。手がかじかむ状況で仕掛け作りを行なうのは時間がかかるだけに、春先に関しては切れにくい太めの仕掛けで臨むのがよいと考えている。
ハリはスレバリの7〜8号を使う。大きなハリを使うのは餌にイクラの複数づけを用いることの他、飲まれることによるタイムロスを防ぐためである。
集魚力の高さはもちろん、形状的に底流れをとらえやすいという理由でイクラをメインに使用する。通常はハリに2個刺すが、底流れをとらえにくい(とらえた感覚がわかりにくい)ときは流れの抵抗が増すように3〜4個に増やす。また、多めにセットして流す過程で切り、アマゴの活性のアップを狙うこともある。
オモリは、サソイを多用する私にとって欠かせない存在である。使用する大きさは流れによって異なる。その選択基準は、餌が自然に流れ、なおかつ自分の思い通りに操作できる範囲で最も小さなものという具合である。ときには釣り上がるたびにかえることから脱着が容易なゴム張りタイプを使用している。
釣り方考察
釣り方は、前述した通りに餌にイクラを用いてサソイを多用する方法を取る。いったん底流れに乗せてから仕掛けを軽く引くサソイを入れるため、ポイントに対して75度ほどの角度を保った横後方に釣り座を取る。
仕掛けを流すときは竿先をブレさせないことを意識している。ブレると餌が不自然に動いて魚に警戒心を与えるからだ。その点に注意したうえで餌の有無がわかる程度にテンションをかけながら、そのポイントの底流れに餌を乗せつつサソイを入れて釣る。
そして、ポイントを探る順序も大切だと考えている。たとえば落ち込みを狙う場合、いきなり流れが落ち込むところは狙わない。まずは流れのしも手に必ずあるカケアガリを探る(水温が低い3月でも活性の高いアマゴが必ずいる)。そこにつくアマゴをひと通り釣れば落ち込みの回りにある白泡のしも手、落ち込み、落ち込み回りの反転流のヨレという具合に攻めていく。こうして順序よく探れば取りこぼしなくアタリをとらえられて数がのびる。
サソイは、底流れから餌がはずれない程度に竿先を横(下流側)に移動させて餌を動かす方法を取る。初期であれば20㌢程度の移動幅がベスト。うまく誘えば食い気をうながせるとともに、つき場から離れた場所で食わせることができる。場荒れしにくいことから同ポイントでもアタリが継続することが多く、釣果アップが期待できる。ぜひチャレンジしていただきたい。
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